六文錢の部屋へようこそ!

心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

久々に30センチ以上の大ニシンを・・・・

2025-02-07 17:44:06 | グルメ
 
 昔はよく、魚屋の店頭やスーパーの魚売り場に並んでいた大型のニシン、どういうわけか最近はあまり見かけない。
 もちろん大衆魚であるが、これが好きで見かけると買っていた。
 最近でも出ないことはないが、20センチ以下のひょろっとしたもので、その割に結構値がついていたりする。それでも買っていた。

 久しぶりに大ニシンに出会った。300円と価格も手頃。即ゲット。
 塩焼きにする。うちのグリルにはやっと入る大きさだ。
 アジの塩焼きぐらいなら6~7分で焼けるが、大きいので10分に設定。大きさもあるが、イワシ同様、腹を出さないでの丸焼きだから、内臓にも火が通るようにする。

 焼き上がる。見たとこちょうどいい具合だ。酢醤油におろしショウガを添え、それをつけて食べる。
 楽しみは腹の中だ。当然のことだが、メスなら数の子、オスなら白子が入っている。

 白子だった。負け惜しみではないが、この方が良い。数の子でもいいのだが、焼いたそれはモソモソした感じで、正月に食うカリッとしたものとは似て非なるものである。
 その点、白子はしっとりとして柔らかく、酢醤油とよく合う。

 じゅうぶん楽しんだが、全部食べきれず、残した。歳のせいもあるが、別にニシンのみを食べたのではなく、カボチャの煮つけ、野菜サラダ、小ガンモドキなども一緒に食べたからだ。
 一人でも、やはり最低、3種以上の料理がないと淋しい。

 残ったニシン?もちろん捨てたりはしませんよ。チンして再度味わいました。
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ふ〜っ、やっとおせちが出来上がった。

2024-12-31 17:54:14 | グルメ

 おせちも年々、しんどくなってくる。
 練りものが多くなったのは、手抜きもあるが、もらい物があったから。
 いずれにしても、全盛期に比べるといろんな面で衰えや見劣りが。
 お正月さん、勘弁してくんろ。
     

 あ、そうそう、忘れるところだった。
 どうか、皆さん、良いお年をお迎えください。

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テンプラーメン?

2024-12-25 15:52:31 | グルメ

天ぷらそばや天ぷらうどんがあるなら、天ぷらラーメン(略してテンプラーメン)があってもいいじゃないか・・・・などという積極的な意味はなく、ただ昨夕餉の天ぷらが余ったのでラーメンにしてみた。
ごぼ天に玉ねぎ天、それにとり天、他の野菜はキャベツと白菜、薬味としてネギと柚子。
天ぷらの衣に出汁がしみるのは天丼などと同様うまい。
「テンプラーメン」、私の独創と強弁するつもりはない。きっと、もっと本格的なのがどこかにあるはずだ。

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師走 私の食事から

2024-12-24 17:03:25 | グルメ

 なんやかや忙しいので、写真とキャプションのみ。
 コンセプトは手元の在庫の取り合わせで簡単にできるもの。

鶏もも肉ソティ入りうどん

      
 
ラーメン スープは各種煮物の残った出汁をアレンジしてみた
      
 
小カブ 葉も一緒に漬けた
      

ある夕餉 少しの贅沢
 上左から小カブ漬け あんこうの肝(ナマから調理) マグロ山かけ
 下左から 菊菜おひたしすりごま汚し 真サバ塩焼き
  (あん肝は240円 マグロは短冊で250円 あん肝の上は自家製紅葉おろし)

      


けつねうどん

      


ある夕餉 その2
 上左から 里芋味噌煮 厚揚げカレー風味煮
 下左から コロッケ(キャベツ千切りが下に) 豆腐納豆和え
 (買い物に行くつもりがすっかり暗くなってしまったので非常用に常備の冷凍コロッケを)

      


五目あんかけ蕎麦 寒い折はあんかけが重宝 最後まで暖かく食すことができる

      


