金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

最近見たドラマ

2024-09-16 13:54:39 | 2024年に見たドラマ

「刑事ゆがみ」第1・2話

 

TVerにて。

2017 年のドラマ。浅野忠信と神木くんの刑事もの。

主役コンビのキャラはやや弱めに感じるけれども、

しっかり伏線を敷いてそれを回収してくれる爽快感がある。

第1・2話を見た限りでは、テイストはビター。

第1話のゲストだった杉咲花ちゃんと神木くんの組み合わせが

とても可愛い。

そして切ない恋の物語だった第2話、

斎藤工が本筋に絡まないただの下着泥棒だったのがめちゃ面白かった。

無駄にキャラが立っていて、無駄遣いすぎる。

 

「紫式部のスマホ」第1~4話

 

一挙再放送で見た。

このスマホシリーズ、他には義経のやつしか見てないんだけど、

一回一回は短いのでストーリーじゃなく小ネタを楽しむ感じ。

大河ドラマが採用しなかったエピソードを

こちらで拾っていたりもする。

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大河ドラマ「光る君へ」♯35

2024-09-15 21:24:23 | 大河ドラマ「光る君へ」

先週、予告を見て

「リポビタンDかよ

と思ってたら、予想以上にがっつり

「ファイト――一発――!!」してた。

後鳥羽院の熊野詣のとき、

輿に乗ってるような描写が明月記にあったから、

貴族もしんどいことは下々の者に任せて

自分は危険を冒してないんだと思ってた。

実際に左大臣がこんな危険なことしてたのかな。

 

隆家くんの妨害で、伊周の暗殺計画は頓挫。

隆家、一応、反省してたのね。

全くそう見えなかったわ。

悪かったと思っているからこそ兄のために

止めたという隆家の訴えに、伊周は退散。

しかし兄弟ともに現場までやってきて、勤勉 だね。

 

若紫と自分を重ねて「源氏の妻にしてほしい」という彰子さま。

思いのたけを直接帝にぶつけろとまひろがアドバイスした直後、

やってきた帝に、即刻、前置きなしに

「お慕いしております!!」と剛速球を投げ込む。

なんという不器用さよ。

さすがにまひろもびっくり、帝もポカーン。

でも、心動かされちゃったのね。改めて夜に初のお渡り。

道長も安堵。

でも、彰子さまのところへ行く途中、雪を見ていた帝は、

定子さまのこと思い出してたよね。

幸福な雪の日の思い出があったこと、それとなく思い出させる演出。

 

来週、公任があのセリフを言ってたから、

「紫式部」誕生になるのかな?

 

【その他いろいろ】

・頼通を褒めつつ、妹の産んだ頼宗のことも

 アピールする俊賢おじさん。

 道長に明子をたしなめるように言われるけど、

 俊賢だって甥っ子が出世したほうが安心だよ……

 

・藤壺が不義の子を読むエピソードから、

 まひろに娘が自分の子だと知らされる道長。

 全然、その可能性は考えてなかったのね……。

 

・恋人を失って落ち込む和泉式部に、

 「それを書いたら?」と勧めるまひろ。

 枕草子の誕生も、和泉式部日記の誕生も、全部まひろのおかげ!!

 という展開なんだけども、これまでのエピソードの積み重ねがあるから

 あまり鼻にはつかない。

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183:尾崎英子『きみの鐘が鳴る』

2024-09-14 19:43:57 | 24 本の感想
尾崎英子『きみの鐘が鳴る』
★★★★☆3.5
 
【Amazonの内容紹介】
 
チアダンス部の活動に憧れて、青明女子中学校を目指しているつむぎ。
同じ体操クラブに入っていて塾も同じのクラスメイトとうまくいかなくなり、
5年生の終わりに転塾することに。
新しい塾「エイト学舎」には、いろいろな子がいた。
父親に厳しく管理指導される涼真。
マイペースで得意不得意が凸凹している唯奈。
受験に失敗した姉とずっと比べられている伽凛。
受験をする事情や環境、性格、目指す学校もそれぞれ違う4人の物語。
 
