金木犀、薔薇、白木蓮

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NHK大河「平清盛」レビュー39

2012-10-07 20:48:18 | NHK大河「平清盛」レビュー
【今日の重盛】

オープニングのクレジットがピン。
しかしほとんど出番なかったな。

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いきなり弁慶の泣きどころ

弁慶「知りたいか?」
牛若「いえ、特に」

とギャグテイストで始まった今回なのだが……

もう、ほんと、今日はひたすら後味が悪い
「悲しい」は回復の余地があるけれど、そんな余地もない、
どんより濁った気分。

禿を容認する発言をしたうえ、
犠牲が出るのにも構わず泊の工事を急がせる清盛に
ついに堪忍袋の緒が切れて、清盛のもとを去る兎丸。
すったもんだありながらも、結局また結束を固める展開を
期待していたのだが、兎丸が桃李に対して
「朝には帰る」と死亡フラグなセリフを口にした段階で
どんよりした気分になってしもうた……。
そして案の定、兎丸は禿に殺されてしまうのであった。

禿たちの将来を心配する兎丸について、清盛が
「海賊の棟梁様は義に厚くて扱いにくい」
と悪口言ってたところから、おや?と思っていたけれど、
今回、兎丸と一緒に、若い日の青臭い清盛も完全に
死んでしまったのだなあ……。
兎丸が気にかけていた禿について、
清盛の言いぐさは「始末しろ」だったもんね。
「もう戻れない」ということをこれほど感じさせる回は
なかったのでは?

兎丸が「もう知らね!」と去っていった後、昔話をして
清盛をたしなめようとした盛国に、
「俺の気持ちなんか誰にもわかんないもんね」
と言ってたけど、清盛は説明しなさすぎだよ!
兎丸にも重盛にも義朝にもさ!
説明すれば回避できたトラブルがいくつもあったと思うのだが……。
第三部に入ってから、清盛の内面がほとんど描かれなくなったので、
清盛がどこへ向かってるのか全然わからない。
今日の発言だけ見ると、権力を手にしようとするのも
自分たちを見下してきた朝廷や公卿への私怨でしかない感じだった。

【その他いろいろ】

・また必要もなく出てきた西行さん(イケメン担当)。

・見ず知らずの不審人物(弁慶)に向かって、
「清盛様を父と慕って育った」
「母・常盤が……」
 と個人情報さらしまくりの牛若。
 頭の弱い子なの?

・盛国はほんとに「どこまでもついていきます」なので、
 いいかげん諌めたらどうなんだ!! と思ってたけど、
 諌められないのだと思った。
 そういうことができる関係ではないんだよね。
コメント
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