きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

kekeの冷しゃぶ

2012-05-22 | 息子keke
今日は帰ると台所から灯りが見えて、kekeが肉を焼いている。

「いい匂いだー」と言うと、「冷しゃぶができてるよ」と言う。
テーブルを見ると冷しゃぶができていて、埃が入らないようにフタが乗っている。

あ!タレも作ったんだね、と言うと、ウンと言う。

それからキンピラゴボウも作ったと言うので、今日はすごいなぁ!と言うと、「賞味期限が切れそうだから、作った」と言う。

肉を焼き終わると、今度は冷ごはんをチンして、ナムルを混ぜていた。これも昨日半額で買ってきたものだと言う。

・冷しゃぶ(タレも自前)
・キンピラゴボウ
・焼肉(冷しゃぶばかりだと飽きるから焼いてみたと言う)
・ナムルご飯

と言う豪華な献立。

「冷しゃぶの玉ねぎは水につけるだけで良かったのか?」と言うので、そうそう、と言う。

「これだけ作るのは時間掛かったでしょう?」と言うと、冷しゃぶはゆでるだけだし、キンピラは最初から切ってある野菜だから調味料を入れて煮るだけだった、と言う。

そして自家製の冷しゃぶのタレは美味しくて私は何度も「おいしい」と言った。
kekeも「自分のネギのみじん切りを見て、少し料理がうまくなったと思った」と言う。

kekeは「毎日この品数はできない」と言うので、「そうだよ。買う日があっていいし、こう言う日があっていいんじゃないかな?」と言った。
私だって、毎日こんなにいろいろは作れていなかったのだから。。。

キンピラゴボウだって、本当は私が自分で煮るために買ってきたのに、まさかkekeが作ってくれたとは思わなかった。

kekeは「プリンを食べてみる」と言うので、私のお得意のプリンを出してきたが、やはりkekeの口には合わなかったようだ。
卵と牛乳の賞味期限が切れるからで始めたプリンだけど、今度は違うスイーツに挑戦してみよう。

食べてみてくれてうれしかったよ。^^



手相観

2012-05-21 | 占いのいろいろ
「図書館で借りてきたんだ」と私は中居クンの表紙のアンアンと言う雑誌を見せて「手相の特集だよ」と言った。

「kekeに合う職業が分かるよ」と言うと、初めて手相を見せてくれた。

私ははっ!とした。
あまりに手相がきれいだったからだ。

私は占いが好きなのでよく覚えている。
自分は昔からこんな風に邪念だらけの神経質で障害線みたいなのがいっぱいあるので、人はみんなそうなのかと思っていたのだが、kekeの手相は余計な線がなく、変に曲がってもおらず、とてもシンプルできれいな手相である。
ただ、運命線だけは二十歳ぐらいの状態で止まっていた。まだ先が見えてないからかもしれない。

「えーと、太陽線はまだなくて、感情線はゆるやかに弧を描いてるかな?」と私はチェックして、ジャーン出ました、と言い、「あなたは周りに人が寄ってくる【人間招き猫】です。ショップ店員に向いています、だって。」と言う。
アンタはなんだ?と言うので、「私はCM製作者とかアイデアや企画を考える仕事が向いてるらしいよ」と言うと、「手のシワでそんなことが分かるわけ無い」と言う。

「あ!kekeに結婚線がある!」と私はどよめきの声をあげた。

「これ、結婚線よ。小指に近いから晩婚だけど。。。1本とてもきれいな線があるよ。将来、結婚するんだね。」と言うと、「そんなの当たるわけが無い」と言う。

「1本だけっていいのよ、きっといつか相思相愛の人が現れるんだねぇ。」と言い、「私はジャン!3本もあるの。まだもう1回結婚するのかしら」とアハハとしらじらしく笑った。

「1本だけって一番いいのよ」と私は言った。

そしてkekeが将来結婚するかもしれない!と思うと、それだけでワクワクして、それまで長生きしなきゃと思うのだった。
40過ぎてしまうかもしれないけど、きっとそんな日がきたらそれだけでいいな、と思うのだった。

その後また図書館で手相の本を借りた。

手相の本はどの本を読んでも「手相は変わります」と書いてあり、私も昔から自分の手を時々見ているので、変わるのは知っている。
kekeの頃には結婚線なんてなかったし(だから驚いたのだ)、太陽線も最近まではなかった。
運命線も分からなかった。
いつしか出てきた運命線はあちこちで入れ替わり島があったり、今の問題がいろいろ解決するには56ぐらいかもしれない。だとしたらあと10年も掛かるかもしれない。

ちなみに昨日借りた本には「人生における最高の開運法は、喜ぶことと安心をすることだ。」と書いてある。
日笠雅水さんと言う方の本である。

最近気がついたのは、結婚線がやたら長くなった事である。
きっと、これからいい出会い(玉の輿?!)が待っているのかもしれない。

・・・と信じてみよう。^^;

クォーターパウンダー・チーズ2個

2012-05-20 | 息子keke
山になったPC机を片付ける事にして、一つ一つ捨てたりしまったりするのだが、一番多いのが街頭でもらったミニティッシュ。それから会社のクリアファイルは8枚も出てきてビックリした。それからハブラシ2本。
引落明細書は引き落とされるまで一応とっておこう・・どうせ見ないだろうけど。

その中に「マッククーポン」があった。
「290円でクォーターパウンダー・チーズが2個まで買えます」と書いてある。
まだ使える。
今は【食で平和な家庭を築きましょう】運動の真っ最中なので、さっそく買ってみようと心に決めた。

父の病院に寄った後、さっそくクーポンで買ってみる事にした。
もうドライブスルーも普通にできるようになっていた。
最初のドライブスルーは、まさにここのマックで試したんだっけ。
あの時もドキドキものだった。。。そして感激したんだったっけ。


そして家に帰ってきて、kekeに「マックで買ってきたよ」と言うと出てきた。

「何かねぇ、何とかバーガーって言って高いヤツなんだ、机を片付けたら出てきて、割引でも290円だから、定価で買ったら300円以上するヤツなんだよ」と私はもったいぶって説明して、食べよう食べようと言った。

一口食べるkekeにどう?どう?と訊くと「チーズバーガーの味がする」と言う。

「チーズバーガー?」
と私もパクと食べると、チーズバーガーのケチャップの味がする。

「え、これで290円?これチーズバーガーと何が違うの?」と言うとkekeが「肉の厚みが違う」と言う。

たしかによぉく見るとハンバーグの厚みが厚い。
それからケチャップもその分多いような気がする。
ピクルスも2枚入っているような気がするし。。。

「んんー、言われてみるとアメリカンっぽくておいしいけどねぇ。チーズバーガー2個買っても240円なんでしょー2個買って中身だけ一つに入れたら同じような・・」と言うと、keke苦笑。。。

これで300円以上するなら、ビッグマックかモスバーガーのがいいよね、と言うのが我が家の感想だった。

本当の本心

2012-05-19 | 息子keke
今日は家に帰ると、kekeが鍋を作っている様子。
白菜の厚い所をそぎ切りにしているようだ。

数日前にkekeは自分で調味料を買ってきた。
「コチュジャン」と言うものである。

先月初めて料理の本を見ながらプルコギのタレを調合し、肉と野菜を炒めたら思ったより水分が出てしまって、「これで鍋を作ったらおいしいのではないか?」と思って鍋にしたら、本当においしかったそうで、たぶんコチュジャンはそのために買ってきたのであろうと思う。

今作っているのは、まさにそのプルコギ鍋なのだろう。^^

そして「あ!」と私は言い、「部屋が片付いている!」と言った。
「片付けてくれたんだ、ありがとう」と言った。


さて、プルコギ鍋はできたのだが、kekeは味見をして「生臭い」「薄い」と言う。
(え?!何か悪くなった野菜をそのまま使ったのか?)とドキッとしたが、さっきの白菜だって普通だったし、もやしは2日ぐらいしか経ってないはず。
クンクンと匂いをかぐと、そんな事も無いのでは?と思う。

そして食べてみると、kekeは「今日のは味が薄くて美味しくない」と言い、「私もそうかしら?」と思うが、別にマズイと思うほどのことでもなく「ラー油でも入れれば味がつくのではないか?」と言った。

それでもkekeは納得せず、おかしい・失敗したと言うので、「そう言われると、いかにも私が作りそうな鍋の味に似てるわよねぇ」と言うと、「そうなんだ」と言う。(失礼な)

