金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

116-123:大和和紀 『はいからさんが通る〈1〉~〈8〉』

2022-06-03 19:04:35 | 22 本の感想
 大和和紀 『はいからさんが通る〈1〉~〈8〉』
★★★★☆3.5

【Amazonの内容紹介】

70年代に少女たちの間で空前の「はいからさん」ブームを
巻き起こしたラブコメの名作が、装いも新たに登場!!
時は大正、花村紅緒、17歳。
明るく元気いっぱいのハイカラ娘。
恋も結婚も自分で選びたいと夢見ていたある日、
伊集院忍という許嫁の陸軍少尉が現れる!
自分のじゃじゃ馬ぶりをいつも面白がる笑い上戸の彼が
気に入らない紅緒は、この結婚を破談にしようとして!?
2017年に劇場版新作アニメも公開予定!

****************************************

全8巻。
読破するのに半年以上かかった。
読むのに疲れるんである。
決して面白くないとか展開がヘビーだとかいうのではない。
ヒロインは今見ても可愛いし、
過去の時代を舞台にしているだけあってしっかり世相を描いているし、
キャラクターも魅力的(環と蘭丸が好き)。
少女漫画の名作として読み継がれているのも分かる。
なのに、なんでだか疲れちゃう。一巻一巻が長く感じる。

今でも色褪せない輝きがある一方で、
やっぱり時代の流れを感じるところもある。
不細工に厳しいというか、
不細工には何をしてもいいみたいな感覚が全体にある。 
ルッキズムが非難されつつある今だったら、
確実にバッシングを受けるだろうなあ……と思うんだけど、
巻末に断り書きがついていたように、こうやって、
「今では不適切なんだけども、変化を見せるためにあえて残す」
という方法をとってくれるのはありがたい。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【覚え書き】松本旅行 | トップ | 124:河村恵利『縁切り寺の尼... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