吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

池袋暴走、87歳男を聴取=「車に不具合」主張-運転ミスで立件へ・警視庁 その3

2019年05月22日 05時31分15秒 | 日記
 なんだか最近の高齢者の自動車運転事故は「アクセルとブレーキがきかなかった」と供述することが多いようである。「踏み間違えました」はまだ正直である。
 しかし今の自動車製造の技術をもってして、例えばブレーキが急にきかなくなることはあれど、百歩譲ってもアクセルペダルを踏まないで急発進、急加速そして暴走をしてしまうような突然の不具合は考えられない。

 もし本人が車の不具合と主張するのであれば、それは状況を把握できていないので認知症も疑う。あるいは「踏み間違い」したが意識的に責任逃れのために車の不具合のせいにしているなら「卑怯」である。
 同居の家族も今まで容疑者の運転能力に疑問を感じていたなら何らかの働きかけは必要であったろう。もしも奥方は同乗させてもらって日常生活の利便性を優先し、危険性を看過していたのであれば家族も同罪である。
 それでもなおかつ車の不具合が原因で操縦不能になったと言い張るのであれば、自動車メーカーを糾弾する態度を見せないと自分の言動の整合性がとれない。