金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

27:はやみねかおる 『魔女の隠れ里―名探偵夢水清志郎事件ノート』

2006-02-01 14:09:52 | 06 本の感想
はやみねかおる『魔女の隠れ里―名探偵夢水清志郎事件ノート』
(講談社青い鳥文庫)
★★★☆☆

前巻までとはちょっと異なる趣向になっている一冊。
「休憩」を挟んだ中篇の二本立て。
テーマはリンクしているのだけど、表題作「魔女の隠れ里」のほうは
じっくり書き込まれたものを読みたかったなあ……というのが正直なところ。
教授のキャラクターと文章力は本気で心配になります
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26:村上春樹 『国境の南、太陽の西』

2006-02-01 14:08:49 | 06 本の感想
村上春樹『国境の南、太陽の西』(講談社文庫)
★★★★☆

「一人っ子」であるがゆえの欠落感から同級生の島本さんと心を通い合わせ、
ずっと彼女を特別な存在として気にかけていた主人公の心理、
再会してから恋愛へなだれ込む衝動、といったものはとてもよくわかるのだけど、
やっぱりこの作者の女性の描き方が好きではないのかな。
子どものころの島本さんは好きだけど、大人になってからの彼女に嫌悪感を
感じてしまいました。
彼女のキャラクター、「女」であることのいやな部分を凝縮した感じがする。
前向きな展開になった結末は好きだったので、★4つ。
これも読む時期によって受け取り方が大きく変わる物語だと思う。

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