「でも別にまずくはないと思うけど」とパクパク食べながら、もう食事も終わりに近づきつつある時点で「あ、もしかしてこの前はお酢の味がしてたかも・・」と言うと、「入れ忘れた!」とkekeは言い、また調味料の本を見に行って「初歩的なミスだった」と言って「今のうちに入れておいて明日煮て食べよう」と言う。

kekeは眠くなったので「もう寝る」と言い、「これから(sakeが)PC使うなら寝る場所を逆にしてsakeの布団でもう寝る」と言う。

私はkekeの布団で寝ることにした。
ガソリンスタンドの人にもらった電気スタンドを持ってきて、本を読む事にした。
が、家電オンチなので、いったいこれはどうやったら点くんだろう?コンセントなのか?電池だったのか?と言う所から読まないと分からないので、説明書を見つけて読んでいると、kekeがやってきて、「この箱に入っているのがコンセントなのでは」と言い出し、灯りがつくと去っていった。

私は改めて「部屋が片付いている」と思った。
たぶんいつか「そうなってたらいいのにな」とボヤいたのだろう。

何も言わなかったら、部屋を片付けようとは思わないし、そこから「ありがとう」も生まれない。
表現する事自体は間違ってはいないのではないか?
表現の仕方は気をつけなければいけないけれど。

私は「自分の意思を伝える」と言うことがすごくヘタクソなのではないか?
術がないから、そう言い続けるか、諦めるかの二者択一だったけれど、もっと他にいっぱい選択肢はあるのではなかろうか。

他の人間関係だったら、面倒くさいから諦めてしまえば済むけれど。

他の人間関係と言ったらさらに「自分の意思を伝える」と言うことを怠っていると言えよう。
相手との関係が深くなれば深くなるほどストレスがたまるのは、「自分の意思」を明確にせずに、なすがままにされる傾向にあるからかもしれない。

今まで表現の仕方で相手をこちらの思い通りに動かす事なんて卑怯な事だと思っていたけれど、そう言う風にストレス無く人間関係を深めて行くことは大切なことかもしれない。

学生時代も引きずられるような友情関係が山ほどあって、それがイヤでしょうがないから、男ばっかりの職場にしたんだっけ。
でも、よく考えたら引きずられたのではなく、自分が相手に意思を表明してこなかっただけなのだろう。

そう言う私にとって、人間関係が適度に希薄でライバルが居ないと言う今の職場は実は居心地が良くて、この相性はそう簡単によそでは見つからないと思う。
毎日文句ばかり言ってるけど、本当の本心はそうなのだ。

ちなみに床に散らばっていたものは、私のPC机に山になっていた。
今日こそ、これをどこかしまう場所を作ろう。。。。

半額の霜降り肉

2012-05-18 | 私の倹約術
kekeが晩飯の支度をしている間に、卵だけ買いに行く事にした。

卵だけのつもりだが、やっぱりキョロキョロ半額製品を見渡してしまう。
精肉コーナーでは、霜降りステーキが(1枚1280円ぐらいのもの)が半額で売られていた。

ステーキかぁ。。半額かぁ。。。
半額でも640円×2枚・・・・。
霜降りのこんなお肉は買ったことがないけど、半額だし、マックだってポテトをつければ二人で1000円ぐらいになるから、それを思えば霜降り肉に1280円払ってもいいわよね。

こうして私はしばらく霜降り肉をじっと見つめた。
賞味期限は今日だけど、この店なら明日でも食べられるハズ。。。

私は意を決して2パックをパタパタとカゴに入れ、「kekeに怒られるかも」と思いながら、レジに向った。。。


翌朝私は「今日の晩ご飯はステーキにしてほしい、昨日半額で買ったんだ」と言い残して出勤した。


そして家に帰ってくると、kekeは風呂に入るところで、「ステーキは?」と言うと「焼いて」と言う。
ご飯だけは炊いておいてくれたようである。
kekeが風呂に入る間に、味噌汁を作って、フライドポテトをあげ、もやしを焼いて、あの定価1,280円の霜降り肉を取り出した。
「ここは絶対に失敗はできない」とうなづき、もやしを焼いた後の熱冷めやらぬフライパンにジュー!と音を響かせ、焼いたのである。

