今回の事態につきあれこれもって回った言い方が横行しているが、実際にはこれほどわかりやすい事件はないのだろうと思う。
まずは安倍夫妻が森友学園経営の塚本幼稚園での「教育勅語」や「五ヵ条の御誓文」を唱和させるような「教育」にいたく感動する。それで、そうした教育を義務教育である小学校にも普及させるよう、森友の小学校設立に協力することとする。

籠池理事長はそのお墨付きを最大限利用して財務局に迫る。昭恵氏は直接財務局に問い合わせるなどの圧力をかける。
安倍氏の方は流石に直接指示は出さなかったかもしれないが、籠池氏や昭恵氏の圧力の背後に彼が存在することは財務局には明らかだった。
そこへもってきて、2014年に設置された官僚の人事を官邸が掌握するという「内閣人事局」の存在はそれ自体大きな圧力であった。昭恵氏の意向に逆らうことは即安倍氏の意向に逆らうことだからだ。

だから、改ざんされた最初の公文章にある如く、「特例措置」として国有財産である土地をタダ同然で籠池氏に払い下げることにした。
しかし、そんな無理があからさまにならないはずがない。その払下げの問題点が国会で取り上げられることとなった。
その払い下げ価格が不当であることが明らかになり、なぜそうしたことが行われたかの論議が巻き起こるなか、財務省、財務局の第二の迷走が始まる。最初の嘘は第二、第三の嘘で塗り固めなければならない。

佐川財務局長の答弁は、この価格設定が正当であること、その決定に際して政治的な関与はまったくなかったことをいい続けた。ようするに虚偽答弁である。
ところが、困ったことに当初の決裁文書などには、この事案は「特例的」なものであり、総理夫人の昭恵氏からの要請があったと明記されている。
これはまずいとばかりに14ヶ所、なかには書き換えたり、あった記述を全面的に削除した利して改竄を施した。

で、麻生氏は、これらは現場の下っ端が勝手にやったことだからそれを見つけ出すという。そして手始めに、辞任した佐川氏の俸給カットなどを行ったという。
安倍氏は、「そのような事態があるとすればまことにまことに遺憾」と他人事のようなしれっとした口ぶりである。
しかし、私たちは思い起こさねばならない。こうしたわれらが宰相のグロテスクなイデオロギー的偏向に発する教育への関与が発端であり、それを実現しようとする理不尽な過程のなかで、一人の命が失われていることを。

なんでそんなことで命をと人は言う。私も、なんで安倍ごとき卑しいやつのために大切な命をと思う。
しかし先に見た「内閣人事局」の官僚支配は、官僚の独自性を徹底して排除し、官僚として生きようとする人たちをがんじがらめにしているのだ。
かくして安倍氏の罪状には、今回の森友・加計問題での直接の関与共々、いい意味でも悪い意味でも、国家行政のインフラをなしている官僚機構を徹底的に私物化し、破壊し尽くしたという大罪が加わるのである。
ようするに日本会議に属する(安倍氏がそうであることも改竄された部分に明記されている)右翼イデオローグの安倍氏が、自らの偏狭なイデオロギーに即した「安倍記念小学校」のために一肌脱ぎ、そのためのリスクを、自らの権力によって官僚に託したというのが事態の真相なのだと思う。
【おまけ】たくみに逃げおおせたかに見える加計学園のケースも上記と同様であったと思う。年に七、八回ゴルフをする盟友が、加計氏の学園開設計画を知らなかったはずはないし、それに国有地をタダ同然位払い下げた官僚たちが、安倍氏と加計氏の関係を知らなかったはずはないのだ。
これで安倍氏が無傷で権力の座に坐り続けるとしたら、この国はもうどうしようもないかもしれない。
まずは安倍夫妻が森友学園経営の塚本幼稚園での「教育勅語」や「五ヵ条の御誓文」を唱和させるような「教育」にいたく感動する。それで、そうした教育を義務教育である小学校にも普及させるよう、森友の小学校設立に協力することとする。

籠池理事長はそのお墨付きを最大限利用して財務局に迫る。昭恵氏は直接財務局に問い合わせるなどの圧力をかける。
安倍氏の方は流石に直接指示は出さなかったかもしれないが、籠池氏や昭恵氏の圧力の背後に彼が存在することは財務局には明らかだった。
そこへもってきて、2014年に設置された官僚の人事を官邸が掌握するという「内閣人事局」の存在はそれ自体大きな圧力であった。昭恵氏の意向に逆らうことは即安倍氏の意向に逆らうことだからだ。

だから、改ざんされた最初の公文章にある如く、「特例措置」として国有財産である土地をタダ同然で籠池氏に払い下げることにした。
しかし、そんな無理があからさまにならないはずがない。その払下げの問題点が国会で取り上げられることとなった。
その払い下げ価格が不当であることが明らかになり、なぜそうしたことが行われたかの論議が巻き起こるなか、財務省、財務局の第二の迷走が始まる。最初の嘘は第二、第三の嘘で塗り固めなければならない。

佐川財務局長の答弁は、この価格設定が正当であること、その決定に際して政治的な関与はまったくなかったことをいい続けた。ようするに虚偽答弁である。
ところが、困ったことに当初の決裁文書などには、この事案は「特例的」なものであり、総理夫人の昭恵氏からの要請があったと明記されている。
これはまずいとばかりに14ヶ所、なかには書き換えたり、あった記述を全面的に削除した利して改竄を施した。

で、麻生氏は、これらは現場の下っ端が勝手にやったことだからそれを見つけ出すという。そして手始めに、辞任した佐川氏の俸給カットなどを行ったという。
安倍氏は、「そのような事態があるとすればまことにまことに遺憾」と他人事のようなしれっとした口ぶりである。
しかし、私たちは思い起こさねばならない。こうしたわれらが宰相のグロテスクなイデオロギー的偏向に発する教育への関与が発端であり、それを実現しようとする理不尽な過程のなかで、一人の命が失われていることを。

なんでそんなことで命をと人は言う。私も、なんで安倍ごとき卑しいやつのために大切な命をと思う。
しかし先に見た「内閣人事局」の官僚支配は、官僚の独自性を徹底して排除し、官僚として生きようとする人たちをがんじがらめにしているのだ。
かくして安倍氏の罪状には、今回の森友・加計問題での直接の関与共々、いい意味でも悪い意味でも、国家行政のインフラをなしている官僚機構を徹底的に私物化し、破壊し尽くしたという大罪が加わるのである。
ようするに日本会議に属する(安倍氏がそうであることも改竄された部分に明記されている)右翼イデオローグの安倍氏が、自らの偏狭なイデオロギーに即した「安倍記念小学校」のために一肌脱ぎ、そのためのリスクを、自らの権力によって官僚に託したというのが事態の真相なのだと思う。
【おまけ】たくみに逃げおおせたかに見える加計学園のケースも上記と同様であったと思う。年に七、八回ゴルフをする盟友が、加計氏の学園開設計画を知らなかったはずはないし、それに国有地をタダ同然位払い下げた官僚たちが、安倍氏と加計氏の関係を知らなかったはずはないのだ。
これで安倍氏が無傷で権力の座に坐り続けるとしたら、この国はもうどうしようもないかもしれない。