金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」♯43

2022-11-13 22:34:50 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第43話「資格と死角
 
久々に心底面白かったな~!
 
いや、毎回面白いのだが、ここのところ、
ストレスフルな回が続いていたから……。
 
次週に悲劇があることはわかっているのだけども、
義時の実朝への陰湿な攻撃がなりをひそめた&
それどころじゃなくなったし、
笑いと緊迫感のバランスもよかった。
 
 
予告からめちゃ気になっていたのが
「時房が後鳥羽院をどつく」シーン。
 
「どういうシチュエーションだよ!?!?」
 
と思っていたのだけども、院だと知らずに
「蹴鞠で認め合ったぜ☆」のノリでやってたのね……。
 
しかし、当時、貴人は明らかに肌つやが違うし
(栄養状態に格差がありすぎる)、
直衣着てるんだから、明らかに自分より身分が高いと
わかりそうなものだが……。
しかし、「おもしれー男☆」展開で院の心をつかみ、
親王将軍の件もよい方向に。
 
 
ラスト、「言えません」「友を売るわけには」と言いながら、
平六がしゃべるしゃべる。
 
「あなたのお父上、北条に殺されたんですよ!」
 
とぶちまけるわけだが、伝えた内容、ほとんどが真実!
甥である主君が邪魔になったら、追放して暗殺! 
本当にやりました! 主人公とは思えぬ所業!
 
「公暁が邪魔になったので小四郎と打ち合わせのうえで
 追い込んで、謀反の咎で始末しようとした」
 
という可能性もなきにしもあらずだけど、
平六が本気で小四郎を始末しようとしたとしても
驚かないよ。
だって本当に、小四郎って平六からこれまでずっと
一方的に搾取してきたもん。
 
 
しかし、本当に鎌倉の人たちは、本当に、
ちゃんと報連相&コミュニケーションしようよ!!
小四郎は親王将軍の構想の話が出た段階で
平六に伝えて対策を取らなきゃいけなかったし、
政子は実朝に公暁を会わせる前に
小四郎と相談しなきゃいけなかったし、
小四郎&政子は、公暁と会わせる前に
実朝に口止めしなきゃいけなかったよ……。
小四郎がようやく泰時に自分の思いを語ったのが
今回唯一の進歩。
しかし泰時からの質問には答えない小四郎……。
 
 
【その他いろいろ】
 
・実衣「次の鎌倉殿は公暁様か私の息子!」
 平六「それはない」
 はたきあっている二人、子どもじみてて
 なんだかしんみりしちゃった。
 この二人も、昔から知ってる幼なじみの
 従兄妹どうしなんだよね。
 
・大江殿「私がお仕えしてきたのはただ一人、尼御台でございます」
 いきなりの告白。
 政子に「重すぎます」って言われてたの、なんかよかった。
 男女の恋心じゃなくて、「推し」発想なんだな。
 
・大江殿の入れ知恵で、卿二位の心をうまくくすぐった政子。
 丹後局から圧迫面接されてたときから、ずいぶん成長した!
 京都マウントにも、
 「はいはいそうですね、田舎者です!」
 と応じるしたたかさ。
 しかし、干鮹は当時としてはまともな手土産だったのだろうか……。
 
・政子「私が都に行く」
 仲章「お供いたしましょう」
 政子「結構!」
 即座に断られてたの、笑った。
 今日の仲章は実権を手にする前から調子に乗りすぎてて、
 「これは殺されるね……」という説得力がすごい。
 のえにモーションかけてたのは、なんだったんだろう。
 小四郎への嫌がらせ??
 
・仲章「たたずまいに雅さがただよっている」
 のえ「よく言われます」
 のえさん、すっかりおもしろキャラになっちゃったな。
 あんなに「都を知ってる」アピールしてたのに
 生まれは遠江!!
 