霜降り肉でない肩肉みたいなので過去何回かステーキなるものを焼いたが、焼きすぎてパサパサになるか、表面しか熱が通ってなくて生き血みたいな汁状態になって、kekeはステーキが嫌いなのである。
だから、今回は必ず成功させなくてはいけない。

ジュー!と焼かせて、充分に焦げ目がついただろう時間を見計らい、裏返し。
よし、いい感じ。
そして後半、こちらもしっかり焦げ目をつけて、肉汁を漏らさずジューシーに仕上げるため、しかし火は通しすぎず、しかし生状態でもなく。。。

なむさん、と祈りに近い状態で火を止め、ポテトをもやしを盛り付けた皿に乗せた。

kekeが風呂から出てきたので、「今焼いたところだよ」と言い、「食べよう食べよう」と言った。
kekeが肉を切るので、「中は少しレア加減がいいのだが」と見つめたが、火はすっかり通っているようである。

そしてパクと食べるので「どう?どう?焼きすぎちゃったかしら?」と訊くと「んー」と言い、「まだ端っこ少ししか食べてないから分からない」と言う。

「焼きすぎてパサパサかしら?それだけが心配だわ」と言うと、「それはない」と言い、「やわらかい?と訊くとウンと言う。

それでは、と私も味噌汁を盛ったりしながら「いただきます」と食べると、

「・・・・・超うまい・・・やわらかくておいしい・・・。」

「おいしい!」と言うとkekeもウンと言う。
「全部火が通ってるのに、やわらかいね~」と言うと、ウンと言う。

「ただ、もうちょっと塩コショウした方が良かったなぁ」と言うと、「そうだね」と言う。
でも、ソースを掛ければ充分だった。

オイシイオイシイと連呼して、「なんかさぁ、あの何だっけ、ダウンタウンの浜ちゃんと伊藤四郎が司会で、『AとBでどっちが一流でしょう?』って言う番組あるじゃない?あれだとこっち、安い方の肉なんだろうけどね~うちらではすごく美味しいよね」と苦笑すると、kekeは「あれの方がたぶん高いよ」と言い、「この肉、幾らか見た?」と言うと、「(定価)1,280円だったから責任を感じて焼けなかった」とkekeは言う。

「でも、こんなに美味しいんだからまた買おうね。」と言うと「今度は二人で1枚でいいよ。」と言う。
そうだね、それでも充分だ、と私も思った。

そしてたらふく食べて、kekeはご飯も多めに盛りながら1枚ペロリと食べてしまい、私は2切れ残して、明日も続きを食べることにした。そして2切れを半分にして、4切れにした。

翌朝、kekeは早めに起きてきて、「ステーキの残りを食べていいか?」と言うので、「あーいいよ、どうぞどうぞ」と言うと、たったあれだけなのに、ご飯を山ほど盛って食べていた。
そして鼻歌を歌いながら、皿を洗い出した。

私は「行ってくるね。」と会社に出かけた。

最後にドカ食い

2012-05-16 | 私の倹約術
私はネガティブ性格だけにとどまらず、ネガティブな事を考えるのが大好きなのだが、今日は「あと1日で地球が滅亡するとしたら、思う存分何をしようか」と言う、ありがちなテーマを考える事にした。

まず、食べることは間違いない。
それも心行くままドカ食いをしたいと思う。

それでは何をドカ食いするかとなると、ハンバーグも頭を横切るが、やはり寿司であろう。
1皿100円の回転寿司を充分である。
高い寿司だと、あまりに非現実的からくる不安で食べた気がしないと思われる。
なので回転寿司にしたいと思う。


回転寿司と言えば、もう6~7年は行っていない。
行くとしたらスポンサーの父が元気でいる頃だからである。
「くら寿司」と言うチェーン店に行った事があった。

ここは(6年前の記憶だが)、ネタがいろいろあって、エビフライとかハンバーグも軍艦巻きになっていたりしてた。
フライやハンバーグが寿司レーンをグルグル回ると「おぉ~◎◎エビフライだぁ」と言う感じで、とにかくエビフライも私は好きなのだ。
それからデザートもレーンに乗って回ってくる。私の記憶によると小さいケーキやプリンみたいなものもレーンに乗って流れていた気がする。
そうして、目にもおいしいのである。

それから確か食べ終わった皿をポイポイ下の流しみたいなのに落とす(流す)と、5枚に1回だったかスロットが回りだす。それでごく稀にゾロ目が揃う時があり、そうするとガチャポンみたいなカプセルが落ちてくるのである。(くら寿司のマスコットキャラみたいなキーホルダーだと思う。)
そして子供が喜んで、家族もハッピーと言う流れである。

私はそれを思い出すと、やっぱり最後の晩餐はそれだな、と思った。
普通ならそこでオシマイなのかもしれないが、私はもう一歩空想の世界にひたるために、どこの店舗に行こうかと考えた。

そしてあちこち地図を見てみたが、どうもこのチェーン店は電車より車で行く方が向いているようである。
と言うわけで、車がある今行っておいたら良いのでは?と言う気がしてきた。

さてどうする、私。
よくコンビニでトイレ借りるかたわら、おにぎりを買うと言うことがあるので、これからドライブがてら、数皿食べておトイレ借りて・・・と言う「くら寿司」の放浪の旅に毎週出るか?

でも、それって地球最後の日のドカ食いからはるか遠く離れてきてるじゃん、と言う気もしつつ、ともかくタクシーに乗ってまではたぶん行かないだろーと言う想像はできるので、今度テイクアウトで久しぶりに食べてみようと思う。

スロットはできないけど。



【P.S.】ちえさんへ

メッセージありがとうございました。
メアドが分からなくてお返事ができないので、ここでお礼を言わせていただきます。

離婚した当初も、ブログが始まった頃も元夫が許せず「こんなに人を憎む事があるのか、これだけは一生変わらないだろう」と思って来ましたが、14年(先月15年目に入りました)経って、水に流して心から何のわだかまりも無くなりました。

10年15年経つと、本当にどうなるか分からない。
たぶん、kekeのことも(この状況が変わらなくても)、10年経ったら私の方が太っ腹になって、何でも無くなるだろうと思います。^^

そんな事も書きつつ、これからもよろしくお願いします。^^

よいお母さん

2012-05-15 | 息子keke
帰るとkekeはグースカ寝ていて、当然夕飯なんて用意していることもない。

昨日の今日だから昼間寝ていてもおかしくないのだけど、帰ってきて息子が居るのにも関わらず家の機能が止まっている、やるせない。

私はため息をついて、「今日の夕飯はどうするの?」と尋ねた。

kekeは「あぁ・・・」と言ってもかなり本気で寝てたので、なかなか起きる事がままならない。
しかし「どうする?」と言われると、忽然と買い物に出掛け、半額の弁当を買ってきて、またグースカ寝た。

私は半額のカキ弁当を目の前になんとも空虚な気持になった。

良いお母さんはこう言う場合、どうするのだろう?

黙って何も言わずに、自ら夕食の支度を始めるのか。
「今日は私が作るかねぇ」と言ってみるとか。
それとも起きる(夜中?)まで根気強く待っている。
或いは先に寝る。
そもそも車なんて乗らずに病院に通わせるのか。

どれもこれも、やけくそな気がするし、どれを選んでも変わらないかもしれないのに、常に自分は責められ責められ、責められるしかないわけです。こうなると。

運転免許と同じように、子供を産むにあたって試験や免許が必要だったのではないか。
例えば分厚い3,000円ぐらいするテキストがあって、それにパスしないと、子供を産めないもしくは、産んでも自分で育てる事はできない。

それで私は必死になって勉強する。
そこにはこう言う場合にはこうすることが良いお母さんです、と書いてあって、こんな時に私は苦も無く、昔のテキストをパラパラめくって、「良いお母さんはこう言う時こうするのか」と納得する。
そして、そもそもこう言う事態になっていないのです。

「子育てにマニュアルなんて無い」と簡単に言うけれど、それなら何故世間的に「良い子」と「そうでない子」がいるのだろうか。「褒められる子」と「そうでない子」がいるのだろうか。
そして、みんなぶっちゃけなってほしいのは前者でしょぉ?

