昨日の朝、社長と私の二人だった。
「sakeクン」と社長に呼ばれ、一瞬不思議な沈黙。
「何ですか?」
「あぁ、社員の給料明細を見せてくれ。」
今年は昇給があるのかしら?と思っている時に上司BRさんが来た。(BRさんも経営者側の人間である)
社長「sakeクン、住宅手当が1万と1万5千円の人間が居るのは何が違うの?」
sake「扶養者が居るかどうかです。」
社長「それじゃ、扶養手当が5千円3千円1千円と居るのは?」
sake「奥さんを養うと3千円で子供は1人1千円だからです。」
(ちなみに、これら↑は全て社内規則の通りである)
社長「見直しが必要だと思わないか?」とBRさんに声を掛ける。
BR「そうですね、今時1千円では少ないですね。」
社長「住宅手当と扶養手当は要するにかぶってるんだな。」
どうやら、社長の『見直しが必要だな』と上司BRさんのそれとはニュアンスが違ったようである。BRさんはそれ以上は何も言わなかった。
そして、社長は給料明細の項目を一つ一つチェックし始めた。そしておもむろにこう言った。「うちの会社には一級資格を取ってる社員は居ないのかよ、バカばっかりだな。遊んでいる暇があったら勉強でもしたらどうだ。俺は(駆け出しの)社員の頃は日曜も学校に通って勉強して資格を取ったぞ。資格手当がつけば、年に12万給料が増えるのにな。」
去年の今頃も、似たシーンがあった。
私は給料支給の1週間前にこっそりBRさんに「昇給はどうなってますか?」と尋ねた。その時社長がちょうど現れたので、BRさんが「社長、昇給はどうしますか?」と尋ねたのだ。
「昇給はナシ!」社長は一言言った。
社長「今の状態を考えてみろよ、景気悪いし、奴ら(社員)もブラブラしてるだけじゃないか。こんなので昇給させられるか。」
BR「会社も今は苦しい時ですからね。」(たしかに当時は苦しかった)
社長「(ここで、あいつはあーでこいつはこーでと言う話をしながら)俺もよ、またこれから状態が上向けば、また考えるしよ。」
BR「アメとムチですからね、アメばかりじゃ奴らも引き締まらない。」
去年のあの会話は、他の誰にも言えなかった。
(この会社でこれからも働き続けて行くの?この人達は私を何だと思っているの?)何度も思った。どうして私の目の前でこの二人はこういう会話ができるのだろう?それよりも、来月から社長は給料体制を変えるつもりなのか・・・私はこれからどうなるのだろう・・・。
*******************
本当は↑ここで記事は終わる予定だった。
しかし、偶然その後に、ママンさんのブログを読んだのですよ。ママンさんの甥っ子さんの話を読んでいくうちに、離婚してから数年の自分の事をたくさん思い出したのだ。
特に母との会話。
今の会社に採用が決まってから、「事務員は一生働ける仕事じゃない、まして建設なんてもっての他。男と同じように給料をもらって働ける仕事を選びなさい。」と言った父。でも、母はこの時ばかりは断固反対して譲らなかった。
「子供にとって親は1人しか居ない。仕事より子供が優先できる方が大事。残業がない近くの職場ほどありがたいものはない。」
もう少し私はここで頑張るか。。。。残業がない近くの職場はお金には代えられない。
あと4年は給料が多少減っても扶養手当が補助してくれるし、その後だったら子供は自立してるから、今度こそ時間を気にせず働ける。その時に事務員の求人がもう無ければ、他の職種で働けばいい。うんと先まで考えたら、生きてられない。いざとなったら、タンポポだって食べられるんだ。
子育ても一人で満足にできない男どもに私の価値がわかるはずが無い。経営者の査定なんて気にするのはやめよう。
「sakeクン」と社長に呼ばれ、一瞬不思議な沈黙。
「何ですか?」
「あぁ、社員の給料明細を見せてくれ。」
今年は昇給があるのかしら?と思っている時に上司BRさんが来た。(BRさんも経営者側の人間である)
社長「sakeクン、住宅手当が1万と1万5千円の人間が居るのは何が違うの?」
sake「扶養者が居るかどうかです。」
社長「それじゃ、扶養手当が5千円3千円1千円と居るのは?」
sake「奥さんを養うと3千円で子供は1人1千円だからです。」
(ちなみに、これら↑は全て社内規則の通りである)
社長「見直しが必要だと思わないか?」とBRさんに声を掛ける。
BR「そうですね、今時1千円では少ないですね。」
社長「住宅手当と扶養手当は要するにかぶってるんだな。」
どうやら、社長の『見直しが必要だな』と上司BRさんのそれとはニュアンスが違ったようである。BRさんはそれ以上は何も言わなかった。
そして、社長は給料明細の項目を一つ一つチェックし始めた。そしておもむろにこう言った。「うちの会社には一級資格を取ってる社員は居ないのかよ、バカばっかりだな。遊んでいる暇があったら勉強でもしたらどうだ。俺は(駆け出しの)社員の頃は日曜も学校に通って勉強して資格を取ったぞ。資格手当がつけば、年に12万給料が増えるのにな。」
去年の今頃も、似たシーンがあった。
私は給料支給の1週間前にこっそりBRさんに「昇給はどうなってますか?」と尋ねた。その時社長がちょうど現れたので、BRさんが「社長、昇給はどうしますか?」と尋ねたのだ。
「昇給はナシ!」社長は一言言った。
社長「今の状態を考えてみろよ、景気悪いし、奴ら(社員)もブラブラしてるだけじゃないか。こんなので昇給させられるか。」
BR「会社も今は苦しい時ですからね。」(たしかに当時は苦しかった)
社長「(ここで、あいつはあーでこいつはこーでと言う話をしながら)俺もよ、またこれから状態が上向けば、また考えるしよ。」
BR「アメとムチですからね、アメばかりじゃ奴らも引き締まらない。」
去年のあの会話は、他の誰にも言えなかった。
(この会社でこれからも働き続けて行くの?この人達は私を何だと思っているの?)何度も思った。どうして私の目の前でこの二人はこういう会話ができるのだろう?それよりも、来月から社長は給料体制を変えるつもりなのか・・・私はこれからどうなるのだろう・・・。
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本当は↑ここで記事は終わる予定だった。
しかし、偶然その後に、ママンさんのブログを読んだのですよ。ママンさんの甥っ子さんの話を読んでいくうちに、離婚してから数年の自分の事をたくさん思い出したのだ。
特に母との会話。
今の会社に採用が決まってから、「事務員は一生働ける仕事じゃない、まして建設なんてもっての他。男と同じように給料をもらって働ける仕事を選びなさい。」と言った父。でも、母はこの時ばかりは断固反対して譲らなかった。
「子供にとって親は1人しか居ない。仕事より子供が優先できる方が大事。残業がない近くの職場ほどありがたいものはない。」
もう少し私はここで頑張るか。。。。残業がない近くの職場はお金には代えられない。
あと4年は給料が多少減っても扶養手当が補助してくれるし、その後だったら子供は自立してるから、今度こそ時間を気にせず働ける。その時に事務員の求人がもう無ければ、他の職種で働けばいい。うんと先まで考えたら、生きてられない。いざとなったら、タンポポだって食べられるんだ。
子育ても一人で満足にできない男どもに私の価値がわかるはずが無い。経営者の査定なんて気にするのはやめよう。