・泰時から酒を取り上げる初ちゃん、
 朝時に「あんた、また何かしでかしたの」という初ちゃん、
 好き……
 
・政子の「従三位~☆」は、
 頼朝との「征夷大将軍~☆」の再現なんだな。
 夫を亡くしただけでなく、我が子4人が全員病死&暗殺って
 とんでもない不幸だよ……。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【覚え書き】韮山

2022-11-13 10:52:41 | おでかけの記

三日間の旅行中、泊まっていたのは沼津。

初めてのホテルだったのだけど、とても良かった。

全国旅行支援で安くなっていたうえ、

朝食が ビュッフェ形式ではなく、定食形式の四つのメニューから選べるシステム。

1日目は野菜炒め、2日目は生姜焼きをセレクト。

これは、ご飯を半分にしてもらった状態。

さらにこれに納豆がつく。

納豆が好きじゃないので外してもらったら、

代わりに別のおかずをつけてくれた。親切……!

 

沼津のご当地マンホール(2回目)。

これがスタンダードだけど、駅の近くにはこんなマンホールも。

沼津は「ラブライブ!」の舞台だったのかな?

あちこちで推されている。

わたしは「ラブライブ!」を見たことがないのだけど、

登場人物の何人かは、顔を見て名前を言えるので、

それくらい生活に入り込んだ人気のコンテンツなのだろう。

 

さて最終日は韮山へ。

韮山反射炉が有名だけど、興味がないのでパスして、

大河ドラマ館だけ行く。

沼津から三島まで出て、伊豆箱根鉄道の修善寺行きに乗る。

修善寺は昔、温泉に行ったな~。

大河ドラマ効果もあって、今はいつもより賑わっている様子。

 

 

伊豆地方の大河ドラマ館は、駅からすぐ近くのところにある

市民のための施設の一角にある。

鎌倉の大河ドラマ館よりも規模が小さいように思えたけれども、

週末だということもあって、結構人が入っていた。

基本的に「鎌倉殿の13人」が好きな人しか来ないので、

映像を見ている時も和やかなムード。

伊豆時代の衣装がメインで、映像は多分、

鎌倉のものとは違うんじゃないかな。

八重さんにスポットライトを当てている感じ。

 

道には頼朝の絵が埋まっていた。

 

ご当地マンホール。

韮山反射炉と富士山(?)、いちご。

いちごが名産らしい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【覚え書き】伊豆下田

2022-11-12 18:57:27 | おでかけの記

二日目は下田へ。

下田はペリー来航の港。

 

わたしは三島と沼津が好きなので、

こっちの方面に来ると、この2か所ばかりに滞在してしまう。

せっかくだから、今回は他に行こうと思って調べていたとき、

下田の「ペリーロード」の写真を見て惹かれたのだった。

 

沼津からは熱海で乗り換え。

熱海から下田まで直通で行ける電車を狙って乗ったけれど、

大抵は伊東で乗り換えなければいけないみたい。

 

電車で2時間半。

伊東線は海沿いに走っているので、頻繁に海が見える。

山と海の間に線路が走っている……というか、

伊豆って山ばかりなのね。

 

下田到着。

 

駅からペリーロードまではかなり歩く。

途中、錨や大砲があちこちにある。

 

到着!

まあ……薄々そんな気はしていた。

素敵な街並みについては、割とアンテナを張っていたのに

このペリーロードがアンテナに引っかかったの、つい最近なんだもん。

実は観光客をそこまで呼べるような場所じゃないだろうな……って思ってた。

案の定であった。

まずびっくりしたのが、すごく短いこと!

