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写真は内容とは一切関係なし。ピンぼけではなくスリガラスの歩道橋
先週末、返すべきものもあったので県立図書館へいった。
それらを返し、新たに2冊ほど借りて、念のため前から申し込んであった図書が来ていないかどうか訊ねた。
「まだ来ていません。来たらメールを差し上げることになっていますが」
との返事。そのとおりだから、諦めて帰ってきた。
で、翌日、メールを開いたら、岐阜県立図書館から、ご依頼の図書、準備ができましたとのこと。
その時ひらめいたフレーズが、「なんて間が悪いんだろう」という言葉。
ん?と老いらくのボキャの記憶のストックが点滅する。そうだ。子供の頃、(70年ほど前ですぞ)聞いた歌に、確かエノケン(榎本健一・戦前戦後の喜劇王)のもので「なんて間がいいんでしょ」というのがあったっけ。
さっそく検索する。エノケンのものは見当たらなかったが、それらしいものはヒット。どうやら、江戸小唄や端唄の影響を受けて明治42、3年(1909~10年)頃にできた歌らしい。
「間がいい節」とか「間がいいソング」というらしいが、この「間」が現在の語感といささか異なっている。
いろいろな歌詞で歌われたようだが、代表的なものは次の2つだろう。
♪いやだいやだよ ハイカラさんはいやだ 頭のまん中にサザエのつぼ焼き なんて間がいいんでしょ
「サザエのつぼ焼き」は洋髪を形容したもの。
そうかと思うとこの歌の自己宣伝のようなものもある。
♪酒は正宗 芸者は万竜 唄は流行りの 間がいいソング 何て間がいいんでしょ
https://www.youtube.com/watch?v=FJUEba_bN2k
https://www.youtube.com/watch?v=uhSh71E0Zdg
ついでに、この歌へのアンサーソングのような、文字通り「なんて間が悪いんでしょ」という和風の演歌を見つけたので貼り付けておく。
https://www.youtube.com/watch?v=_72SRRlsJpM
おまけに私の自作も載せておこう。
♪イヤダイヤだよ 歳とるのはイヤだ 頭の真中 五里霧中 なんて間がいいんでしょ
こんなバカげたことを書いていたら、若い友人の訃報が届いた。
この春、悪性の腫瘍が見つかったので一年間休業して治療に専念しますというメールが来たばかりなのに。新進気鋭の学者でこれからの業績が期待される人だっただけに、これこそほんとうに「なんて間が悪いんでしょ」だ。
あまりにも早すぎたMさんに、謹んでご冥福を祈ります!
(寄る年波で、今年も訃報が続いている。とりわけMさんのように若い前途ある人のそれには胸が痛む)