きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

「優しいあなたが不幸になりやすいのは世界が悪いのではなく自業自得なのだよ」/藤森かよこさん著(続)

2021-07-09 | 読んだ本

 -昨日のブログの続きであるー

「優しいあなたが不幸になりやすいのは世界が悪いのではなく自業自得なのだよ」

昨日のブログを書いた後に最後の「友人編」を読んで、なるほど!!と思った。

「真の友情は、成熟して独立している人間間でしか成り立たない」と書いてある。そうでないと「上司と部下」のように従属した関係になってしまう、と言うのである。「従属した関係」は居心地が悪くなるので、自然に離れていくようになると書いてある。

また他人と自分を比較するのが常の人間は、常に嫉妬に苦しむ人間になる。自分より優れている友人が許せなくなる。友人の中に自分より劣っている面をやっきになって探すようになる。(原文のまま)

真の友情を作るためには、「自分はかけがえの無い大切な自分」だと、自己肯定することだそうである。
そうすれば相手と比較せず、お互いが独立した大人になって友情を育むことができるそうなのだ。

これは「恋愛」でも「会社の人間関係」でも、「親子関係」でも同じことが言える。
この本をちょっと触ってみたいという方は、最後の182~185ページを読むと、この本1冊の内容がまとめて書いてあり、それがまた名文なのだ。

気が弱くて周りをキョロキョロ見ながら日々過ごしている「優しい人」は、自分がこんなに他人に気遣っているのに、どうして他人は同じように優しくないのだろう?どうして自分だけがこんなに不幸なのだろう?と思っているけれど、それは世界が悪い訳ではなく、あなたの性格に問題があったのだよ、と教えてくれる本なのだ。

息子との関係で、「この問題は自分の性格に原因があるのではないか?」と思い始めた私は、図書館でいろんな本をあさりながら、上原愛加さんとか、小林正観さんの本にたどりついた訳だが、この本にそのことズバリ書いてあった。

私は今まで、「相手に優しくすることが正しい(善い事)」と思ってきた。それは時間が経つにつれ「従属する」ことに次第に変わっていくのである。どうしてこういう主従関係になるのか分からないまま、それが苦痛になり、友情も恋愛も切れるのである。(自分から離れられる時はまだ良いが、この関係を相手から離れられた時は最悪である。)
私もそうだけれど、その時に「自分が悪いからこうなった」と思って、更に自分を責めるループに陥るので、永遠と誰とでもこの関係が変わらない。

この関係を断ち切るために必要なことは、自分の性格を直すことではなく、自己肯定を育むことだったんですね。^^
そして、自分を尊重しない相手は、こちらからは相手にしないこと。
それがこの「病」を治す一番の薬だという事だ。


ついでに書けば、国と国の関係もそうではなかろうか。
お隣さんや、アメリカさんにペコペコして、いつも顔色を伺って外交をしている日本。
そして何か事が起これば「政治家が悪いからこうなった」と思って、ああせよこうせよと、叩かれ、更に自分を責めるループに陥り、どこの国の関係も全部お金を払って援助して友達になってもらうような関係。

この病気を治すにはどうすればいいか?
自己肯定=「我が国は長い歴史と文化、高い教養や精神を持った素晴らしい国」
この認識を国民全体が持つことではないのだろうか。
すなわち、今すぐ、教育を立て直してほしい。

ここから始めなきゃ、このループは変わらん。
ペコペコして外交してもらうのではなく、自国で独立して(食料やエネルギーやそういう何たら)、おかしなことを言う国とは関係を拒否できるようにする。
あえて言えば、やっとこさ「韓国」との関係が変わろうとしている。
どの国に対しても、自国の立場をきっちり言えるようになってほしい。
まず政治家に望むのはそのことで、それができない議員は投票するべきではない。