金木犀、薔薇、白木蓮

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NHK大河「平清盛」レビュー44

2012-11-11 20:56:42 | NHK大河「平清盛」レビュー
【今日のひとこと】

さようなら重盛

しかし予告に心をさらわれた。
ここへ来て、木村多江@仏御前の投入。
びっくりだ!

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重盛の制止で事なきを得たものの、
清盛が自分を攻めようとしていたことに感づいたゴッシー。
崇徳院に「それは歌じゃない」とつっこまれた
このとき(→★)の清盛のろくでもない「みつを」風ポエムを暗唱。
「あいつをつっつくならまず子どもから!」と
悪だくみをするのだが……

25年以上前の清盛のポエムを暗記してるなんて、
ホント、どんだけ清盛好きなんだよ
「清盛カルトクイズ」をやったら、
優勝はゴッシーと頼朝のどちらかで間違いない。
(頼朝も、ちょっとしか会ったことないのに、
 相当な清盛オタクだと思う)

そして病床の重盛の見舞いにやってきて、
「願いをかなえてやる……ただし双六に勝ったらね!」
「平家の命運はお前が双六に勝てるかどうかにかかってるぞ☆」
と瀕死の重盛をいびるゴッシー。
もうやめて! 
重盛の胃にはもう、穴の空くスペースすらないよ!
清盛に止められ、重盛に
「母を亡くし弟を亡くし、父はもののけ。
 お前を守る者はいない!」
ときっちり40年前の双六話の伏線を回収しながら
ダメ押しして帰っていくゴッシー。
死の間際までストレスまみれの重盛が哀れ。
孤独を再確認させられちゃってさ。
「早く死にたい」というセリフに実感がこもってる……
自分のことだけ考えればいいのに、
最後まで一門の行く末を気にして、
弟たちに後を託したりゴッシーに頼みごとをしたりして、
優等生ぶりを発揮しているところも泣かせる。
大人になってからの重盛は本当に薄幸の人で、
毎回見ていて胸が痛かった。

そして重盛の死にはさすがに動揺していた清盛だけど、
息子の死に対する悲しみよりも、
盛子の所領取り上げと重盛の知行国没収の方に頭が行ってたよね。
明子が死んだときにはあんなに荒れていたのに、
もう自分の子ども二人が死んだくらいでは
そんなに心が揺れなくなってしまったのよね。
清盛がすごーく歳をとって小さくなったり、
権勢を守るために我を失ったりしているのもせつない。

【その他いろいろ】

・重盛の嫡男・維盛は光源氏にもたとえられた美男子だったそうだが…
 美…男子…?? 資盛も……

・「跡継ぎは正妻の子の宗盛がなるべき!
  正妻の子じゃない重盛が跡継ぎだったのがおかしい!」
 重盛が死にそうだというときにまで、相変わらずの時忠。
 時子姉ちゃんの気持ちを考えて、というのも確かにあるんだろうが、
 いつでもブレない利己的な男だよ。

・あの祇園女御は幽霊だったの?
 今まで生きてた時点で十分にもののけだったので
 今さら驚かないが。
コメント (2)
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