皮肉な笑いがこみあげてくる。

それ以前にお母さんだって人間なんだよなぁ、喜怒哀楽・感情のある1人の人間なんだと思ったり。
でも、きっとこうなってしまうと、もう1人の人間として感情を持つことがたぶん世間的に許されないんだろうなぁとか、この場合、怒らずイヤミもかまさず「ゆっくり寝てなさい、いいよ」と夕飯を作るのが、おそらく良いお母さんで、多くの子育てに成功している方々は、きっとそうしていらっしゃるだろうから。

そして、また今日もこんなに私は生き難いわけです。
何をやっても結果が全てで、それは「ダメ」と言う二文字です。

若葉の日曜

2012-05-14 | 息子keke
kekeが起きていると声をかけたが、車に乗ると言う気持は無いようだ。

最近課長が車をぶつけられたり、その後も玉突き事故を目撃したりして私もだんだん車に依存することに疑問を持ち始めている今日この頃だ。ましてややる気がない息子に対しては。

それでもあまりに天気が良かった昨日、ラーメンが食べたいと言うkekeに「車で食事に行こう」と誘うと「行く時間があったら作った方が早いし安い」と言われる。

「どうしてそんなに外に出ないのか(出るとまた気分も変わるのでは?)」
「出ることもある。」

私はどうしてもどうしても今日はどこかに行きたい、と言っても「1人で行ってくれば」と言われ、どうしてもどうしてもアンタと一緒には行きたくないとのことである。

「どうして?」
「つまらないから。」
「最初からそう決めつけないで、どうすれば楽しくなるか考えるとかは?」

するとkekeは「報酬も無いのにどうしてそんな事を考えなければならないのか」と言う。

「家族だもの、楽しく過ごそうよ。」
kekeは「家族?」と言い、そんなものは無い、(二人しかいない)ここには対個人と個人しかない、と言う。

「報酬が必要なら、バイトはどうして探さないの?今日外に出る事と、バイトする事と比べるとどっちができそうなのよ?」

kekeは「それはバイト」と言い、「いつぐらいだったらできそうなの?」と言うと、また頭を抱えて悩んでしまった。

「別にしなくてもいいんだけど理由だけ言えるなら、どうして分からないのか、できないのか教えてほしいんだけど」と言うと、kekeはしばらく考えてから、搾り取るような声で「・・・(今は)自分の意思じゃないから。」と言う。

私はうぅ。。。と涙が出た。

「今でこそこんなプラプラしてるけど、高校まではkekeのことだけを考えて来たんだよ、車もなかったし居れる時はなるべく家に居て、早く帰ってきて、恋愛1つしなかった。それはkekeに言う事じゃない、kekeのせいじゃない、それは分かってるんだけど、気がついたら子供はこの状態で車に乗ってくれる友達1人居やしない。あの年月はいったい何だったのか。。。こんなことなら。。。」
「そんなこと、(自分に)言う事じゃない。」
「わかってるよ。。」

kekeは寝てしまった。
昔は怠けているのかと思っていたが、それはそれではなくて追いつめられた時の応急処置なのだ、と私は最近考えていた。
そして、申し訳ないと思った。

車で外に出ると、どんどんどんどん車を走らせた。
初めて着いたそこには新しく開拓された団地があって、大型スーパーがあって、家電屋、上手い具合にきれいに計画的に調和されていた。つき辺りには公園があって、あふれるばかりに家族連れが楽しそうに過ごしていた。
私はこう言う街並みが好きだった。何かきれいにうまい具合に行ってると言う辺りに感服して、でも、自分の人生はうまく行かないものだね。

人間づきあいってフィフティ・フィフティではないのだろう。
片方にとっては居心地が良い関係であっても、もう片方が言わないだけかもしれない。
きっと今までkekeは我慢してきたのだろう。

もうとりあえず1人で走らせる場所はみつからず、私はこの3年間で目的は達成したような気がした。
課題は作ればまだあるけれど、ここまで来ればいいやと思った。

そして、うんと昔あんな風に家族だった頃の空気を感じて、家に戻ることにした。

父の昼食

2012-05-13 | 父の記録と母の思い出
今日は父の所によると、昼食の最中である。
ある程度食べて腹が満たされており、茶碗を置いた時点で食事中であるのを忘れていると言う状態である。
(目があまり見えないので、皿もよく見えてないと思われる。)
あとで介護士さんが回ってくれるのだろうけど、お茶碗を持たせて食べてもらうことにした。

父は今では、自分で食事をすることとが毎日の仕事のようである。
腹がすいているうちは自分で箸やスプーンで食べるのだが、ある程度満たされてくると食べなくなって、あわよくば「アーン」と口を開けて食べさせてもらおうとする。
なるべく根気強くできるだけ自分で茶碗と箸を持ってもらって、最後にどうにも食べなくなった時に初めてスプーンで食べさせることにしているのである。

そして真向かいを見ると、そちらは食べさせないと自分では食べれないおじいさんである。
私と同じこの時間帯に、身内の女性が訪れて食べさせている。
(他の曜日だと会わないので、土曜と決めているのかもしれない。)

こちらのおじいさんは、もうウーウーぐらいの言葉しか聞き取れないので、「やがて父もこうなるのか」と思いながら、毎週チラッと見ている。

毎週お会いしている身内の女性は、たぶん60近いのではないかと思う。
娘さんなのか、年下奥さんなのか。。。?

