先日、肘にコブ(皮下腫瘤)のできた患者さんがこられました。
触ってみると柔らかくてプヨプヨで、しかも可動性なので良性脂肪腫(脂肪の塊り)を疑いました。この場所にできるとすれば、「脂肪腫かアテロームか、それから頻度は低いがガングリオンか?」などと思いました。患者さんには「まあ、良性の脂肪の塊りですねーー、切らないと取れませんが、このまま放置しても差し支えないですよーー」と伝えました。
まあ、ここいら辺りの皮下腫瘤はまず間違えないだろうと思ってましたが、なんかふと変な予感がしたので「ちょっと注射器でさしてみましょうか」とばかりに内容を吸引するとふるい血液が吸引されました。結局なんのことはない打撲後の皮下血腫でした。
それにしても数週間前の打撲であり、痛みもほとんどなくムニョムニョに柔らかったことが思い違いの原因でしょう。きちんと患者さんのいう「数週間前にぶつけた」ということを聞いていればよかった・・・(教訓!!)。