肩のこらない料理

最近料理の写真は少なくなったのは、作らないからではなくて、同じものばかり作っているから。

かぶだって、出し汁で煮るのもコンソメで煮るのも、グラタンだってできるけど、本人がよければ、焼いて食べるだけでよいのだよね。栄養分は変わらないのだから。
だから、基本は焼いて食べている。
たまにグラタンが食べたくなって、冷蔵庫にあったら使ってみたり、そんな程度の軽い気持で食べている。
　
れんこんもそう。
肉団子に混ぜてみたりもできるけど、きんぴらがツマミにもなるし、お弁当にも入れられるし、何たって手軽に作れるから、買ってくるとほとんどきんぴらにしてる。

卵もだいたい煮卵が多い。弁当に入れると色が映える。
あとはチャーハンとか。
　
かぶ、卵、・・・子供が食べないものはだいたい作り方が決まってしまった。
ナスもだいたい肉と合わせて焼いて甘くテンメンジャン風味噌味をつけて食べるか、焼肉のたれだ。
そんなのを軽く２～３作って、子供が喜びそうなのを一品作る、毎日そんな感じ。

佐藤愛子さんの本で、佐藤さんが何か病気になった時にトマトばかりが食べたくなって毎日トマトを食べていたら自然にその病気が治った、と書いてあった。体が自然に足りないものを求めて補っているのだと。

私もそれを信じて、食べたい時に食べたいものを買って食べている。
調理が簡単な分、自然に食卓の品数が増える。
そちらの方が好きに食べれていいのではないかと。

女の方が男より寿命が長いのも、そんな理由があるのではないかとさえ思う。
自然に自分の体が欲しいものを取って、食卓に出すだろうから。

今は食べるのと寝るのがたのしい。

赤い糸

今日は朝、秀クンが事務所に居て「今日は花粉で最悪だよ」と言う。

私はやっぱり今年は具合がいい。
あまりひどそうな時はマスクもするが、日曜も月曜もマスクがいらなかった。

秀クンは「杉じゃないのかもしれないな、ヒノキとかブタクサかも」と言う。
「いつ頃から花粉症になりましたか？」と訊くと、小学生の頃からだよ、と言う。

忙しそうだから、あまり長話にはならないようにしているのだけど、彼がそんな話をしてくれるのは、やっぱり嬉しいと思う。


nanuさんが鼻歌を歌いながらトイレから出てきた。

「コブクロ『赤い糸』ですね。」
「いい歌だろ～？ｗ」
「う～ん・・・男の人の作った歌だなと思いました。例えば彼の前で『今日は前の彼氏の誕生日だ』なんてわざと手帳につける女の人がいるでしょうか。」

それは考えてみたんだがよ、とnanuさんは言って
「この二人は一度別れてるんだよ、たぶん女の方が前の彼をひきずっちゃってもう一度考えようって事になったんだな。それで男の方は諦めたんだな、今頃誰かと歩いているんだろうなとか想像して・・・だけど、会ってくれますかぁ？となって、結ばれる歌なんだろう・・って思うんだな。」
「そうっか！そう考えるとつじつま合いますね！」
「だろ～？」
「でも・・・やっぱりこれは男の人の作った歌なんですよ。。ロマンチックすぎると言うか・・ちょっと背中がかゆくなってきそうな気がします。」
「こそばゆいか・・・なるほどな。」

最近、歌を聴いてなかった。
そう言う気になれなかったんだ。

でも、またいいかもしれない。
暖かくなったし、桜もすごく重そうに花をしょってるから。

自転車をこぐにはいい陽気になってうれしい。
去年は雨が多かった。
入社して、「こんなに雨ばかり降ったっけ？」って思うぐらい雨が多くて、桜も記憶にないぐらい。

今年はあっと言う間に咲きだした。
このわずかな時間を、今年の春を覚えておこう。