同人誌の同人で、友人でもある津田氏が所属する水彩画同好会のサークルが、JR岐阜駅近くの会場で作品展を開いているというので観に行った。
同好のみなさんが、今度こそはと力作を出品している。この会の作品は、スケッチの上にサッと水彩をのせてゆく感じではなく、けっこう描き込むものがほとんどである。それは冒頭にある講師の作品からもうかがえる。
さて、わが友、津田氏の作品であるが、最初に見た数年以上前のそれとは確実に腕前が上がっている。
今回は4作品を出品しているが、展示順に言うと、「糸満への巡礼」、「ルーマニアのリリアナさん」、「Let’s Go! 」、「伊吹残照」となる。
私には、絵画を鑑識する能力などなく、ここまで書けるだけですごいなあと思ってしまうのだが、好みだけでいうと、「ルーマニア」と「伊吹」だろうか。「伊吹」は雲の紫が面白かった。
津田さんの作品以外では、伏見宣好という人の「水溜りがある風景」が面白かった。濡れた舗道と、そこへの映り込みがかなり巧みに表現されていると思ったからだ。
いずれにしろ各位の活動には羨ましいものがある。実は私自身、70歳を過ぎたら好きな音楽を聴きながら、絵を描いて過ごしたいと思っていたからである。実際のところ、30代に会社勤めをやめて居酒屋を開くまでの半年ほどの間に、イーゼルをはじめ、油絵用の用具一式を揃え、それを今でも持っている。
しかし、人の生はままならぬもので、70歳から十数年過ぎた今でも、それは果たせないままである。
水彩展の会場から、JR岐阜駅へ向かう。北口広場の金の信長像が緋色のマントを羽織っているのが遠目にも確認できる。実はこの像、もともと黄金色のマントを羽織っているのだが、その上から更に緋色のマントである。
思うに信長公、暑さはともかく、寒さには弱かったものと見ゆる。
岐阜駅北広場にはもう夕間暮れといった感。写真右階段のイルミネーションが点灯すればきれいなのにと思ったがまだそんな時刻でもない。
駅構内に食品スーパーがあり、大したことはないのだが野菜に関しては安い。覗いてみたら、キャベツが280円だったのでそれのみをゲット。
いま、普通のスーパーでは、400円から500円。ここ二週間ほどキャベツは口にしていない。農協の朝市にも出ていない。280円でも安いときの倍ぐらいだが、このご時世我慢すべきか。
なお、政府は物価上昇率を2.数%としているが、食品などを買っているとその上昇率はそんな低いものではない。物によっては倍以上なのだ。
エンゲル係数50%超えのわが財政はピンチの極限。月8万円の年金を貯金の取り崩しで補っているが、さて、私の死期まで残高があるかどうか?
解決案は簡単だ。できるだけ早く死ぬこと。とはいえ、生への執着はあるし・・・・。