****************************************
 
先輩から借りた本。
中学受験の過熱ぶりを反映してか、中学受験小説も増えたね。
 
受験に前のめりになって、息子をエリート中学に入れようと躍起になった父親が、
細かく計画表を作ってできないと怒鳴り、子どもを追い詰めたり、
冷静なときには子どもに寄り添える母親が、不合格続きの子どもをののしり、
責めてしまったり、
上の子の「失敗」によって下の子の受験でそれを意識しすぎてしまったり。
父親に対して母親がストッパーの役目を果たそうとしたり、
母親がちゃんと我に返って反省したりしているあたり、
ソフトな優しい世界。
子ども向けのレーベルだし、子ども視点の物語ではあるのだけども、
子どもより親の「あるある」集になっていて、
基本的には「子どもは悪くない」スタンス。
 
第4章では、思いがけずぼろ泣きしてしまった。
学校がしんどくても、親がきちんと子どものことを理解して
心を痛めてくれているというだけで、かなり救いになると思うよ。
 
第5章、結局母親は姉にばかり注意が向いている点では
変わっていない気がした。
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大河ドラマ「光る君へ」♯34

2024-09-08 20:46:03 | 大河ドラマ「光る君へ」

前回ラストから引き続き、興福寺の強訴。

「清盛」では権力を持った暴力装置である平家ですら、

手焼いてたもんな。

やっぱり権力を持った宗教団体は厄介だぜ! 政教分離大事!

 

坊主どもとの争いは長引くかと思いきや、あっさり終息。

あとのトピックは、

・源氏物語、大人気

・若紫エピ、ひらめいた!

だけかと思いきや、

敦康親王が伊周を邪険に扱い、道長のほうになついているエピソードを入れてきて、

伊周による道長暗殺計画! で終了。

今回もヒキが上手いね。

 

【その他いろいろ】

・まひろの弟だって理由だけで、惟規を取り立てる道長。

 この時代、このコネが悪いって感覚、ないもんね。

 

・道雅おとなバージョン、初登場?

 かなり癖強。伊周にも反抗的。

 

・邸が焼けて茫然自失の斉信に、

 「運が悪かったね」

 って言ってた道綱の邸も焼けたの、笑っちゃった

 

・帝も中宮も、めちゃくちゃ簡単に女房の局に来るなあ。

 

・「殿御はみな可愛いものでございます」

 彰子さまを勇気づけるためとはいえ、

 まひろがこんな男慣れしたようなこと言うなんて……!

 

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映画:『夏目アラタの結婚』

2024-09-06 17:38:00 | 映画の感想
2024年の映画⑦『夏目アラタの結婚』(堤幸彦 監督)
★★★★☆4よりの3.5
 
【公式サイトより】
 
元ヤンで児童相談員の夏目アラタ(柳楽優弥)が切り出した、 死刑囚への“プロポーズ”。
その目的は、“品川ピエロ”の異名をもつ死刑囚、 真珠(黒島結菜)に好かれ、
消えた遺体を探し出すことだった。
毎日1日20分の駆け引きに翻弄されるアラタは、やがて真珠のある言葉に耳を疑うーーー
「ボク、誰も殺してないんだ。」
プロポースからはじまった、予想を超える展開。
日本中を震撼させる2人の結婚は、 生死を揺るがす<真相ゲーム>の序章にすぎなかった・・・。
 
********************************
 
公開初日に映画館にて。
 
原作についてはまったく知らない状態で視聴。
脚本の人と相性が良くないので
(これまでに見た作品、特にオリジナルはすべてnot for me)、
あまり期待せずに見に行ったのだけども、
これは最後まで面白く見られた。
 
人心掌握に長けた賢くて油断ならないヒロイン、
スリリングなやり取り、予想外の展開……と
前半は文句なしに面白い。
後半は、やや好みから外れるほうに進んでしまったけれども、
ラブストーリーとしてみればうまくまとまっていて、
ベタだけと胸キュンなポイントも。
黒島結菜さん、『明け方の若者たち』『十二人の死にたい子どもたち』では
好みじゃないな……と思っていたのだけども、
今回はとっても魅力的で、演技も文句なし。
 
