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昔はよく、魚屋の店頭やスーパーの魚売り場に並んでいた大型のニシン、どういうわけか最近はあまり見かけない。
もちろん大衆魚であるが、これが好きで見かけると買っていた。
最近でも出ないことはないが、20センチ以下のひょろっとしたもので、その割に結構値がついていたりする。それでも買っていた。
久しぶりに大ニシンに出会った。300円と価格も手頃。即ゲット。
塩焼きにする。うちのグリルにはやっと入る大きさだ。
アジの塩焼きぐらいなら6~7分で焼けるが、大きいので10分に設定。大きさもあるが、イワシ同様、腹を出さないでの丸焼きだから、内臓にも火が通るようにする。
焼き上がる。見たとこちょうどいい具合だ。酢醤油におろしショウガを添え、それをつけて食べる。
楽しみは腹の中だ。当然のことだが、メスなら数の子、オスなら白子が入っている。
白子だった。負け惜しみではないが、この方が良い。数の子でもいいのだが、焼いたそれはモソモソした感じで、正月に食うカリッとしたものとは似て非なるものである。
その点、白子はしっとりとして柔らかく、酢醤油とよく合う。
じゅうぶん楽しんだが、全部食べきれず、残した。歳のせいもあるが、別にニシンのみを食べたのではなく、カボチャの煮つけ、野菜サラダ、小ガンモドキなども一緒に食べたからだ。
一人でも、やはり最低、3種以上の料理がないと淋しい。
残ったニシン?もちろん捨てたりはしませんよ。チンして再度味わいました。