金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

映画:『めぐりあう時間たち』

2011-05-21 10:44:29 | 映画の感想
映画:『めぐりあう時間たち
★★★★☆

1923年、ロンドン郊外のリッチモンドで
精神の病と闘いながら『ダロウェイ夫人』を執筆していた
作家のヴァージニア・ウルフ。
1951年、ロサンゼルスで夫と息子、おなかの中にいる赤ん坊と
暮らしながら、一見幸福に見える日常生活から
逃げ出したいと思う主婦ローラ。
2001年、ニューヨークで、詩人のリチャードから
かつてつけられたニックネームにとらわれ、
エイズに冒された彼の世話をし続ける編集者のクラリッサ。
異なる時代、異なる場所で生きた三人の女性の一日を描く。

********************************************

これもなぜリストに入れたのか謎。
雑誌で紹介されていたような気がする。
関連のないと思われた三人の一日に共通項がいくつか見られ、
やがてそのつながりが明らかになるというつくり。
日常生活の中で絶望感が女性たちを蝕んでいく様子が描かれている。
静かでしっとりした雰囲気の映画で、
号泣するようなストレートなストーリーではないのだけど、
いい映画。

ヴァージニア・ウルフの夫レナードの献身的な愛が
泣かせる。
始まりからあれなので、その徒労感やいかに、という感じだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする