金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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86:原田マハ『旅屋おかえり』

2023-04-18 12:11:35 | 23 本の感想
原田マハ『旅屋おかえり』
★★★☆☆3.5
 
【Amazonの内容紹介】
 
あなたの旅、代行します!
売れない崖っぷちアラサータレント“おかえり”こと丘えりか。
スポンサーの名前を間違えて連呼したことが原因で
テレビの旅番組を打ち切られた彼女が始めたのは、
人の代わりに旅をする仕事だった――。
満開の桜を求めて秋田県角館へ、
依頼人の姪を探して愛媛県内子町へ。
おかえりは行く先々で出会った人々を笑顔に変えていく。
感涙必至の“旅”物語。
 
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なんとなく、4か所くらいの場所へ行く連作短編だと思っていた。
実際は「旅屋」として行くのは2カ所だけ。
なんだかんだで都合良く物事が展開して、
かたくなな態度を見せていた人が
わりとあっさり折れてしまったりもするのだが、
人情もののツボをちゃんとおさえていて
きれいにまとまっている。
旅に出たい気持ちにさせる物語でもあった。
 
ただ、動揺したとはいえ、社長が仕事の約束もすっぽかして
連絡もせずに行方不明になるのはダメだろう。
これは、作者と読者の許容範囲の差だと思うけれど、
どんなにハートフルな展開にしようと、
これで社長の株が大暴落した読者は多いと思う。
 
温泉宿のイケメンパパが印象的。
恋に発展するのかと思った!
 

 
コメント
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