焼きそば ソースは控えめにして、薄口醤油を少々 その方が食事としては落ち着く

      


スパゲティナポリタン風

      


ある夕餉 その3
 上左から レタスの外側青いところおひたし ペンネ、キャベツ、ニンジンなどの温サラダ
 下左から 豚コマと大根煮付け(大根は一応15分の下茹で) 大根の皮を塩もみし柚子と合わせた即席漬物

      


焼きうどん

      


山かけ蕎麦(山芋のほか、わさび、すりごま、柚子のみじん切りを)

      
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久しぶりの昼麺物語 冷たい麺ばっかり

2024-09-07 16:48:44 | グルメ

 7月の下旬になろうという頃、10日間のヨーロッパ旅行(ベルリン・ライプチヒ・ワルシャワ)から帰ってきたら、酷暑日を含めた連日の猛暑日。昼は食欲がわかぬまま連日の麺・麺・麺・・・・。しかもすべて冷たい麺。

 ただしそこにも私なりのルールがある。まず、それを記しておこう。

1)麺はすべて乾麺を湯がく。いま在庫の麺は、うどん、蕎麦、冷や麦、中華麺、それに細身のパスタである。夏の定番、素麺がないのは、どちらかというと豪快に啜り上げるひやむぎ派だからだ。
2)出汁はその都度作る。やや濃い目にして、氷をぶち込むか、鍋ごと冷凍室で冷ます。うどんと蕎麦は似ているが、みりんなどで蕎麦の方にややコクをつける。中華麺は、オイスターソース、豆板醤、ごま油などでそれらしくする。
3)具の基本は前日の夕餉の残り物に在庫のもの、それに薬味などだ。その内容によって、麺の種類も変わる。

 以下はそれらによって作ったものだが、何でどう作ったか自分でもおぼえていないものもある。

 冷や麦だがトマトを添えた。左上はわさび漬け。麺を啜り上げたあと、ちょっと口に運ぶとけっこううまい。

 豚肉が余ったので、他の具材を足して冷たいラーメン(冷やし中華ではない)。

 野菜多めの冷たいラーメン。赤いのは昔懐かしの赤ウィンナー。

 天ぷらの残りを中心にした冷たい天ぷらうどん。豆腐が入っているのは、賞味期限が迫っていたから。

 豚肉のソティのあまりを使った冷たいラーメン。

 これも豚肉の余りを使ったラーメンだが、豚を辛口のチリペパーで炒めてあったので、スープ全体を辛くした冷やしラーメン。

 大根、人参、ごぼう、鶏もも肉の味噌込みのあまりを用い、味噌のスープを足して冷たい味噌ラーメンに。

 これも昨夕餉の残り物を使った冷たいラーメン。切り海苔を多用。

 黒いのは、ワカメと海苔。ボロニアソーセージを添えた冷たいラーメン。

 冷たい天ぷらそば。青いのはネギの青い部分。

 鶏肉と小松菜とワカメの冷たい蕎麦。

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【報告】旅の食事について 八五歳ヨーロッパ一人旅

2024-08-18 16:50:38 | グルメ
 一〇日余の旅、さぞかしその土地々々のうまいものをレストランでとお思いかも知れないが、日頃必要に迫られて自炊はしているものの、いわゆる旅の味を満喫するグルマンではない。

 あちこち歩き回る旅にとっては、栄養源の確保は不可欠である。
 その意味で、ホテルのバイキング方式の朝食はありがたい。家にいればろくすっぽ取らないような朝食を、ホテルではしっかり食べた。ヨーロッパはチーズやハム・ソーセージが豊富である。パンは比較的小ぶりなものにして、野菜を多く摂り、海産物が少ないので、サーモンのあるところではそれを狙った。卵はスクランブルエッグ。
 それらを日頃、ほとんど飲まない牛乳とともに摂る。牛乳も3,4種類置いてあるが、あんまりネットリしたものではなくサラッとしたものにする。

      
        
