ほしおさなえ『紙屋ふじさき記念館 故郷の色 海の色』
★★★☆☆
【Amazonの内容紹介】
新入生オリエンテーションの準備で、
今年も百花が所属する「小冊子研究会」も大忙し、
そのかいもあり入部者も数人獲得できた。
ある日、ひとりの新入生が百花を訪ねてくる。
百花が記念館で作った「物語ペーパー」に惹かれて
訪ねてきたという。
物語ペーパーの話から活版印刷の話で盛りあがった
小冊子研究会は、サークルの新歓を
活版印刷所・三日月堂の見学を含めた川越への遠足に決める。
当日、観光名所を回りながら印刷所に到着した一行は、
活字棚の壮観に圧倒されつつ説明を受け、活版印刷を体験。
百花は店主・弓子と挨拶を交わす。
ウェブメディアで取り上げられるなど記念館の活動が
徐々に広まっていく一方で、
館の入るビルの取り壊しが正式に決まり、
その存続が揺らぎ始めていた……。
「紙屋ふじさき記念館」と「活版印刷三日月堂」が完全リンク!
一成の両親も登場し、目が離せない展開に!
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そういえば、『活版印刷三日月堂』は
まだ全部読んでいないのだった。
今回、両作品がつながったことで、
期せずしてネタバレをくらってしまった。
そうなるのか。
序盤は、ヒロインが将来のことで悩んでいるのが
鬱陶しく感じられたのだけれども
(薄情な人間なので 「そんなの、
悩んでもしょうがないじゃん」と思ってしまう)、
後半は彼女がどんどんアイディアを出して
実行に移していくのを頼もしく見ていた。
成長しているのだね。
今回は「つなぎ」の巻という印象で、
インパクトは弱め。
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