金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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現在、記事の整理中。

392-402:最近読んだ漫画

2021-10-01 19:59:04 | 21 本の感想
 師走ゆき『高嶺と花 1・2』

キャラクターがとてもいい。ギャグも楽しい。
ヒロインのキャラは加減を間違えると嫌われそうなのに、
そうならない絶妙なバランス。 
コメディ部分と乙女チックな部分の間の移行もスムーズで
違和感がない。


 響ワタル『琉球のユウナ 1 

尚氏時代の琉球を舞台にしているのは 珍しい。 
ヒーローは琉球というよりは西洋の王子様っぽいビジュアル。
ヒロインのキャラデザがすごく可愛い。 
最近読んだ花とゆめコミックス、赤い髪のヒロイン多いな。

気になったこと。
私は琉球について全然詳しくないが、
「第一尚氏」「第二尚氏」って、後世の歴史用語であって、
当時の人々はそう呼んでないんじゃないだろうか。
「後北条氏」と同じ感じで。


 ジョージ朝倉『溺れるナイフ(1)~(3)』

長いことを積読していた本。 
1巻の表紙がね、なんか古臭く感じられてね……。
でも、中身は、今読んでも全然色あせていない。
切実でヒリヒリするような恋の描写が印象的。
キャラクターの体の内で燃えたぎって
出口を探しているようなエネルギーの激しさが
感じられる。


 雲田はるこ『昭和元禄落語心中(1)・(2)』

落語と噺家のお話だけど、落語に興味がなくても
人間関係とそれにまつわる謎に惹きつけられる。 
師匠の色っぽさ がすごい。


 幸村誠『ヴィンランド・サガ(1)~(3)』

なぜか架空の世界を舞台にしたファンタジーだと思っていた。 
ヴァイキングたちがイングランドを攻めていた時代の話。 
主人公 はまだ成長途中。 
おじさん達が魅力的。


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391:木原敏江『王朝モザイク』

2021-10-01 19:19:30 | 21 本の感想
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

時は平安。
検非違使である然示郎は身分の違いから
仲を引き裂かれてしまった初恋の人・沙魚と再会する。
しかし、女は自らを水無瀬と名乗り、人違いだと言う。
その頃、京を騒がせていた夜盗・梟党。
然示郎はその取り締まりを命じられるが…!? 
平安の世に咲き誇る、ドラマティック・ラブストーリー。

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初読時は、実はそれほど心が動かなかったのだけれど
再読したら、涙が出そうになってしまった。
終わった恋の切なさよ……。

Vol.1はもちろんだけど、Vol.3で悪役の国司が
昔の恋心を思い出して自ら手を離したところに
なんだか胸を打たれてしまった。
古今著聞集や御伽草子、今昔物語を
ベースにしているとのことなので元ネタを当たってみよう。
今回参考原典としてあげられた話以外にも、
いくつか知っている古文のネタが盛り込まれていた。
私が知らないだけで、他にもあったのかも。

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