miNato 『100日後、きみのいない春が来る。』
★★★☆☆
【Amazonの内容紹介】
全部きみが生きた証だから――。
迷い泣きながら命と向き合う青春ストーリー
いつも自分を後回しにして、周りに合わせてしまう高校生の風里。
いつも自分を後回しにして、周りに合わせてしまう高校生の風里。
大好きな絵もお母さんの一言でやめてしまったけれど、
久しぶりに話した幼なじみの千冬くんは、風里の絵が好きだと言ってくれた。
「一番は自分がどうしたいか、だろ」。
その言葉をきっかけに、自分と向き合い、封印していた千冬くんへの想いを意識する。
でも実は、彼が発症したら100日後には死んでしまう難病だと知って――。
ラストは号泣の青春純愛ストーリー。
10年後の風里の姿を描く書き下ろしショートストーリー「十年後の桜」を収録。
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自分では絶対手に取らない、オーソドックスな
「ヒロイン/ヒーローが死んじゃう系難病もの」。
人に嫌われるのを恐れるあまりいい人を演じてしまう主人公の振る舞いの変化、
友人との衝突と関係の修復、母親との関係の修復、
避けていた好きなことに向き合えるようになる変化……と
サブストーリーが幾筋も走っていて、誰にでも書ける話でないのは確か。
でも、「100日病」という病名が出てきたときに、
めちゃ笑ってしまった。すまん。
5、6年くらい前に幾度目かのピークが来ていた印象のある難病もの作品群、
病気のヒロイン/ヒーローを、醜くない状態で衰弱させるため、
あるいはドラマチックな展開にするために
架空の病気がいろいろ設定されてきたが 、「100日病」って。
みんな苦労してますなあ。
さすがにオーソドックスすぎて心動かされるところはなかったのだけども、
これを最初に難病ものとして読んだ小中学生は、泣いてしまうかもしれない。
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