序盤がかなりスピーディに展開するのと、
グロ映像&音声があるので、注意。
犬は死にません。というか、出てきません。
(動物の安否が判明しないと見られないという人がいるらしいので、書いておく)
 
アラタと真珠の二人だけに焦点をしぼっているのは
この映画においては正解なんだけども、
宮前先生が若いイケメンである必要性は「?」
(安定と信頼の中川くんなので、文句は全然ないけど)。
見た後に、原作との相違点を知って、
採用しなかった原作のエピソードのルートを潰しておくために
わざと設定をずらしたのかなと思った。
 
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180-182:最近読んだ漫画

2024-09-01 21:27:59 | 24 本の感想
晴田巡・荒瀬ヤヒロ 『おひとり様には慣れましたので。 婚約者放置中!(1)』
 
広告に釣られて、買ってしまった……。
コミカライズ担当の漫画さん、
絵もストーリーの落とし込みもすごく安定していて上手い!
ベテランの方なのかと思ったのだけど、他に著作はなさそう……
 
フォビドゥン澁川『スナックバス江〈1〉』
 
kindle unlimitedにて。
予想以上に面白かった。
第4話でかなり笑ってしまった。
蚕の話、知らなかったからネットで確かめて驚き。
蚕はすでに完全に、「自然界では生きていけない生き物」に
なってしまったのだそうだ。
 
 品佳直/カルロ・ゼン 『売国機関〈1〉』
 
kindle unlimitedにて。
表紙を見て「人体のバランス悪くない……?」と心配していたのだけども、
本編の絵ではまったく気にならなかった。
男性の描き分けもわりとしっかりしていて、話のムードにもあってる。
設定が全然頭に入ってこないままなんだけども、
ムードで何となく理解して読了。
2巻以降もkindle unlimitedに入ってるみたいなので、
期限までに時間があれば読もう。
 
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大河ドラマ「光る君へ」♯33

2024-09-01 21:13:18 | 大河ドラマ「光る君へ」

記述が残っている通りに、

「中宮のもとへ出仕したけど、他の女房たちになじめず、

 仲良くしてほしいと手紙を出しても無視され、

 早々に退出して引きこもった」

って展開になると思っていたのに……!

 

まひろは微妙に地雷を踏み、

女房たちもちょっぴり意地の悪さをのぞかせるものの、

あからさまないじめは起こらず、

退出の理由は「執筆に集中できないから」。

家の者たちに「いじめでしょ?」と反応させることで、

残っている記述との整合性を取りつつも、

「高貴なお姫さまたちだから、そんなことはしない」

とまひろに言わせる脚本。

まあ、「源氏物語」に焦点をあわせなきゃいけないし、

世の動きも見せなきゃいけないしで、

「出仕の挫折」をノイズとして処理したのはわかる。

女房たちの生活や仕事を映像として見せてもらえて

うれしかったよ。

 

道長が「武力で解決しようとする奴を野放しにしちゃダメ!」と

除目の際に強硬に主張するんだけども、

この摂関政治全盛期から清盛の時代まで、

そんなに時間が経ってないんだよね。

すぐに「暴力がすべてを解決する」時代になっちゃう。

 

【その他いろいろ】

・出仕を始めて早々、身分の高いイケメン2人が尋ねてくるという、

 先輩たちの反感を買うイベントがちゃんと入ってる。

 

・公任&斉信に昔「地味でつまらぬ女」と噂されていたことを

 しっかり覚えていてそれをほのめかすまひろ、

 そして一度会っただけのまひろのことをちゃんと覚えてる帝。

 記憶力良すぎ!!

 

・弟「恋愛経験少ないのによく書けるね~!!」

 昔も今も、作家に言うセリフは同じなんだろうね、きっと。

 基本的に「経験したことを書いてる」と思ってる。

 

・彰子さま、親王さまに対してはめちゃ笑顔。

 思っていることを少しずつ表に出すようになっていて、

 安心したよ!

 

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