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【Amazonの内容紹介】
人類が、生理用品改良に重ねてきた奮闘の軌跡―。
日本女性の生活を大きく変えた
日本女性の生活を大きく変えた
画期的な商品「アンネナプキン」。
その誕生は、ほんの50年ほど前のことである。
女性の社会進出を支えた商品開発の裏には、
一人の女性経営者の一筋縄ではいかないドラマがあった――。
植物、絹、脱脂綿、ビクトリヤなど、
不便で不快だった古い経血処理の方法から、
欧米ほどタンポンの使用が普及しなかった理由まで。
一大ビジネスへと発展した、女性史にとどまらない
日本社会の変遷を明らかにする。
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こうして、月経によって行動を制限され続けてきた
女性の歴史の長さを思い知らされると
呆然としてしまうな。
サポートする製品も情報もあふれた現在ですら
精神的・肉体的に不自由を感じるのに、
それ以上の苦しみ・不自由があったのだ。
月経に対するイメージを変え、
女性の社会進出を助けたアンネ社が、
後発の企業に追い抜かれて消えていったのが、
やむを得ないことではあるけれども、切ない。
生理用品に限らず、後発が生き抜くには、
既存のものより優れたものを開発する必要があるわけで、
後から参入してくるライバルが携えてくるものは、
必然的に自社製品を超えてくるものなんだよなあ。
負けないためにはそれをさらに超えるものを
生み出し続けなければならないという終わりのない戦い。
布ナプキン、使ったことないから使い心地はわからないけど、
何か宗教めいたものを感じさせるのはなぜだろう……。
今回引用されていたプッシュ派の文章も、
やっぱり宗教っぽい。