金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

38:清水義範 『国語入試問題必勝法』

2011-05-06 19:57:52 | 11 本の感想
清水義範『国語入試問題必勝法』(講談社文庫)
★★★☆☆

【収録作品】
「猿蟹合戦とは何か」
「国語入試問題必勝法」
「時代食堂の特別料理」
「靄の中の終章」
「ブガロンチョのルノワール風マルケロ酒煮」
「いわゆるひとつのトータル的な長嶋節」
「人間の風景」

痴呆の進んだ老人の一人称で描かれる「靄の中の終章」は
なかなかに衝撃的。
他者と比較しつつ長嶋茂雄の解説について論じた
「いわゆるひとつのトータル的な長嶋節」は
面白いのだろうけれども、出てくる人名のうち
わたしが知っているのは長嶋茂雄と江川卓だけで、
ほかの選手や解説者のことはさっぱりなので、
たぶんおもしろさ半減。
老人たちのリレー小説を読む「人間の風景」が
いちばんおもしろかった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする