吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

インフルエンザ接種後の怪 その2

2016年11月25日 05時51分37秒 | 日記
 言葉を尽くして説明しても、あとから「聞いてない」といわれたらガッカリする。
 カルテにも説明内容は必ず記載してある。でも説明したかしないかではなく、患者さんが満足していないことが重要なのである。自分の口から思わず出かかる「聞いていないんじゃなくて忘れたのではないのですか?」という言葉を飲み込むようにして謝罪するようにしている。
 しかし謝るのも癪であるためそこで小さなメモ書きにこれら副反応と対処法を記載しそのメモを大量にコピーして、その都度手渡すようにした。
 説明も加え、なおかつこのメモ書きを手渡せば万全である。・・・と思っていた。
 でも甘かった。やはり腫れたかたで、「腫れてしまったがどうしたらいいの」と電話がかかってくることが時にある。そこで「接種時にお話しした通りですが、お渡ししたメモ書き通りに対処されましたか?」と聞くと「メモ? ああそういえばそんなの捨てちゃったな」と・・・。
 これには本当に力が抜けてしまう。何をどう尽くしても暖簾に腕押しのような感触である。さてどうしたらいいのかいつも悩んでいる。