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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

桑の実を摘む 椋鳥との熾烈な縄張り争い

2010-06-02 02:26:55 | よしなしごと
 桑の実を摘みました。
 
 赤くてきれいな色のものはまだまだ酸っぱくて美味しくありません。
 紫色になったものでもまだまだです。
 では、どうして完熟のものを見分けるのでしょうか。
 見た目ではありません。
 しいていうと触覚なのです。

   

 どういうことかというと、採ろうかなと思って実に触れると、ぽろりと掌の中にこぼれてくるようなものが完熟なのです。
 見た目ではさして変わらず、濃い紫色でも、採る折に力を入れて枝からもがねばならないものはまだ完熟とはいえません。味も酸味が残っています。
 ですから、濃い紫色のものを選んで、これはどうかなと力を入れないで少し引っ張ってみるのです。すると、ぽろりと枝から離れるものが合格です。

   

 ただし気をつけなければいけません。
 枝に強く触れたりし、衝撃を与えると、食べ頃のものがぽろぽろとみんな地面に落ちてしまうのです。

 私が実を摘んでいると、どこからともなく椋鳥がやって来てけたたましく抗議の鳴き声を上げました。
 どうやら、自分の権益を侵されたと思ったようです。

   

 「オイオイ、これは私が30センチに満たない頃から育てた樹だから私にも採る権利はあるのだ。ただし、おまえたちが食べに来るのを追っ払ったりはしない。だから、そんなに非難がましく鳴くのはやめておくれ」
 実際のところ、椋鳥の警戒心を込めた鳴き声は非難がましいのです。
 ふと窓を開けた時など、私に怒りの声を投げつけて去って行きます。

   

 とりあえず、ザルにいっぱい採りました。
 実はこれ、もう昨日、娘の勤める学童保育におやつで持って行ったのです。
 で、帰ってきた娘に「どうだ、まだ子供たちは食べそうか」と訊ねたら、「まだ食べそうだよ」との答え。

 かくして、明日もまた、椋鳥と縄張り争いをしながら桑の実を摘むのです。

コメント (9)
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