      
                                               各地のホテルの朝食から

 昼はあまり食べない。目的地をいろいろ回って時間が惜しく、わからないメニューでもたもたしている暇もない。だから水分の補給を兼ねて、前に書いたように「One beer only , OK?」で休憩方々ビールを味わいながら周囲をゆっくり眺めたりする程度だ。
         

 では、夜のほうだが、正直に告白すると、自分で選んでレストランに入ったのは一度しかない。ベルリン初日は、出迎え方々来てくれたK氏と、ホテル近くの小公園に面した藤棚のレストランで、前菜の盛り合わせとペペロンチーノを食した。ペペロンチーノの辛さがけっこうきつかったが話が弾みいい夕食だった。

      

 さて、単独行動の二日目、ホテル周辺の飲食店を検索したら、遠からぬところにやはりイタメシ屋があり、通りがクロスする角とあってロケーションも良く、しかも価格はお手頃とあったので、これだと決めて出かけた。
 メニューの概略は観たが、あれこれ検討するのも煩わしいので、野菜サラダとカルボナーラを頼み、それでグラスワイン(赤)二杯を飲んだ。やはりロケーションが良くて、通りを行き交う車や人々をじっくり観察しながら食は進んだ。味もボリュームもじゅうぶん満足できるものであった。

      

 で、勘定。日本円にしてチップ込みで8,000円ほど。私の予想をかなり上回った。もっとも、サイゼリアだったら1,000円ちょっとぐらいだから、それと比較するつもりはない。
 比較したのは自分の懐勘定とだ。もともとツアーに比べたら格安の一人旅、毎日夕食にこれほどを掛けるわけには・・・・という思案だ。

 結局、レストランを利用したのは、上記のほかはライプチヒ初日のK氏との夕餉、さらには二日目のK氏とその知己、Zさん、Hさんとの宴に留まった。

      
          
 
 この初日のメニューは私がリクエストしたもので、「アイスバン」という煮込み料理だった。これは事前にドイツらしい料理をと調べていたら、実際に食べた人のレビューも評価が高かったのでそれに従ったのだが、ようするに豚足を塩漬けにし、発酵させたものを塩抜きして煮込んだもので、朝鮮半島経由の豚足料理とはまた違うものだった。
 
      
    アイスバンの食べかけ 左上のボールはじゃがいもの裏ごしに味をつけたもの

 出てきたものを観て驚いた。日本で見るそれの三倍ほどはあるくらいでかいのだ。豚の種類からして違うのだろう。コラーゲンを含んだ皮の下には鮮やかな赤身が煮しめられている。味はいいのだが、塩抜きが足りないのか、もともとこうなのか、やや塩っぱいのが気になった。とても一人では食べ切れないので、K氏と分け合った。

      

 後者の、K氏、Zさん、Hさんとの宴は、話が弾んで、料理の詳細を覚えていないのは残念だが、とても自然に食が運ぶものであった。

 レストランへ行かなかった日はどうしたのかというと、ベルリンの三日目は、ホテルの近くにスーパーマーケットがあるのを見つけて、サンドウィッチをやや大ぶりにしたような食品と、赤ワインの1/4サイズに300ml ほどのビールで済ませた。

      

 ワルシャワの初日はすでに述べたようにK氏が弁当にと持たせてくれたものをすし詰めのコンパートメントでは食べづらかったので、やはりホテル近くのコンビニで買った飲み物と合わせた。これはK氏の情が凝縮された最上の夕餉であった。
          

 2,3日目はこれに味をしめて、コンビニ食品と飲み物で済ませた。日本のコンビニで弁当を売っているように、けっこう珍しい現地の食品の詰め合わせがあり、加えてオリーブの塩漬けが20個ほど入ったものなどを並べると、かなり豪華な夕餉になる。それをホテルの窓から街の夜景や、下の道路を行き交うトラムの明かりなどを眺めて味わうと、掛けた経費に倍してリッチな晩餐となるのだ。

 なお、ホテルでの夕餉とは関係ないが、よく洗濯をした。ベルリンとワルシャワでの3泊では、1泊目、2泊目は洗濯日と決め、下着などを洗った。
 
      

