金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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461:田中ひかる『生理用品の社会史』

2021-10-23 16:22:47 | 21 本の感想
★★★★★

【Amazonの内容紹介】

人類が、生理用品改良に重ねてきた奮闘の軌跡―。

日本女性の生活を大きく変えた
画期的な商品「アンネナプキン」。
その誕生は、ほんの50年ほど前のことである。
女性の社会進出を支えた商品開発の裏には、
一人の女性経営者の一筋縄ではいかないドラマがあった――。
植物、絹、脱脂綿、ビクトリヤなど、
不便で不快だった古い経血処理の方法から、
欧米ほどタンポンの使用が普及しなかった理由まで。
一大ビジネスへと発展した、女性史にとどまらない
日本社会の変遷を明らかにする。

****************************************

こうして、月経によって行動を制限され続けてきた
女性の歴史の長さを思い知らされると
呆然としてしまうな。
サポートする製品も情報もあふれた現在ですら
精神的・肉体的に不自由を感じるのに、
それ以上の苦しみ・不自由があったのだ。

月経に対するイメージを変え、
女性の社会進出を助けたアンネ社が、
後発の企業に追い抜かれて消えていったのが、
やむを得ないことではあるけれども、切ない。
生理用品に限らず、後発が生き抜くには、
既存のものより優れたものを開発する必要があるわけで、
後から参入してくるライバルが携えてくるものは、
必然的に自社製品を超えてくるものなんだよなあ。
負けないためにはそれをさらに超えるものを
生み出し続けなければならないという終わりのない戦い。

布ナプキン、使ったことないから使い心地はわからないけど、
何か宗教めいたものを感じさせるのはなぜだろう……。
今回引用されていたプッシュ派の文章も、
やっぱり宗教っぽい。


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455-460:最近読んだ本

2021-10-23 16:19:50 | 21 本の感想

面白かった。
神経質で自分勝手な私は、必ず苛立つし、
人を苛立たせてしまうだろうが、
楽しそうだ。
しっかりとした経済力を持っていること、
精神的に独立していることが必須だな。



大人になってから、道ばたの草に注目することが
ほとんどなくなってしまったけれど、
子どものころに遊んでいた植物のことって
結構覚えてるもんだな……。
「あれって、こういう名前だったんだ!」
というのがいっぱいあった。



 落合博子『美容常識の9割はウソ

・肌の表面は、死んだ細胞
・SPF15以上の日焼け止めは、
 紫外線の防御率はほとんど変わらない。

知らなかった~。
通ってる美容室の炭酸泉、「効果ないよな?」と
思ってたけど、やっぱり洗浄力は高くないらしい。








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