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★★★★☆
作家・井上荒野が、父である純文学作家・井上光晴について書いた回想録。
プロローグ「嘘吐き佐世保」の、主体の不明確な文章にはやくも挫折しかけましたが、
本編自体は筆者のいつもの文章で書かれていて、読みやすい。
恥ずかしながら、井上光晴作品についてはまったく知りません。
でも彼の人間的な魅力だとか、筆者の父親にたいする愛は十分に伝わってきて、
なんだか眠れなくなってしまった(昨晩読んでいた)。
『もう切るわ』や『森の中のママ』に使われていたエピソードの元ネタも
見え隠れしていて、おもしろく読んだ。
しかし家族にすら経歴をいつわっていたとは……
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