金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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NHK大河「平清盛」レビュー45

2012-11-18 20:47:12 | NHK大河「平清盛」レビュー
いよいよおかしくなってきた清盛。
女狂いも始まって、色ボケじじの様相も呈してきた。
これまで清盛のターニングポイントというのは
いくつかあったと思うんだけど、この「おかしさ」は
「ある時を境に」じゃなくて、
本当に「いつの間にか、だんだんに」なので
なんだか見ていて不安になる。
イエスマン盛国ですら今日は
「あーやべー。殿やべー」って顔してたもんね。
ろくでなしのチンピラ時忠ですら苦笑するレベル。
それにしても酒を飲みながら若い娘っ子とキャッキャしてる
清盛を見て、「弔いのようにも見える」という時忠は、
意外にロマンチストだと思った。

さて、本日輝いていたのは、新しく棟梁となった宗盛。
「宗盛」と書いて「だめもり」とルビを振りたいバカ息子っぷり。
高倉帝を厳島へ参詣させることに激怒した坊主たちが結託すると、
「どーしよ、どーしよ!?」と泡食って
弟の知盛と重衡の提案に一も二もなく乗っかる(自分で考えろよ!)。
棟梁となってから宴三昧なのを時子に叱られると、
「重盛の兄上は、正妻の子である自分を棟梁にするために
 早く死んでくれた」
と言って反省の色もなし。
息子が蔵で見つけてきた竹馬によって
忠正おじさんとの別れの場面がフラッシュバック、
「おじさんの思い出によって心を入れ替えたのか!?」
と思ったらとんでもない。
かの有名な、「平家物語」の馬をめぐる仲綱との因縁話を
実践して、頼政&仲綱を焚き付けるはめに。
本当に、重盛が死んでしまって、
坂道を転げ落ちていこうとする一門を止める人間は
いなくなってしまったのだなあ。

追記:よそ様の感想を見て「なるほど」と思ったのだけど、
   忠正の記憶(与えられなかった偽物の馬・ないがしろにされていた自分)
   →仲綱からの馬取り上げ(本物の馬ゲット・力のある自分)
   という流れなのね。

【その他いろいろ】

・不遇をかこつ以仁王だが、この人の顔を見ていると
 ムカムカしちゃって、ちっとも同情心がわいてこない。

・小さい子のみずらは本当に可愛い。

・的を外したってレベルじゃねーぞ! という
 頼朝の弓矢の腕前。
 政子ですら気をつかってアドバイスも遠慮がち。

・義経は元服したらイケメンに見えてきた。
 小兎丸もイケメンだ。

・相変わらずすごい秀衡の舞台メイク。
コメント (3)
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