なぜ今回の懲役2年執行猶予5年を重いと感じたのかというと理由がある。いわゆる東名高速あおり運転死亡事故であるが、2017年6月5日に、神奈川県の東名高速道路でワゴン車が追突され、一家4人が死傷した事故である。この事故により被害者運転手夫婦が死亡し中高生の娘が残された。被害者のワゴン車は、追い越し車線に停車したが、これは加害者の車が無理やり前方にまわり停車させていたものである。実はその直前のことであるが加害者はパーキングエリアの走行路に大幅にはみ出して駐車していたところを、被害者に注意された。それを根に持った加害者が被害者の車の後を猛スピードで追跡し、追い越し車線に停車させ、「(高速道路に)放り出してやろうか!」と怒鳴りながら車外に運転手を引き摺りだしたところ、後ろから走行してきたトラックに被害者の車が追突されたものである。これで加害者ではなく被害者夫婦が亡くなったのである。
この事件は、加害者は追い越し車線に被害者の車を停車させはしたものの、直接自分が車を追突させたわけではないというのが争点なのである。
現在の所、検察は懲役23年を求刑しているが判決はまだ出ていない。
この事件は、加害者は追い越し車線に被害者の車を停車させはしたものの、直接自分が車を追突させたわけではないというのが争点なのである。
現在の所、検察は懲役23年を求刑しているが判決はまだ出ていない。