W杯は、決勝トーナメントになってから、予選リーグとは打って変わって熱く激しい試合が続いていましたが、日本が敗退してからは、さすがに体力が持たないため、観戦は控えていました。決勝も見るつもりはなかったのですが、子どもたちが見るというので、これはオヤジも参戦せねばと、3時間の仮眠をとって深夜に起きました。ところが、子どもたちは起きてこず、結局オヤジ一人で見る羽目になりました。
前後半で決着がつかず、延長も後半の終わり頃になり、PK戦が頭をよぎり始めた頃、ようやくスペインが得点し、決着が着きました。サッカーは素人ですし、オランダも世界ランク2位にふさわしい強いチームでしたが、今大会の勝者にふさわしかったのはスペインなのだと素直に思いました。
これまでも優勝候補に挙げられながらも、勝負強さがなく、早々に姿を消すのがスペインの常でしたが、今回のチームは、各世代で勝利を重ね、’08年欧州選手権も制し、ヨーロッパ予選を10戦全勝で勝ち抜け、スペインリーグの強豪バルセロナとレアルの合同チームとも言える、優勝にふさわしいチームでした。
初戦でスイスに敗れたものの、決勝トーナメントでは、決定力不足と言われながらも、美しいパスサッカーでボールを保持し続け、ポルトガル、パラグアイ、ドイツ、オランダという強豪を1対0で制して、栄冠に輝きました。オランダには悪いですが、素人目にも美しいサッカーで、どちらが今回の優勝にふさわしいかと言えばスペインだと思いました。
日本も本戦に臨むまではパスサッカーを標榜していましたが、日本のパスとはまったく異次元の別物でした。日本は人がいない安全なところにボールを運び、自陣でプレッシャーをかけられると大きくクリアしますが、スペインは密集の中でも平気でパスをつないで局面を打開しますし、自陣でも簡単に蹴りださずにしっかりつなぐという技術に裏打ちされた華麗さを持っていました。
一方のオランダは、三度目の正直と意気込み、逃した獲物があまりに大きかったからという気持ちは分からなくもないですが、この試合の後半から終了後にかけての審判への抗議、暴言の数々は残念でした。素人目の見方では、審判のジャッジが偏っているということはありませんでしたし、判定もおおむね的確だったと思います。むしろ、後半シュートしようとしたスペイン選手に対するペナルティエリア内でのプレーは、PKにしても良かったと思ったくらいです。そういう意味では、敗者としての潔さもなく、その点からも、今回の勝者にふさわしかったのはスペインだったのだと思います。
今回、ようやく栄冠を手にしたスペインも、これが続くわけではないのがサッカーの怖さでしょう。今回は3位に終わりましたが、着実に力を付け変身したドイツも楽しみですし、ブラジル、アルゼンチンなど南米勢の逆襲にも期待したいです。日本も望外のベスト16という結果を手に入れましたが、ベスト8、ベスト4をうかがうには、まだまだ足りないものがあるのは明らかですし、そもそもその前に予選を突破しなければなりません。
4年後。どうなっているんでしょうね。4年後はブラジルで開催予定だそうです。日本との時差は、南アフリカよりも大きいようですから、4歳年をとったおじさんが観戦できるかどうか分かりませんが、とりあえず日本代表には出場を果たしてほしいですね。
でも、野球も負けずにがんばりましょう!
今日のジョグ
寝不足と少し遅くなったので、お休み。
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