その方は片方の手をしっかり握り締めながら、おじいさんにスプーンでおかゆを食べさせている。
「あぁ、会話ができない分、手のぬくもりで愛情を伝えているのか・・」と私は半分義務感でお茶碗と箸を持たせている自分との違いを感じ、またもや反省した。

・・・が、次の瞬間、目をみはった。

女性は握った手を思いっきり引き離し、引き離す逆の手をじいさんはもう一度つかもうとするが、その手も引き離そうと必死なのである。
そして食べきると、介護士さんに会釈をしながら、サッサと出口に向って歩いていった。。。。


同じテーブルの女性がのんびり話していた。
「今日は天気がいいですねぇ。」「そうですねぇ。」

二人とも認知症なので、さっきからこの会話が前に進まない。
窓の外に目をやると、緑が本当によく映えている。

父は目が良かったら、こんなに急に進みはしなかったのではなかろうか。
見えることで脳は刺激されるし、そのことで会話も増えただろう。

「賽銭箱の歌覚えてる?」と私は尋ねてみると、

賽銭箱に、100円玉なげたら、つり銭出てくる人生がいいと、
両手を合わせ、願えば願うほど、バッチにけっつまづいて膝をすりむいた、

と、お経みたいに言うけれど、今日は半分で止まってしまった。


父は眠いとウトウト始めたので、私も席を離れた。
毎回、席を離れられる時に開放感と言うのがある。

週のうちのたった1時間を満たない程度でこうなのだから、それもいろんな人が出入りする中でこうなのだから、これが閉鎖された空間の老人介護となるとどれだけ息詰まることだか、私には想像できない。

先ほどの女性も、たぶんバスの時間が近づいていていたのかもしれないな。
ここらほんとに本数少ないから。

親への愛情や感謝が幾らあっても、介護と言う現実は、そんなものはいともたやすく吹き飛んでしまうだろう。
愛情のベクトルは常に親→子であって、その方向は変わることが無い。・・・?

早く帰れた夜に

2012-05-12 | 巷の話題
昨日は早く家に帰れたので、足取り軽く玄関を開けると、kekeがため息をつきながら皿を洗っていた。

出かけに時間が無くて洗えなかったのは申し訳なかったけど、何をそんなに不満げに洗っているのかと尋ねると、プリン型が落ちない、と言う。「ちゃんと水をつけておかないからだ、もう3回は言った」と言う。

3回とか言うなら、私は働いてくれと何回言ったんだろう。。。

早く帰ってこなければ良かった。


その後、kekeはブースカ怒りながら買い物に行き、今日は半額の弁当をハシゴして買ってきた。
私は時間があったので、冷蔵庫の中のものをおでん風に煮てみた。
前の日のカレーも少し残っていたから、あり物でも済んだけれど、こう言う時は外で買い物すると、風が通るというか、気も紛れるというか、それで半額ものでも見つけると、憂さも晴れるんだよね。

そして、ビールを飲んだりして、一日が終了。
見てたのは、金スマ。
二股の料理家の方の人の半生記をやっていた。

私はこれを見ながら、何故かG子を思い出していた。

料理家さんとはタイプがまったく違うのだが、1度弱みを見せると逃れられないような、うまく説明できないああ言う感じ。
そして、ほんのちょっと、ほんのちょっとだけだけど、男の方に同情した。

結婚さえ口にしなかったらただの二股だったのに、それも有名人じゃなかったら、ただの行きずりで済んだ?のに、でも、やっぱりそれはいけないよね。

そして、私は次は夏まで、何も言わないでそっとしておいてほしい。
そう言う風に今度は思い切って言い出してみたい。・・・けど、怖いからダメかもしれない。