過去、救命士の養成所で週1回15年間教鞭をとってきました。大学でも講義をしたこともあるし、救命士の養成所でもあるし、一般市民に対しても心肺蘇生の指導をしたこともあります。常に思っていることは、きいている人達のレベルつまり基礎知識の違いによって、話し方を変えないと相手に伝わらないということです。昔の小中学校では戦前そだちの教師も多く、ただブツブツ口の中で喋っている人や、背筋を正していなかったり、授業中にあくびをした生徒には体罰を加えた教師もいました。時代が違うのでまあしょうがないでしょう。でも自分が喋った内容が相手に伝わっていてくれれば、授業態度が悪くても、姿勢が悪くても全然問題はないと自分は思っています。それが「主たる目的」ですから。話が相手に伝わらないのは、受講生が悪いのではなく、教える側の教育的手法に問題があるのだと今では痛感しています。さて。でもこの前のPTAでの心肺蘇生の講習はどう伝わったかなー? 久しぶりだったのでちょっと心配と言えば心配なんですが。