八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

速く走るには!

2015年01月07日 21時13分12秒 | 指導・育成のうんちく

短距離、長距離の違いはあるでしょうが、今回は細かいことは置いておいて、ごくごく基本的なことから考えてみたいと思います。駅伝大会が近いこともありますが、野球でも走ることは、攻守ともにとても重要ですからね。

 

速く走るためにはどうしたらいいか?単純に考えると、速く走るには、(1)ストライドを広くする(一歩の距離を長くする)か、(2)ピッチを速くする(一歩一歩のスピードをあげる)しかありません。

 

まず、「ストライドを広くする(一歩の距離を長くする)」ですが、無理やり歩幅を広くしても、かえってスピードが落ちるだけで意味がありません。重要なのは、地面からしっかり反発力をもらい、上に跳ねることです。これは、練習のアップの時にも言っているように、しっかり地面を押して上に跳ねることと、身体の軸をしっかり意識して体幹を鍛えることが大事です。しかし、これは大事なことの半分でしかありません。いくら上に跳ねても、前への推進力がなければ、ストライドは広くならないからです。この推進力は、もう一つの要素である「ピッチを速くすること」と関連してくると思います。

 

次に「ピッチを速くする(一歩一歩のスピードをあげる)」ことですが、このブログのトップページにも使われている次の写真をみてもらいたいと思います。

 

 

 

注目してほしいのは、丸印で囲った蹴った後の足です。上の写真が高く蹴り上げており、下の写真はあまり蹴り上げていなことが、一目瞭然ですし、どちらが速いかも一目瞭然です。下のような走り方だとベタベタ走っているように見えます。

 

ただし、これは「結果」であって、高く蹴り上げればいいということではありません。ここからは、実際に自分の身体で体感しないと分かりづらいところになりますが、上の写真で蹴った足が高く跳ねているのは、高く跳ねようとしているからではなく、地面を蹴った足を速く地面から引き抜いて、膝から前に足を持っていこうとしている「結果」、足が跳ね上がっているのです。これが推進力となって、ピッチが上がると同時に、上に跳ねた後の推進力となって、ストライドも広がる(一歩の距離が長くなるのです)のです。

 

翻って、下の写真は、地面を蹴る力も弱ければ、足を地面から素早く引き抜いて膝を前に持っていく力も弱いということです。つまり、(1)も、(2)も弱いということです。「足を地面から素早く引き抜いて膝を前に持っていく」ということは、なかなか口で言っても分かることではありませんし、自分の感覚で身に付けるしかないのですが、まずは「足の前の方で地面をしっかり押して、上にしっかり跳ねること」と、「足を地面から素早く引き抜いて膝を前に持っていく」ことを意識してほしいですね

 

今日のジョグ

自分自身も上のことをちょっと意識して走ってみたら、後半お尻やいつもと違う筋肉が痛くなり、へばりました。

山田駅横の道を小比企町の交差点へ下り、湯殿川を越えて、町田街道の方へ向かう道に出てから、七国に上り、七国町の外周をぐるっと回り、みなみ野のあたりで兵衛川沿いを走り、再び湯殿川と合流し、北野で16号バイパス、浅川を経て、戻ってきました。

 19.7km  1時間59分04秒

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ON!

2015年01月04日 20時09分47秒 | プロ野球・高校野球

正月はニューイヤー駅伝、箱根駅伝と駅伝続きで、ついつい駅伝にはまってしまい、自分が学童野球チームのコーチだということを忘れてしまいます。そこで、今日は久々に野球の話題です。

 

昨日、長嶋茂雄がテレビ番組に出演していました。というより、長嶋茂雄の特番でした。脳梗塞で倒れて以来、プロ野球で観戦する姿や、始球式など式典などで姿を見るだけだったので、こうして普通に話し、笑う姿を見るのは久しぶりです。娘の長嶋三奈さんがずっと隣に寄り添っていたこともあるのでしょうが、とてもリラックスして、倒れる前に近い表情でした。

