吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

「故障はなかった」“池袋暴走”裁判で捜査員が証言 その2

2021年02月16日 06時09分32秒 | 日記
 さて、いよいよ「ブレーキが壊れていた」という被告の主張を否定する結果が出された。「車が壊れていたため車が暴走したのであって自分に責任はない」という論拠が崩れてきたようだ。本人が意図的に虚偽の証言をしたのか、あるいは短期記憶障害などで本当に「自分はブレーキを踏んでいた」といったのか定かではないが、この後の被告弁護士の出方が気になるところである。「いや、やっぱり車の不具合だ」と押し通すのか、あるいは実は被告は「認知症でしたので心神喪失のため事故については無罪」と主張しなおすのか・・・といったところである。
 この被告が認知症かどうかは分からないが、数ある高齢者の暴走事故は認知症によるものがほとんどである。今回がそうであるとは断言できないが可能性はある。そしてそれを認めようとしない(車のせいにする)というところでは全国初のことかもしれない。やはり被告のなした初めてのTVインタビューで「高齢者が安心して運転できるようなシステム作りが必要である」とのコメントでも分かるように「私は悪くない」と他人事にしているのである。やはり上級国民である。