開業1年目にすでに開業した元同僚からこんなアドバイスを受けた。「石の上にも3年ですよ。3年間は本当に経営が苦しいですから」と。 また別の元同僚は「開業数ヶ月でクリニックの銀行口座の残高が数万円になったときは途方にくれた」と言っていました。武見太郎先生が日本医師会長をしていた頃は「医者は生活の心配や経営など考えてはいけない。そんな暇や時間があるなら医学の勉強や研鑽に時間を費やしなさい」と・・。けだし名言である・・・のだが、今の時代そんなことをしていたら新規開業医はみんな潰れてしまう世の中である。本末転倒であるのだが、自分の1日の仕事の中で純粋に医学に割ける時間は半分にも満たない。大学時代も雑用は多かったが医療や医学に没頭する時間は十分にあった。ところが開業とは医学以外の雑用(とはいえ大事な仕事である)が多くの時間を占めているのに驚く。知っていればまだしも、こんなことなら開業前にもっと準備しておくんだった・・嗚呼・・・(泣)。