金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

161:浅倉秋成『六人の嘘つきな大学生』

2022-06-26 23:01:20 | 22 本の感想
浅倉秋成『六人の嘘つきな大学生』
★★★★☆4.5

【Amazonの内容紹介】

成長著しいIT企業「スピラリンクス」の最終選考。
最終に残った六人が内定に相応しい者を議論する中、
六通の封筒が発見される。
そこには六人それぞれの「罪」が告発されていた。
犯人は誰か、究極の心理戦スタート。

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先輩から借りた本。
二日に分けて読んだ。

半分まで読んで、
「まだこんなにあるの~、もう終わってよくない??」
と思っていたのだが、読んでよかった。
後半からが怒濤の展開。
「一場面、あるいはその人の一面だけ見て判断してしまう」
ということを逆手にとったどんでん返し。

面白かった!
これは映像化するんじゃないかな?
人の善性に目を向けた結末だったのも好み。

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150-160:市川春子『宝石の国〈1〉~〈11〉』

2022-06-26 22:55:14 | 22 本の感想
市川春子『宝石の国〈1〉~〈11〉』
★★★★☆3.5

【Amazonの内容紹介】

今から遠い未来、宝石のカラダを持つ28人は、
彼らを装飾品にしようと襲い掛かる月人に備えるべく、
戦闘や医療などそれぞれの持ち場についていた。
月人と戦うことを望みながら、
何も役割を与えられていなかったフォスは、
宝石たちを束ねる金剛先生から博物誌を編むように頼まれる。

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購入分の積読解消&無料公開で読む。

「鉱物を擬人化したキャラが出てくる」
くらいの前知識しかなかったのだけど、こんな話だったのね~。
鉱物×SF×仏教的世界観。
先生がお坊さんだったり、敵が仏像だったりしたのは
そういうわけだったのか。

消費カロリーが大きい漫画。
絵に慣れるまで結構かかったし、多い登場人物同士の関係を
整理して覚えるのも一読しただけでは無理。
しかしその分、はまったら情緒をめちゃくちゃにされるだろうな……
という酷い展開。
現時点では登場人物に思い入れはないんだけども、
作中世界の設定には非常に心惹かれる。




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大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」♯25

2022-06-26 21:35:01 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第25話「天が望んだ男」

 序盤のナレーションで「頼朝死にまーす☆」と予告され、
40分かけてそこへ向かっていく回だったな。
主要人物が死んだというのに、
まったく悲しくないのがすごい。
工藤祐経が殺された回は、他の要素がそれなりに重かったから、
個人的な情緒としては、今回がこれまででいちばん
あっさり回だったのかもしれん。
最後、落馬した頼朝に、藤九郎が「鎌倉殿!!」ではなく
「佐殿!!」って呼びかけるところには心動かされた。
どうも安達氏は、当初、板東でそこまで大きい力を
持っていなかったらしいので、
そのせいかもしれないけれども、
本当に彼だけが、権力に関わりなく、裏表なく、
ずっと流人時代から頼朝に従っていたんだよね……。
そのことにちょっと心動かされちゃう。
(その後の鎌倉内部の抗争で、北条氏以外で最後に残った
 有力御家人が安達氏だったのも、感慨深い)

死を恐れる頼朝にすがられて、
全成がいい加減な対策を口にしたせいで、
序盤はコント仕立て。
和田義盛と巴が完全に男女の仲だったことに
動揺してしまった……。
(最初、「家人になってくれ!」って言ってたから、
 こっち方向にはしないと思ってたよ)

金剛あらため頼時に
「義母上はやめて。姫でいいですよ☆」
と応じる比奈ちゃん、
時政パパに八重と間違えて呼ばれても
「ひな人形のように可愛い比奈です」
と返す比奈ちゃん。
このユーモアと賢さ。
好きになっちゃうよ!

【その他いろいろ】

・千葉殿と土肥殿、お元気ですなあ~。
 千葉殿なんか、初登場時に
 「あの世からのお迎え」の話をしてたのに……

・蒲殿の一件に比企が絡んでると噂を流した時政パパ、
 さりげなく黒い……

・頼家は、比企の娘に子を産ませるが「妻にするつもりはない」。
 今の感覚だと、「お、お前~!」となるが、
 先週、政子が出自のことで丹後局にガツンとやられているから、
 視聴者の心理を「わからないでもない」に持って行けたのでは。

・頼時、若造の分際で御家人をランク付けするんじゃないよ。
 頼時「すべてを兼ね備えているのが畠山殿です!」
 重忠「くだらないことを考えるのはよしなさい」
 重忠の塩対応に笑っちゃった。
 でも、若造の発言で他の御家人のヘイトを溜めたくないもんね。

・「巴が握った握り飯です」と和田義盛が持ってきたやつ、
 義盛が握ったんだよね。
 せめて手のご飯粒取ってから来いよ……

・毎回、明らかに「セクシーキャラ」をアピールするためだけに
 登場させられる八田殿。

・餅に酢をかけて食べるの、まだ醤油がないからか。

・政子はずっと頼朝が好きなんだな。ううう。
コメント (2)
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