 食事に戻ると、機内食が3、4度ほどあったが、昔に比べればいくぶん質素になったように思った。質素になったといえばホテルもそうだ。洗面所を始め室内には余分なものは一切おいてないし、ワルシャワのように3連泊中は一度もベッドメイキングに入らないところもある。もっとも洗濯した下着を乾してあるところへあまり入られたくはないが・・・・。

 これが私の旅での食の報告である。貧乏旅行丸出しといったところだが、ツアーのお仕着せより面白いものを食べてきたかも知れないと思っている。

      
       これは帰国してから2,3日目の朝昼兼用食 左上はわさび漬け
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食の余り物 ある活用物語

2024-07-02 16:20:29 | グルメ

 実質一人暮らしで食事も作っているので、食べ切れないで余る場合が多い。
 ただし、子どもの頃疎開先の祖母から、「一粒の米でも八十八の手がかかっているのだから」と、床にこぼした飯粒一つでも拾って食べるよう厳しくしつけられたこともあって、それらを無駄にしないことを心がけている。

      

 上の写真はある日の夕餉である。いんげんの煮付けに人参(薄味で煮付け少々のバター味)、キャベツ千切りの湯煎に豚バラ細切れソティを合わせた温サラダ風、そしてナス煮物(仕上げに少々の味噌風味)といった野菜中心。
 これでもかなり余った。

      

 この写真はそれらの余りものを具に、ボロニアソーセージと葱小口切りを加えた翌日の昼の冷やしうどん。具も冷蔵庫で冷やしたままだから、前日の味とはまた違った食感で、冷たい皿うどん風との相性も悪くない。

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キス!キス!キッス!

2024-05-30 17:01:51 | グルメ
 スーパーに入っている魚屋の店頭、10センチ前後のキスが15尾で200円と格安。ただし「そのままのお持ち帰りですよ」とのこと。ようするに、鱗を取って腹出しなど自分でしなさいということ。

      
 
 そんなものお安い御用と早速ゲット。調理は唐揚げにすることに。塩コショウと手持ちの香辛料などを降って、片栗をサッとまぶし、まずは低温でじっくりもっくり、骨が柔らかくなるよう時間をかける。仕上げは高温にし表面がカラッとなるように。
 だいたい、思ったように仕上がり、頭からボリボリ食べることが出来る。

      

 それにチクワと胡瓜の射込みとキハダ(300円)の山かけ、水菜のおひたし、これが夕餉。合わせるのはやはり冷の日本酒でしょ。

      

 キス15本のうち6本は残す。これは翌日、わかめと一緒にうどんに乗せた。天ぷらうどんならぬ唐揚げうどん。出汁が淡白なキスに沁みて結構美味しい。

 でもこういう魚の売り方って最近少ないんだよなあ。

 

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春の食欲日記と旬の筍、そして地三つ葉

2024-04-14 00:34:27 | グルメ

 春になって食欲が増したかもしれない。久しぶりに体重を測ったら2〜キロ増えていた。この歳になってあまり肥ると、そのへんでぶっ倒れても誰も助け起こしてはくれなくなるから要用心だ。

 どんなものを食べているかは写真のとおりだが、一見独創的に見えるものもそうではない。昨日の余り物や賞味期限が切れるものをどう処分するかでかなり無理をしてつじつまを合わせたものが多いからだ。