当然、川沿いの店も少ない。

あっという間に見終わってしまった。

決して悪い場所じゃないけれど、

これを下田行きの目的にすると肩すかしを食らうと思う。

 

この日は気温が急に下がると言われていたから

上着を持って行こうかどうか迷っていたくらいだったのに

すごく暑い。

上着なしで秋物のワンピースを着ただけでも汗が出てくる。

途中にあった川で、鳥たちが日陰に集まってたの、

暑いからだと思う。↓

2時間以上かけて来たので、これだけで帰るのはもったいないな~と、

駅に戻って、ロープウェイで寝姿山へ。

 

伊豆大島などが見える。

上から見ると、下田がとても小さな街だということが分かる。

江戸時代、ここに海路のチェックポイントが設定されていたときは

かなり賑わっていたとか。 

 

金目鯛が有名らしいのだけど、

昼を過ぎてもお腹が空かないので、

食べるのは諦めて帰ることに。

同じ電車に乗っていたおばあちゃん達も

「ロープウェイに乗ってご飯食べただけで、

 何したって言われると困る」

とコメントしていた。

伊豆周遊の一環としてくるのがいいんだろうな。

帰りに乗った電車は、窓からの景色を眺めるための席が

設けられていた!

 

伊東、河津、仁田。

地図を見てると、本当にこの辺りは「鎌倉殿の13人」の世界。

武士は土着した地方の名を名乗っていたから、

地名としてしっかり残っているのだった。

ちなみに「土肥」は伊豆にもあるのだけど、

土肥実平の土肥は相模なので土肥違いだとのこと。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【覚え書き】小田原

2022-11-12 12:44:30 | おでかけの記

gooブログの仕様変更なのか、

音声入力すると、行間が空くようになってしまった。

ちまちま直していたのだけど、面倒くさくなってきたので

このままでいきます。

 

**************

 

うおー、旅行したい!!

と気持ちが高ぶり、10月下旬に静岡東部&神奈川西部の旅へ。

 

初日は小田原。

小田原には、以前から行こう行こうと思っていながらも、

コロナのせいで幾度か機会を逃していたのだった。

 

たまーに名古屋から小田原までノンストップでいく「ひかり」があるので

それを狙って乗車。

一番早く行けるその新幹線だと、1時間ちょっとで着く。

小田原は海に近いので、新幹線からも海が見える。

 

小田原で一番行きたかった「清閑亭」は、

コロナで機会を逃している間に公開を終了してしまった。

後北条氏には詳しくなく、興味も薄い。

ファンなら楽しめる場所がいっぱいありそうなんだけど。

小田原文学館もあるが、食指が動かず。

漁港もあるけれど、沼津に泊まるので海鮮はそっちで食べたい。

しかし、この機を逃すと、小田原にはもう一生行かないだろう……。

未練を断ち切る意味もあって、

今回は「街の雰囲気を見る」ということだけを目的にして行った。

最近は、タスク消化する感覚で、

こういう「ちょっと気になる」をどんどん潰している。

 

駅の近くには、レトロなアーチや街灯。

 

小田原城址公園。

城郭には興味がないうえ、復元されたピッカピカの天守閣のなので

遠くからちらりと見ただけ。

 

公園の向かい側にある「三の丸ホール」で

ピーナッツバターのジェラートを食べた。

濃厚でおいしい。

ピーナッツ自体はそんなに好きじゃないんだけど、

ピーナッツ味のものは好き。

御札みたいなのは、マスクケースとして使える紙袋。

二宮尊徳を祀った神社のものであるらしい。

大河ドラマとの関わりもあるらしい。

城址公園の すぐ近くにある小学校。

外観をお城に寄せている。

小学校のすぐ隣にある喫茶店「かざみどり」。

ここまで来た目的。

レトロな喫茶店。

中の写真は撮らなかったけれど、本当にレトロで素敵。

テーブルが低くて、書き物はできないけれど、

多くの人はコーヒーを飲んだりおしゃべりしたりするのが目的で

喫茶店に来るので、いいのだろう。

外観に配慮したセブンイレブン。

 

遅い昼食をおいしいもの横丁の「魚河岸でん」で。

ぶりとサーモンのどんぶりに、生しらすを単品で。

生しらす、

「漁港辺りでしか食べられない、美味しい美味しい」

とみんなが言うので、かなりハードルが上がってしまった。

生しらすも、茹でたしらすも、なんか小さすぎて

味を認識できないんだな。

風味がふんわりとわかる程度。

ちょっと苦かったが、つるんつるんとした食感も、

好きな人は好きかもしれない。

 

