金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

81:富山和子 『お米は生きている』

2010-05-19 14:51:35 | 10 本の感想
富山和子『お米は生きている』(講談社)
★★★☆☆

小学校中学年からを対象とした、子ども向けの説明文の本。
中学入試によく使われている「○○は生きている」シリーズの一。
日本人と米とのかかわりを軸にして、
食糧自給率の問題や環境問題についても触れている。

わたしにとっては特に未知のことがらはないであろう……と
思っていたのだけど、稲の花の話は知らなかったので
桜の花との関わりなどは興味深く読めた。
うちも兼業で稲作はやっていたけど、「はさかけ」って、
越後平野特有のやり方なのね。
うちは木を植えるのではなく、木を立てていただけだけど、
同じようにやっていました。
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80:養老孟司 『バカなおとなにならない脳』

2010-05-15 21:15:15 | 10 本の感想
養老孟司『バカなおとなにならない脳』(よりみちパン!セ)
★★★★☆

『みんなのなやみ』と同じ形式で、
脳に関する質問に養老先生が答えるというスタイル。
「くしゃみをすると、脳ミソが出ますか?」
「解剖すると、家族に怒られませんか?」
なんていう小学生のたわいもない質問がかわいいんだけど、
「ほえ~! この歳でこんな言葉を使ってる!」
とやたら語彙に反応してしまうわたし。

やさしく、ときには容赦なく答える養老先生の対応が
小気味いい。
虫好きなのがなんか可愛いよね。
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79:石崎洋司 『黒魔女さんが通る!!〈5〉』

2010-05-15 20:52:17 | 10 本の感想
石崎洋司『黒魔女さんが通る!! part5 5年1組は大騒動!の巻』(講談社青い鳥文庫)
★★★☆☆

これまでの流れとキャラクターの勢いに乗って、
慣性の法則的に楽しめるシリーズ。

このシリーズの「読者キャラ」って、
いかにも小中学生が考えたって名前だなあ……。
読者キャラリストを見ているとこっぱずかしい。
そして、ターゲットが小学生の女の子だからなのかしら、
やけにイケメンな小学生ばかり登場するじゃないか。

作者的には東海寺くんよりも麻倉くんプッシュなんだろうか。
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78:しりあがり寿・祖父江慎 『オヤジ国憲法でいこう!』

2010-05-15 10:21:13 | 10 本の感想
しりあがり寿・祖父江慎『オヤジ国憲法でいこう!』(よりみちパン!セ)
★★★★☆

「個性は必要なし」
「友達は大切なものではない」
「幸せは状態をあらわす言葉ではない」
「親はすでに死んでいる」
等々、中高生の悩みの大部分を占めるであろう
自分や友達、恋愛や親子関係について、
「オヤジ」の視点からユーモラスに語る一冊。

「学校に通っている子どもたちはただ集められているだけ、
その中で成立した友達関係は不自然。
卒業したら会わなくなるよ!」
って、その通りなんだけど、
その不自然な人間関係に支配された教室の中で
子どもは生き抜いていかなきゃいけないわけで、
悩みが解消されるわけじゃないんだよな~。
でも、そういう人間関係の中にリアルタイムでいるときには
こういう視点は持てないから、
「今が絶対ではない」と知るだけで気分は軽くなるのかも。
中高生よりも、大人が読んだほうが納得するであろう内容。
おもしろかった!
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77:貴戸理恵・常野雄次郎 『不登校、選んだわけじゃないんだぜ!』

2010-05-15 09:58:51 | 10 本の感想
貴戸理恵・常野雄次郎『不登校、選んだわけじゃないんだぜ!』(よりみちパン!セ)
★★★☆☆


貴戸氏がメインで、常野氏がゲスト(第4章でだけ登場)という構成。
メインの著者は『コドモであり続けるためのスキル』の人。
『コドモで~』が個人的にはひどい内容だったので、
この本を読むのにも勇気が必要だったのだけど、
こっちはなかなか読み応えがあり、
はっとするような言葉もいくつかありました。

しかし、読みながらイライラっとしてしまったのは、
やっぱり著者の語り口が好きじゃないせいなんだろうな~。
書き方・話し方って内容よりも印象を左右するのかも。
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76:バクシーシ山下『ひとはみな、ハダカになる。』

