金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

139:叶恭子 『叶恭子の知のジュエリー12ヵ月』

2010-08-19 23:56:22 | 10 本の感想
叶恭子『叶恭子の知のジュエリー12ヵ月』(よりみちパン!セ)
★★★★☆

なんとなく、写真とともにつづられたエッセイを
想像していたのだけど、予想に反して言葉集。
中高生の悩み相談もあり。著者の写真は一切なし。
オビの文句が、
「教えて、恭子おねえさま。」
だったため、読む前から完全にイロモノ扱いを
していたのですが……
ひどくまっとう!!

「世の中には、二つのことがあります。
 変えられないことと、変えられること。
 (略)
 変えられないことに執着するのは、
 エネルギーの無駄遣いです。
 変えられない中でどうするべきかを、考えましょう。」

とかね。
容姿や恋愛、親との関係、友達関係などなど、
悩み多き思春期の女の子たちに向けて、
真摯に、誠意をもって語っているのが感じられて、
「恭子おねえさま、申し訳ありませんでした」
と謝りたくなりました。
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138:岡村泰之 『建築バカボンド』

2010-08-19 16:25:41 | 10 本の感想
岡村泰之『建築バカボンド 』(よりみちパン!セ)
★★★★☆

停滞していたよりみちパン!セ読破計画を再開。

建築家が、写真やイラストとともに語る家づくり入門。
家や部屋の写真を見るのは好きなので、
おもしろく読めました。
建築家と工務店、建て主の関係、
著者が家作りの際に大切に考えていることや
希望と予算の折り合いをどんなふうにつけていくか、
といったことを、ユーモアをまじえて
楽しく教えてくれる。
建築に関してだけでなく、仕事をしていく姿勢に
ついても学ぶところがある。
工務店の人の話もおもしろかったな。
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137:椎名誠 『岳物語』

2010-08-19 10:51:56 | 10 本の感想
椎名誠『岳物語』(集英社)
★★★★☆

これも断片的にしか読んだことなかったなあ……と
いうわけで読んでみた。
椎名誠が、息子にまつわる出来事を私小説として
描いた短編集。
実話だということを押し出さずに書いた最初の4編が、
お話としてまとまっていて好きだなあ。
子どもが親離れする前の、父と息子の蜜月を描いていて、
子どもらしい子どもと、彼をあたたかく見守る
お父さんの視線がやさしい。
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