きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

若葉の日曜

2012-05-14 | 息子keke
kekeが起きていると声をかけたが、車に乗ると言う気持は無いようだ。

最近課長が車をぶつけられたり、その後も玉突き事故を目撃したりして私もだんだん車に依存することに疑問を持ち始めている今日この頃だ。ましてややる気がない息子に対しては。

それでもあまりに天気が良かった昨日、ラーメンが食べたいと言うkekeに「車で食事に行こう」と誘うと「行く時間があったら作った方が早いし安い」と言われる。

「どうしてそんなに外に出ないのか(出るとまた気分も変わるのでは?)」
「出ることもある。」

私はどうしてもどうしても今日はどこかに行きたい、と言っても「1人で行ってくれば」と言われ、どうしてもどうしてもアンタと一緒には行きたくないとのことである。

「どうして?」
「つまらないから。」
「最初からそう決めつけないで、どうすれば楽しくなるか考えるとかは?」

するとkekeは「報酬も無いのにどうしてそんな事を考えなければならないのか」と言う。

「家族だもの、楽しく過ごそうよ。」
kekeは「家族?」と言い、そんなものは無い、(二人しかいない)ここには対個人と個人しかない、と言う。

「報酬が必要なら、バイトはどうして探さないの?今日外に出る事と、バイトする事と比べるとどっちができそうなのよ?」

kekeは「それはバイト」と言い、「いつぐらいだったらできそうなの?」と言うと、また頭を抱えて悩んでしまった。

「別にしなくてもいいんだけど理由だけ言えるなら、どうして分からないのか、できないのか教えてほしいんだけど」と言うと、kekeはしばらく考えてから、搾り取るような声で「・・・(今は)自分の意思じゃないから。」と言う。

私はうぅ。。。と涙が出た。

「今でこそこんなプラプラしてるけど、高校まではkekeのことだけを考えて来たんだよ、車もなかったし居れる時はなるべく家に居て、早く帰ってきて、恋愛1つしなかった。それはkekeに言う事じゃない、kekeのせいじゃない、それは分かってるんだけど、気がついたら子供はこの状態で車に乗ってくれる友達1人居やしない。あの年月はいったい何だったのか。。。こんなことなら。。。」
「そんなこと、(自分に)言う事じゃない。」
「わかってるよ。。」

kekeは寝てしまった。
昔は怠けているのかと思っていたが、それはそれではなくて追いつめられた時の応急処置なのだ、と私は最近考えていた。
そして、申し訳ないと思った。

車で外に出ると、どんどんどんどん車を走らせた。
初めて着いたそこには新しく開拓された団地があって、大型スーパーがあって、家電屋、上手い具合にきれいに計画的に調和されていた。つき辺りには公園があって、あふれるばかりに家族連れが楽しそうに過ごしていた。
私はこう言う街並みが好きだった。何かきれいにうまい具合に行ってると言う辺りに感服して、でも、自分の人生はうまく行かないものだね。

人間づきあいってフィフティ・フィフティではないのだろう。
片方にとっては居心地が良い関係であっても、もう片方が言わないだけかもしれない。
きっと今までkekeは我慢してきたのだろう。

もうとりあえず1人で走らせる場所はみつからず、私はこの3年間で目的は達成したような気がした。
課題は作ればまだあるけれど、ここまで来ればいいやと思った。

そして、うんと昔あんな風に家族だった頃の空気を感じて、家に戻ることにした。