岡嶋二人『クラインの壷』(講談社文庫)
★★★★☆
ゲームブックの原作として応募した作品が、
新しいゲームの原作として見いだされ、
イプシロン・プロジェクト研究所に二百万でそれを売った彰彦。
イプシロン・プロジェクト研究所は、
あらゆる感覚をリアルに再現できるヴァーチャルリアリティ・システム
『クライン2』の開発をしていた。
美少女女子大生・梨紗とともに、彰彦はテストプレイヤーとして
『クライン2』のバーチャル・リアリティの世界に入り込むが、
次々に不審な出来事が起こり始める。
************************************
まったく予備知識がなかったため、
裏表紙のあらすじに「美少女・梨紗」と出てきた段階で
電撃文庫系のライトノベルを想像し、
「美少女とムフフ」な話なんだろ!と思ってました。ごめんなさい。
実際は、SFをベースにしたミステリー&サスペンス。
現実と仮想現実の世界の区別がつかなくなる、というストーリーは
今となっては目新しくはないのだろうけど、
1989年の作品だと思うとすごいよね。
1989年ってファミコンの時代だし、パソコンもそれほど普及しておらず、
ヴァーチャル・リアリティという言葉も一般には知られていなかったはず。
ミステリー&サスペンス仕立てにしているので、
今読んでも陳腐な印象はまるでない。
読んでいる間は、主人公と一緒に、
「どちらにいるのか」がわからずに不安で仕方なくなってしまう。
★★★★☆
ゲームブックの原作として応募した作品が、
新しいゲームの原作として見いだされ、
イプシロン・プロジェクト研究所に二百万でそれを売った彰彦。
イプシロン・プロジェクト研究所は、
あらゆる感覚をリアルに再現できるヴァーチャルリアリティ・システム
『クライン2』の開発をしていた。
美少女女子大生・梨紗とともに、彰彦はテストプレイヤーとして
『クライン2』のバーチャル・リアリティの世界に入り込むが、
次々に不審な出来事が起こり始める。
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まったく予備知識がなかったため、
裏表紙のあらすじに「美少女・梨紗」と出てきた段階で
電撃文庫系のライトノベルを想像し、
「美少女とムフフ」な話なんだろ!と思ってました。ごめんなさい。
実際は、SFをベースにしたミステリー&サスペンス。
現実と仮想現実の世界の区別がつかなくなる、というストーリーは
今となっては目新しくはないのだろうけど、
1989年の作品だと思うとすごいよね。
1989年ってファミコンの時代だし、パソコンもそれほど普及しておらず、
ヴァーチャル・リアリティという言葉も一般には知られていなかったはず。
ミステリー&サスペンス仕立てにしているので、
今読んでも陳腐な印象はまるでない。
読んでいる間は、主人公と一緒に、
「どちらにいるのか」がわからずに不安で仕方なくなってしまう。