2010-05-15 09:34:20 | 10 本の感想
バクシーシ山下『ひとはみな、ハダカになる。』(よりみちパン!セ)
★★★☆☆

著者はAV監督。

しゃちほこ村には区の図書館が20くらいあり、
最寄の図書館にない本でも、
配送してもらって借りることができます。
で、この本をネットで予約しようと思ったら、
しゃちほこ村全体で1冊しかないの。
ほかの「よりみちパン!セ」は10冊前後あるのに!
(さっき見たら2冊に増えてた)。
分類は「児童書」じゃなくて「ポルノ」になってるし、
いったいどんなすごい本なんだよ!?……と
いやがおうにも期待が高まります。

が。
AVに出たがる女の子の心理や、
やめていくときの心理、商業的な話……と
あれ? 結構まともじゃない?という内容。
冷静になって見返してみれば、
表紙にはハエの交尾の絵とか書いてあるし、
まるで何でもないことのようにロバとか出てくるし、
中高生が読んだら衝撃なのかもしれないけれども、
なんか、ふつうに淡々と読んじゃった。
しかし直腸が破れるとかは、勘弁してほしい
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75:恩田陸 『六月の夜と昼のあわいに』

2010-05-13 00:13:27 | 10 本の感想
恩田陸『六月の夜と昼のあわいに』(朝日新聞出版)
★★★☆☆

フランス文学者・杉本秀太郎の詩、俳句、短歌と、
十の絵画からイメージされた短編集。
タイトルに象徴されるような幻想的な雰囲気は
きらいじゃないのだけど、
「よかった!おもしろかった!」
という感じではないなあ~ということで★3つ。

Y字路の絵って、横尾忠則のことだよね。
芸術のことはさっぱりだけども、
たまたま以前、金沢近代美術館に行ったときに
横尾忠則展をやっていたのを見た。
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74:石崎洋司 『黒魔女さんが通る!!〈4〉』

2010-05-07 19:43:52 | 10 本の感想
石崎洋司『黒魔女さんのシンデレラ 黒魔女さんが通る!!PART4』(講談社青い鳥文庫)
★★★☆☆

学校の移動教室で軽井沢へ向かうバスの中、
クラスのみんなを巻き込み、
4級黒魔女認定テストがはじまってしまう。
テストのために魔界へ飛ばされたチョコを待ち受けていたのは
シンデレラの世界だった。

*******************************************

チョコ、モテすぎじゃない?
登場人物紹介にずっと名前が出ていたわりに
全然存在感のなかったショウくんが
3・4巻でようやくキャラ立ち。

さて、このシリーズ、ホームページにて
アイデア募集しているんだけど、
最近の小学生たちって本当、
インターネット使いこなしてるなあ。
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73:石崎洋司『黒魔女さんが通る!!〈3〉』

2010-05-07 19:28:38 | 10 本の感想
石崎洋司『黒魔女さんが通る!!―ライバルあらわる!?の巻』(講談社青い鳥文庫)
★★★☆☆

5年1組からメンバーに選ばれ、
テレビ番組「魔女っこクラブ」に出演することになった
チョコたち。
スタジオには、ギュービッドの知り合いである人物が
待ちうけていた。
そして意外な人物が敵としてチョコの前に立ちふさがり……

*******************************************

さすがにやや飽きてきたのだけど、
第1話・第2話の伏線が第3話できっちり回収されて
話が大きく動き出したところ。

麻倉くんにやさしくしてあげて!
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72:貴戸理恵 『コドモであり続けるためのスキル』

2010-05-07 14:32:12 | 10 本の感想
貴戸理恵『コドモであり続けるためのスキル』(よりみちパン!セ)
★★☆☆☆

著者は大学院生。

本来ならなっているべきはず大人になっていないことで
批判されるニートやフリーター。
彼らが世の中に適応できないのは、社会に問題がある、
声を上げていこう!!
……というのがこの本を通して
著者が主張していることだと思うのだけど、
正直、同調できない
うーん。
著者の語り口が好きではないのもあるけれど、
自分がコドモであり続けたい人間ではないからかなあ。
わたしは、いやいやながらも学校へ通って、
大学へも行かせてもらって仕事に恵まれ、
大別するなら適応した側に入るからなんだろうか、
筆者の書いていることが
義務も果たさず権利ばかり主張している言い分に思えて
しょうがないんだなあ。
社会というものの性質上、みんなにとって幸福な社会や
平等なんてありえないと思っているので、
「社会のせいだ!!」と言う人を見ると
ぽかーんとしちゃう。
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