 もっとも時たま、その取り合わせの意外性が思わぬ味覚を引き出したりするから、それもまた調理をする者の僥倖かもしれない。

 焼きそばだが、ソース味ではなく、顆粒かつおだしと薄口醤油のあっさり味。

 揚げが入った志の田ラーメン。赤ウィンナーは期限切れのため無理やり入れた。

 前日の余り物、舞茸の天ぷらとわかめネギのうどん。

 前日の余り物をぶち込んだパスタ。あっさり味にし、上に大葉をのせた。

 そろそろ冷たい麺をということで乾麺からのざるそば。

 ベーコンとネギのカレーうどん。出汁はカレー粉と手持ちのスパイス、タバスコなどをぶち込み、メリケン粉と混ぜたもの。

 前日の小海老の天ぷらの余りで作った「天ぷらラーメン」。

以下、筍の話

 農協で500円で買った1キロ余の筍。直径35センチ、うちで一番大きい鍋で湯がく。

 小糠と鷹の爪を入れ、落し蓋をして1時間半湯がく。

 鍋のまま平熱になるのを待って、皮を取り去り、真水に浸す。この水は時折取り替える。写真には撮らなかったが、竹皮の下の部分の柔らかいところ(姫皮)は包丁できれいに取り外せば、生姜と薄口出汁のおひたし風でつまみが一品できる。吸い物やみそ汁の具にもいい。 

 筍は煮付けなどにしたが、一部は筍ご飯にして弁当に。

 弁当にしなかったものは私自身の昼食に。

付・地三つ葉の話

 最近、農協の朝市でゲットしたもののうち、一番嬉しかったのはミツバの100円。これがそこらのスーパーで売ってるヒョロヒョロっと去勢されたような代物と違って、茎も太く、しっかりした古武士の風貌をもついわゆる「地三つ葉」なのだ。

 三つ葉はこれでなくっちゃと思う。これをお浸しにしたらしっかりとしたくせのある味と強い香りでたまらないのだ。

 子供の頃、疎開先で家の周りやちょっと湿気のある土地でこれを採ってきては食べた。これぞわが三つ葉の原点。三つ葉は吸い物や茶碗蒸しなどの添え物ではなく、それ自身紛れもなく主役なのだ!

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鮮度のいい魚は弾けてしまうということ

2024-04-03 16:20:11 | グルメ
 日曜日午後、釣り師Yさんが敦賀沖の釣行のお帰りにわざわざお立ち寄りいただき、さっきまで泳ぎ回っていた釣果の一部をいただく。鯛、ウマズラハギ、イサキを各一尾。死後硬直でまだそっくり返っている。

 全体の写真を撮るのを忘れた。
 鯛はやはりお造りにした。
 ウマズラハギは大きかったが、娘が在宅していたので、二つに切って煮付けにした。
 鮮度の良い鯛刺しの旨さは言うまでもない。
 それに劣らず、ウマヅラが美味しかった。
 煮付けにしても鮮度によって味が全く違う。
 味はもちろん、口腔内での身の感触そのものが違うのだ。

      

 翌日、鯛のあら煮を造る。鮮度が良いので煮しめず、あっさりと沢煮風に仕上げる。
 そのため、合わせた大根はあらかじめ湯がいてアク取りをしたものを用いる。鯛も大根もあっさりと仕上がって私にしては品のあるあら煮となった。

      

 併せてイサキを塩焼きにする。久々の踊り串、魚の形状を思っての串打ちは楽しい。
 これには自信があった。波に踊る魚体、その表面にV字型に刻まれた飾り包丁。
 しかし、その仕上がりは予想に反した。「V字型にクッキリ入る飾り包丁の跡」が乱れてしまっているのだ。
 
 原因はすぐに思い当たった。焼いたのは頂いた翌日だったが、まだじゅうぶん刺身でもいける鮮度だったため、飾り包丁を入れた箇所で身が弾けるようになってしまったのだ。

 そんなことで見た目は60点ぐらいになってしまったが、その代わり味は120%でこれまでイサキはほとんど焼きにして食べているが、こんなに身がしっかり・しっとりと味わいが深い者は初めてだと思う。

      

 海なし県の岐阜にいながら、こんな鮮度の良い海魚が口にできるなんて、これを「口福」といわずになんといおう。
 Yさん、わざわざお立ち寄りいただいてお届けいただけるそのご厚志、ほんとうにありがとうございます。

魚料理以外の写真は、ほうれん草おひたしと新玉ねぎと焼きベーコンのオリーブオイルとポン酢和え。

 

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