駅にはいろんな飲食店や図書館が入っていて、

駅近辺は開けている。

図書館は出来たばかりなのか、とてもきれい。

椰月美智子さんが小田原に住んでいるらしく、

メッセージが寄せられていた。

 

【ご当地マンホールなど】

 

おまけ。

後北条氏の家紋も「三つ鱗」なのね~。

鎌倉北条氏がいた鎌倉と「場所が近い」&

妻が北条氏の血を引いているというだけで

「北条」を名乗るの、ずうずうしすぎないか??

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

296:河村恵利『時代ロマンシリーズ3 冬の落日』

2022-11-11 18:47:02 | 22 本の感想
河村恵利『時代ロマンシリーズ3 冬の落日』
★★★★★
 
【Amazonの内容紹介】
 
源平争乱の時代。
栄華を誇った平氏一門を京の都から追放した木曾義仲だが?
時代ラブロマン集。
 
****************************************
 
この巻も紙で持っていて、
「闇の華」以外は全部覚えている。
楠木正行と弁内侍のエピソードは、
その漫画で知ったのだった。
「夜の名残」はオリジナルだと思っていたんだけど、
下敷きになる伝説や歌舞伎が存在するのね。
伝説では大宅光圀は陰陽師だったらしいけれど、
ここでは歌舞伎の設定と同じく源頼信の家来。
 
【収録作品】
 
「冬の落日」源義仲と源義経
「夜の名残」滝夜叉姫と大宅光圀
「たそがれ時の…」在原業平と藤原高子
「銀の華」日野富子
「笛の音色」楠木正行と弁内侍
「闇の華」小早川隆景と早川鮎之介
 
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

295:河村恵利『時代ロマンシリーズ2 清水鏡』

2022-11-11 18:24:19 | 22 本の感想
河村恵利『時代ロマンシリーズ2 清水鏡』
★★★★★
 
【Amazonの内容紹介】
 
木曾義仲の子・義高と源頼朝の娘・大姫は幼い恋をするが、
そんな二人を非情な歴史が引き裂く!!
「春宵(しゅんしょう)」「血の涙」「さめない夢」
「百の花 千の花」「ふしぎ野行き」を収録。
 
****************************************
 
この巻も紙で持っていて、全部覚えている。
作品作品、全部よいのだけども、
「さめない夢」が特に印象的。
父と息子、父の再婚相手である幼い妻の幸福な日々、
父の病死による離別、
訪れた義理の息子を、死んだ夫と認識する妻……と
めちゃくちゃ切ないのであった。
秀頼と千姫の関係を描いた「百の華 千の花」でも、
泣いてしまう。
 
【収録作品】
 
「清水鏡」源義高と大姫
「春宵」足利直義とその妻
「血の涙」遠藤盛遠と袈裟
「さめない夢」藤原基実・基通と平盛子
「百の華 千の花」豊臣秀頼と千姫
「ふしぎ野行き」平教経 タイムスリップもの?
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

294:河村恵利『時代ロマンシリーズ1 ささめごと』

2022-11-09 11:18:05 | 22 本の感想
河村恵利『時代ロマンシリーズ1 ささめごと』
★★★★★
 
【Amazonの内容紹介】
 
遠い昔、平家の御曹司・平資盛と右京は互いに
淡い恋心を抱くのだが…。ハートフル歴史ロマン!
 
