金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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143:誉田哲也 『アクセス』

2012-11-08 08:56:59 | 12 本の感想
誉田哲也『アクセス』(新潮文庫)
★★★☆☆

奔放な美少女・雪乃が友人の翔矢に紹介した、
パソコンも携帯電話もすべてが無料になるというプロバイダ。
紹介した別の誰かを登録させることによって、
契約が完了するというそのプロバイダを雪乃に紹介したのは
従姉妹の可奈子。
その可奈子は、親友の尚美が突然自殺したことに関して
罪悪感を抱え、苦しんでいた。
無料プロバイダに登録した3人のまわりで、
次々に奇妙なことが起こり始める。

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『武士道シックスティーン』のシリーズから入ったので
想像もつかなかったのだけど、この作家さん、
伝奇ものでデビューしてたのね……。
サスペンスで進むのかと思いきや、
途中からファンタジーになってしまった。
わたしがジャンルに慣れていないせいで
「こういうものです」というお約束が呑み込めなかったのか、
途中から我に返って、作中世界に入り込めなくなってしまった。
雪乃と翔矢はもっとキャラクターを活かせそうなものなのに、
わりとあっさり退場してしまい、残念。


コメント
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