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牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

三世紀に亘り問屋を営む升本総本店の徒然を毎日更新!!商品情報からビアガーデン・試飲等イベント情報、酒文化経済・書評等々!

物流危機は終わらない、というのも困ったものです。

2019-02-27 12:31:03 | 酒の本棚(書評?)
                           
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担当さんの頑張りで、ワインの大きめ受注(といっても数千ケースですが)を頂きました。

誠にありがたいお話なのですが、小さな所帯で営業していることもあり、物流部隊では「うーん」となってしまう側面があるのも事実。
さりとて、昨今の物流業界のタイトな状況下では外部委託もままならず、、、、

という悩みを抱えていることもあり、こんな本を読んでみた。





首藤若菜(2018):物流危機は終わらない(岩波新書1753),岩波書店,240p.

カバー見返しの内容説明はこんな感じ。

ネットで注文した商品が、送料無料で翌日に配達される。安く早くモノが届くことは、もはや当たり前の日常だ。しかし、その荷物を運ぶドライバーは、見えないところで過酷な労働を強いられている。私たちの暮らしや経済を支える物流。それを維持するためのコストは、いったい誰が負担すべきなのか。問題提起の書。

ご本人、物流とか経済の専門家ではなく、労働問題の専門ということですが、この分野の方らしく(※個人的見解です)、輸送量やコスト、トラック台数、運賃、賃金、労働時間等、統計等に現れる事実関係等を丁寧に整理しておられます。

そしてこれらから、「人手不足」なのに「業者間の過当競争(で運賃が下がる)」という一見矛盾していることが起きていることなどを整理され、結局は物流サービスの水準に対し運賃が安すぎるのが問題である、と結論づけています。

その上で、解決策としては、業界として連帯して賃金を上げることで運賃なども上げていく、という独占禁止法に引っかからない形での運賃上昇や、その連帯の一つとしての労働組合の働き、そして消費者の理解などを挙げられています。

そりゃそうなんですが、、、、それが叶わないのでみんな大変なんですよね。
(まあ、内容説明の結語も「問題提起の書」となっていて、解決はしないんですが)

ただ、一点、(これも当たり前ですが)書かれてみて「うーん」と思ってしまったのは、トラックの積載率が低いことも生産性の低い原因、ということ。
同書では過当競争により同じルートを何台ものトラックが荷物を取り合い分け合い運ぶので非効率、としていますが、これ、年末にこちらでネタにした、神楽坂でのトラック行列にも当てはまりますよね。


確かにその結果もあり、道行くトラックの積載率、必ずしも高くありません。

先般軽子坂で見かけた下の写真のトラックくらい積まれていると、結構効率的な気もしますが、(価格競争の激しい)ビールばかりだと別の意味で非効率だし。。。。



いやいや、なかなか難しいものですね。



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