****************************************
 
25年くらいぶりに再読。
これは紙の本で持っていて、繰り返し読んだから、
話を全部覚えている。
初期のころは有名どころを扱っていて、
読んでいるこちらにも付随する知識の蓄積があるから、
非常にエモーショナルに感じる。
 
わたしが「藤原定家」を初めて認識したの、
この漫画でだったのだ。
右京大夫の母と定家の父がかつて男女の関係で、
定家と隆信は異父兄弟、隆信と右京大夫は男女の仲……と
ここらへん、関係が濃すぎておもしろい。
 
あとは、日野富子とお今の関係の描き方に
衝撃を受けたのを覚えている。
 
足利直義、最初の出会いが大河ドラマの高嶋政伸だったため、
その呪縛から抜け出せないのだけれども、
第一印象がこの漫画だったら絶対好きになっちゃっただろうな。
 
【収録作品】
 
「ささめごと」右京大夫と平資盛
「霧雨雨情」義経と静、頼朝
「見果てぬ夢」日野富子と今参局
「雨の糸」足利尊氏と直義
「火炎」足利尊氏と直義
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」♯42

2022-11-06 21:53:25 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第42話「夢のゆくえ
 
主人公が反撃されてこんなに嬉しいドラマ、
他にある!?
 
実朝は予想外のことを言い出すわ、
反抗期の息子は知恵を付けて
恫喝で押さえ込めなくなってるわ、
丸め込んだと思っていた姉も実朝につくわ。
一応味方であるはずの平六も
北条第一のやり方にチクリと言ってくるし、
味方が時房だけになっちゃった。
わはは!
 
……いや、悲劇になると知っているのだが、
一瞬だけでも反撃してくれて溜飲が下がったよ。
 
 
「鎌倉のため」「息子の代になってからのため」という
小四郎の考えも一面では真実なんだろうけど、
 
・「鎌倉殿を責めているのではない」
 と言いながら息子と同僚を恫喝して、
 結局実朝を責める
 
・「こちらの意向に沿って息子をたしなめないと、
 息子を殺す」
 と実の姉を脅す
 
・事前にちゃんと説明すればすむ話なのに、
 わざと失敗させて実朝の心を折る
 
と、やり方に悪意が満ち満ちてるから、
結局パワハラしてるだけじゃん、って結論になっちゃうんだよ。
 
 
板東に政治のできる人間が少ない、という事情はあるにしても、
「ちゃんと教育すれば防げた悲劇じゃん!?」
なんだよな、頼家も実朝も。
頼家は、このドラマでは比企だけが教育を担当してたから
(梶原や仁田も乳母夫だった説がある)、
ある程度は仕方ないところはあったんだけど、
実朝の場合、ローティーンのうちに鎌倉殿になって
それなりに教育プログラムも組んでいたんだから、
小四郎や広元が
「そうしたら、こういうことが起こって、こうなりますよ」
って説明すれば教育できたことない??
小四郎、ずーっと、ちゃんと説明もしないのに、
「自分の思うとおりに動かないから、
 心をへし折って無気力にさせる」
を繰り返してるんだよ。
 
孫の顔になった泰時、可愛いね!!
彼が父親に対して強く言い返せるようになってきたのと
(小四郎、言い返せなかったもんな)、
現実的な妥協案を出せるようになってきたのが救い。
 
 
【その他いろいろ】
 
・「上皇様の生き霊イベント」、再び発生。
 
・史実ではよぼよぼのじいさんのはずなのに……というツッコミを
 逆手にとってネタにしてきた八田殿。
 最後にこれ以上ない筋肉ムキムキイベント。
 
・平六、脱ぐ必要あった!?!?(2回目)
 
・八田殿、小四郎の頼みで小細工するのかと思ってた。
 そうじゃなくて本当によかったけど、
 「これで引退する!」という退職の記念になるイベントを
 せこい小細工で台無しにされて本当に可哀想。
 
・慈円僧正、似顔絵のときもそうだったけど、
 鼻がチャームポイントなのね。
 
・丹後局と時政パパの再登場は意外。
 りくさん京に行っちゃったのか~。
 磯山さやかをどう使うのか謎だったんだけど、
 「時政パパ、鎌倉追い出されても楽しくやってます☆」
 という演出だったのね。
 
