第25話「天が望んだ男」
序盤のナレーションで「頼朝死にまーす☆」と予告され、
40分かけてそこへ向かっていく回だったな。
主要人物が死んだというのに、
まったく悲しくないのがすごい。
工藤祐経が殺された回は、他の要素がそれなりに重かったから、
個人的な情緒としては、今回がこれまででいちばん
あっさり回だったのかもしれん。
最後、落馬した頼朝に、藤九郎が「鎌倉殿!!」ではなく
「佐殿!!」って呼びかけるところには心動かされた。
どうも安達氏は、当初、板東でそこまで大きい力を
持っていなかったらしいので、
そのせいかもしれないけれども、
本当に彼だけが、権力に関わりなく、裏表なく、
ずっと流人時代から頼朝に従っていたんだよね……。
そのことにちょっと心動かされちゃう。
(その後の鎌倉内部の抗争で、北条氏以外で最後に残った
有力御家人が安達氏だったのも、感慨深い)
死を恐れる頼朝にすがられて、
全成がいい加減な対策を口にしたせいで、
序盤はコント仕立て。
和田義盛と巴が完全に男女の仲だったことに
動揺してしまった……。
(最初、「家人になってくれ!」って言ってたから、
こっち方向にはしないと思ってたよ)
金剛あらため頼時に
「義母上はやめて。姫でいいですよ☆」
と応じる比奈ちゃん、
時政パパに八重と間違えて呼ばれても
「ひな人形のように可愛い比奈です」
と返す比奈ちゃん。
このユーモアと賢さ。
好きになっちゃうよ!
【その他いろいろ】
・千葉殿と土肥殿、お元気ですなあ~。
千葉殿なんか、初登場時に
「あの世からのお迎え」の話をしてたのに……
・蒲殿の一件に比企が絡んでると噂を流した時政パパ、
さりげなく黒い……
・頼家は、比企の娘に子を産ませるが「妻にするつもりはない」。
今の感覚だと、「お、お前~!」となるが、
先週、政子が出自のことで丹後局にガツンとやられているから、
視聴者の心理を「わからないでもない」に持って行けたのでは。
・頼時、若造の分際で御家人をランク付けするんじゃないよ。
頼時「すべてを兼ね備えているのが畠山殿です!」
重忠「くだらないことを考えるのはよしなさい」
重忠の塩対応に笑っちゃった。
でも、若造の発言で他の御家人のヘイトを溜めたくないもんね。
・「巴が握った握り飯です」と和田義盛が持ってきたやつ、
義盛が握ったんだよね。
せめて手のご飯粒取ってから来いよ……
・毎回、明らかに「セクシーキャラ」をアピールするためだけに
登場させられる八田殿。
・餅に酢をかけて食べるの、まだ醤油がないからか。
・政子はずっと頼朝が好きなんだな。ううう。