金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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146:藤井誠二 『「悪いこと」したら、どうなるの?』

2010-08-26 19:43:27 | 10 本の感想
藤井誠二『「悪いこと」したら、どうなるの?』(よりみちパン!セ)
★★★★☆

「少年が犯罪を犯したらどうなるのか?」に関する説明を
皮切りにして、少年法や少年院のシステムにまつわる問題点、
加害少年の家族がたどる道、被害者家族の心情に
切り込んだ一冊。
夜中に読んでいて、
「うわあああああ!」
と頭を抱えて転がりたいような気分に。
知人に、お父さんが保護司をやっている方がいるのだけど、
その話を聞いても、暗澹とした気分にしかならない。

決してそればかりではないけれど、
犯罪を起こすような要素は、
経済的・人格的な家庭環境というものを通して連鎖するので、
100パーセント本人の責任であるとはいえない場合もある。
それでも、「とりかえしのつかないこと」をした人間は、
その人生も「とりかえしのつかないこと」にならなきゃ
いけないんじゃないだろうか。

好みじゃないけど、内容は胸を直撃。★4.5。
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145:山同敦子 『こどものためのお酒入門』

2010-08-26 19:19:13 | 10 本の感想
山同敦子『こどものためのお酒入門』 (よりみちパン!セ)
★★★☆☆

お酒の種類やその違い、造られる過程やその歴史について、
お酒を飲めない子どもたちにもわかりやすく説明されている。
お酒にまつわる文化や、生産者たちの「ものづくり」精神に
重点が置かれていて、きっと飲めない人にとってもおもしろい。
知らなかったことがいっぱいでした。

それにしても、めっきり飲まなくなったなあ。
飲んで紛らわせたいようなストレスがなくなったせいか、
それとも飲んでも何の解決にもならないとわかったせいか。
お酒自体の味わいを愛していたわけじゃなかったんだなあ……
と、飲まなくなってからしみじみ思うようになりました。
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