・時政はモテキャラなのに……
 小四郎にも泰時にも、そこは受け継がれなかった模様。
 
・実朝&千世ちゃん、可愛いね……
 ずっと平和で仲良くしていておくれ……(叶わぬ願い)
 
・上皇様サイド、鎌倉を見下してるんだけど、
 実朝を応援して小四郎を押えようとしてるのは本当なので、
 実朝シンパとしては複雑!
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

290~293:大和和紀『イシュタルの娘~小野於通伝~〈13〉~〈16〉』

2022-11-06 18:27:30 | 22 本の感想
大和和紀『イシュタルの娘~小野於通伝~〈13〉~〈16〉』
★★★★★
 
【Amazonの内容紹介】
 
「うわさにたがわぬおもしろき娘よ」と信長にも愛された
娘・小野於通(おの・おつう)。
於通を知らずして戦国は語れない!! 
大和和紀が初にして待望の戦国ロマンのヒロインに抜擢したのは、
小野於通――!! 
その輝きはあたかも戦国の闇を夜明けに導く明けの明星――
信長に見出され、秀吉に重用され、家康に信頼された才女、小野於通。
その知られざる生涯を大和和紀が描く本格戦国ロマン!!
 
****************************************
 
うお~! ついに最終巻!
生きた時期も重なっているし、主人公が文化人であり、
その死までを描いているという共通点もあって、
『へうげもの』と似た読後感。
テイストは全然違うんだけどね。
本作は東福門院和子の入内後まで扱っていて、
かなり長い時期を描いているため、
余計に「生き抜いた」感がある。
 
お通が最後まで聡明で、相手の非道な行いに対して
たしなめたり抗議したりはするんだけども、
乱世を生きてきた者同士ゆえの理解があるのか、
決して相手の生き様を否定しないところがよい。
 
終盤、お福の出番が増えて、
悪者にされすぎてる感はあるのだけども、
明智光秀に従っていた父を失い、公家のもとに身を寄せ、
不幸な結婚をし、自らの才覚で世を渡っていった……と
お通とお福には共通点が多いのだな。
 
茶々とお江与もそれぞれに欠点と美点があって、
馬鹿にしたり腹を立てたりといった確執はあれど、
憎めない、という姉妹の関係がよかった。
茶々の最後、治長に
「わたくしはまだ美しいか?」
と訊くシーンにも涙……
 
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

289:高橋克彦『時宗 巻の壱 乱星』

2022-11-02 10:58:15 | 22 本の感想
高橋克彦『時宗 巻の壱 乱星』
★★★★☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
国を守り抜いた男を描く渾身の歴史巨編。
源頼朝亡き後、北条氏に権力が移り抗争が続く鎌倉。
若き北条時頼は、病に臥した兄の執権・経時に、
棟梁になれと告げられた。
北条を継ぐ者に安寧はない。地獄の道だ――。
内部闘争に血を流しても、国のあるべき姿を求めねばならぬ。
武家政治を築いた父子を描き、「国を守るとは」を問う巨編、
ここにはじまる。(講談社文庫)
 
****************************************
 
読んだのは単行本版。
 
そういえば、大河ドラマ『北条時宗』は早々に脱落したのだった、
時頼の時代の話を読みたいな……と思って図書館で借りた
(すでに紙書籍は手に入らない)。
 
1巻の主役は時頼で、時宗は終盤にようやく生まれたところ。
宮騒動から宝治合戦、摂家将軍から親王将軍への切り替えの構想、
までで終了。
たまたま「鎌倉殿」関連で北条氏の本を読んだから
理解が出来、おもしろく読めたけれど、
鎌倉幕府や北条氏に関して、
ある程度の知識がないときついと思う。
特に北条氏庶流の面々については、
前提知識がないと、誰が誰やらわからないのでは??
系図くらいほしかったね……。
 
毛利光季が三浦と運命をともにする覚悟を決めるまでの
場面は涙・涙。
文官たちの家系も、この時代になるとすっかり武士だな。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする