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前回は国(正確には独法)の酒類総研が居酒屋の燗酒の温度の調査をしているらしい、ことに触れましたが、少し調べたら実際の調査結果に行き着きました。
なかなか興味深いので、以下、結果グラフと共にご紹介。
①提供された瞬間の温度は55℃前後とかなり熱い。
・60℃を超えるなど、とても手では持てなさそうなような高温のものも含め、最も多いのは52.5℃超~57.5℃と、結構な高温で持ってきている。
②お猪口に注いだ際の温度47.5℃超~52.5℃という、「熱燗」と呼ぶべきものが最も多く、その前後(「上燗」や「飛び切り燗」)がそれに次いでいる。
・つまり、注ぐと5℃くらい低下するんですね。これは大事なデータです。
③15分後の温度は、42.5℃超~47.5℃のものが最も多かった。
・提供時が52.5℃超~57.5℃が最頻なので、時間経過で5℃~10℃下がっているということですね。これを猪口に注ぐとさらに5℃低下で37.5℃~42.5℃と、まさに「ぬる燗」とか。
まあ、15分後に注いだ後の温度をターゲットにしているとは思えませんので、とりあえず提供して猪口に注いだ際、「ちょっとぬるいね」と言われないように「熱燗」で出している、ということでしょうか。
しかし、このデータを隠密で調べるとは、酒類総研の調査員さん、なかなかの忍者です。
(呑んだ気にならなさそう)
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