 

番組の中では、長嶋さんのリハビリの様子も流されましたが、その内容は80歳近い老人のリハビリとは到底思えない、アスリートのようなものでした。娘の三奈さんにも「これからそんなに鍛えて、何をしようというの!」と突っ込まれていたくらいです。しかし、それだけの必死のリハビリ(トレーニング)をしていたからこそ、こうしてテレビ出演するくらい、回復してきたのでしょうね。番組の中で、倒れた直後の症状は極めて重かったことが明かされましたが、回復してからも、なかなか公の場で直接話したりしなかったことからも、それは容易に想像がつきます。

 

巨人の監督に復帰した時に、「ファンの人たちが待っているから」と語ったエピソードが娘の三奈さんから明かされましたが、脳梗塞からの復帰も、長嶋茂雄を待っている人に、無様な姿は見せられないと、公の場に姿を見せることを自粛し、それこそアスリートのような懸命なリハビリを続けたのではないでしょうか。そして、遂に、失われた機能を完全に取り戻したわけではないものの、ファンが長嶋茂雄が帰ってきたと思えるほどの回復を果たしたからこそ、こうしてテレビ番組に出演したのでしょうね。本当に頭が下がる思いです。

 

そして、もう一人のプロ野球のスター王貞治さんは、1月1日から日経新聞の「私の履歴書」という1ヶ月連載のコラムを書いています。日本経済新聞というくらいですから、このコラムも企業人が書くことが多いのですが、創業者はともかく、普通のサラリーマン社長の場合、自分だけの力で成し遂げたことなどそうそうあるはずもなく、ただの自慢話に聞こえることも結構多いのですが、アスリートの場合、正真正銘自分の身体一つで成し遂げたことなので、サラリーマン社長とはその重みが違います。

 

まだ3回目なので、プロ野球での活躍などに入る前ですが、既にその人柄が十分に現れています。王さんのお父さんの仕福さんは、中国から日本に来て中華料理屋を営みますが、日本に生かされているという感謝の気持ちで懸命に働き、閉店した後でもお客さんが来れば、また火を起こして、注文に応えたそうです。そんな姿勢もあって、まだ外国人への差別があった時代に、王さんは差別をまったく感じずに育ったそうです。

 

そんな親の姿を見て育ったことが、王さんのファンを大切にする姿勢につながっているのでしょう。王さんがファンレターすべてに返事を書き、サインを求める人にはすべて応えるのは有名ですが、ホームラン世界記録で日本中がフィーバーしていた時期にも、家の前で待つ子どもたちにすべてサインをした話が書かれています。もちろんファンを大切にする気持ちが一番でしょうが、自分で言っているように、こうと決めたことはやり通さないと気が済まない頑固さが、そうさせたのでしょうね。そして、この頑固さが、あれだけのことを成し遂げた最大の力だったのでしょうね。

 

このONの二人は、個性はまったく違いますが、戦後の日本プロ野球の最大のスターです。そして、未だにこの二人を超えるスターが出てきていないように思います。それは、日本が経済成長に向けて邁進していた時代の勢いもあるでしょうが、この二人の力の源泉が「ファンに喜んでもらう」ということにあったこととも関係があるように思います。

 

日本は豊かになり、今のプロ野球選手は、当時の通貨価値と比較しても、ONを上回る年棒をもらう選手はたくさんいます。しかし、黒字の球団は多くはありません。つまり、ファンからもらうお金以上に、選手たちは年棒をもらっているということです。その一方で、どれだけファンを大事にしているかというと、とてもONレベルとは言えないと思います。

 

つまり、今の選手は、ファンを大事にするというよりは、自分の市場価値がどれくらいなのかの方に関心が行っているように思います。どこの誰々がいくらもらっているのに、同じ成績をあげた自分がこの年棒は納得がいかないというように、他の選手との比較が主で、ファンにどのようの喜んでもらえるかということになっていないのではないかと思います。

 

もちろん、時代が変わっているので、何でもかんでもONの時代と同じにしなければいけないとは思いませんが、少なくとも戦後最大のヒローだったONと同じくらいのファンサービスができなければ、到底、ONと同じ土俵になど立てません。今のプロ野球人気の凋落を見ると、そんなことを考えずにはいられません。選手を使い捨てではなく、もっと活かすような機構側の改革も必要ですが、選手自身の意識改革も必要だと思います。もっとONを楽にしてあげるような選手が出てきてほしいと思います。投手はそこそこ人材が出てきますが、やはり野球の華である長距離打者はどうしても必要ですよね。

 

新年早々、ONがテレビ、新聞に登場をしたことを受けて、感じたことです。

 

今日のジョグ

今日も走りました。これで元旦以来、4日連続です。我ながら久しぶりに頑張っています。

 13.6km  1時間21分24秒

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

箱根駅伝、青山学院圧勝!

2015年01月03日 14時29分38秒 | Jog&Walk,Health

今日は、ちょっと用事があって午前中会社に行かなければならなかったので、復路は6区だけしか見られませんでした。青学が圧倒的優位に立つ中、レースに動きがあるとすれば、6区である可能性が高いと思っていましたが、青学の6区村井は区間2位の安定した走りで、追う明治、駒澤、東洋に逆に差をつけました

 

これはもう7区以降は、青学の選手は余裕を持って走れる一方、追う方は力が入り、なかなか厳しくなりそうです選手の持ちタイムでは、駒澤が一番良さそうですが、それはあくまで一斉に走った時のタイムであって、襷をつないで追いつ追われつする駅伝では、事情が違います

 

用事を終えて帰宅すると、青学が逃げ切るだろうとは思っていましたが、予想以上の独走状態となっていました。

 

7区  小椋 区間賞(しかも、ライバルに1分前後の差をつける)

8区  高橋 区間賞

9区  藤川 区間賞(ここでもライバルに1分から1分半の差をつける)

10区 安藤 区間2位(わずか2秒差)

 

7区以降の結果です。こんな走りをされれば、ライバルも到底追いつけません。あるいは逆に、追う方に力が入ってしまったから、こうした結果になったとも言えるかもしれません。小椋、藤川は1万m28分台の記録を持っていますが、その他の選手はそれほどではなかったと思います。余裕を持って走れるというのは、これだけの影響があるということでしょう。ということで、復路でさらに差を広げ、危なげのない圧勝でした。そして、驚くべきは、そのタイムです。

 

10時間49分27秒

 

コース変更があったため参考記録となっていますが、変更はわずかで実質的に比較可能なこれまでの最高記録が、山の神柏原竜二がいた時の3年前の東洋大です。その記録がこれです。

 

10時間51分36秒(「箱根駅伝、東洋大完全優勝!

 

柏原の圧倒的な区間新をはじめ、設楽悠太も区間新を出し、6人が区間賞をとる圧巻のレースでこの記録は当分破られないと思われた記録です。

 

初の区間記録獲得、初の優勝と初物尽くしの青山学院大が、この(実質的)史上最高タイムを2分も更新しての優勝を遂げたのです。本当に驚きです。この11年地道に強化を積み重ねてきたことが花開きましたね。そして、新山の神・神野大地をはじめ、今大会を走った8人が来年も残ります。来年の連覇も視野に入ってくる走りでした。

 

一方、7年ぶりの優勝を逃した駒澤大、古豪明治大、東洋大、早稲田大などの巻き返しにも期待です。

 

今日のジョグ

 9.8km  51分21秒  箱根駅伝を見ると、つい力が入ってしまいます

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

箱根駅伝往路!青学優勝!

2015年01月02日 18時24分00秒 | Jog&Walk,Health

今年の優勝候補の大本命は、学生No.1の村山謙太を要する選手層の厚い駒澤大とか。そこに昨年優勝の東洋大、66年ぶりの優勝を目指す明治大、近年躍進が続く青山学院大がどう絡むかという展開らしいです。

 

1区では、中盤までは大きな集団。東洋大・田口が何度か仕掛けて少しづつ集団がばらけ、明治大・横手の仕掛けで本命の四人に絞られました。その後、一旦駒澤大・中村が遅れたものの、再びつくと、最後の1kmで逆にスパート、青学大・久保田を振り切り、大本命の駒澤大がトップでエース村山謙太につなぐ磐石の展開。1区で少しでも駒澤を突き放したかった3校にとっては大誤算でした

 

2区では駒澤大・村山謙太が最大のスターですが、東洋大の3年服部勇馬も1年から出ている実力者で、スタート早々に12秒を詰め追い付きます。後ろの方で村山の双子の弟紘太がごぼう抜きを演じる中、二人の併走が続きます。服部はポーカーフェイス、村山謙太は元々の負けん気の強い顔。権太坂の下りから村山謙太がペースアップし、服部を引き離すが、下り坂が終わった19kmで服部が再び追い付き、逆に抜き去り、村山を引き離す、抜きつ抜かれつの展開。しかし、服部の表情も苦しそうに歪み、差はそれ以上広がらず、むしろ、3位の青学大・一色の姿が大きくなる。中継所前の坂で足取りが重い中での行き詰まるデッドヒート。服部が襷を渡すものの、僅か2秒差で、駒澤大、青学大が中継所に飛び込む。城西大・村山紘太も8人のごぼう抜きを演じたものの、区間賞は僅差で服部勇馬。東洋大はトップに立ったものの、まだまだ僅差で駒澤大優位の展開

 

3区では東洋大・上村、駒澤大・中谷が併走、少し遅れて青学大・渡辺が続く。しかし、明治大・有村が追い付いてきて、青学大をかわし前を追う。しかし、8km過ぎで駒澤大・中谷が前へ出て独走。明治大は東洋大に並びかわすが、中谷との差は縮まらない。そして、東洋大は青学大にもかわされる大誤算。駒澤大・中谷はそのままゴール。17秒遅れて明治大。約50秒遅れて青学大、東洋大。区間賞も駒澤大・中谷が明治大・有村を1秒抑えて獲得。大本命駒澤大は盤石の展開

 

続く4区もつなぎの区間になるので、あまり強いランナーはエントリーされません。下級生も多いです。レースとしては、数々のドラマが生まれる山登りの前に、嵐の前の静けさのような展開。しかし、記録的には、駒澤大の1年工藤が区間新を更新すれば、2位に上がった青学大の1年田村が再び区間新を更新するという意外な展開。しかし、駒澤大はますます盤石

 

そして、クライマックスの5区。5区といえば、山の神柏原竜二の異次元の走りが思い出されますが(「東洋大の底力!」)、函嶺洞門の廃止に伴うコース変更で、柏原の記録は参考記録になります。「今後区間新を出しても柏原の記録を抜くまで、参考扱いされそうだな」なんて思っていたら、坂に入り、青学大の43kgしかない神野大地が猛然と追い上げ、10km過ぎで駒澤大・馬場を抜き去りました。やはり山登りは何かが起きます。しかも、参考記録の柏原の記録を上回るペース!その後、下りに入っても全くペースは衰えず、神野のタイムは1時間16分15秒と、柏原の記録1時間16分39秒を正真正銘の参考記録に追いやりました。そして、青山学院大学は、往路初優勝です

 

そして、下りに入ると、明治大・文元が猛然とスパートし、駒澤大を抜き去りました抜かれた駒澤大・馬場は低体温症にでもなったのか、残り1kmで立ち止まり手をつく、まさかの大ブレーキ再びゆっくり走り出したものの、最後は東洋大にも抜かれ、ゴール前の最後の交差点を曲がってもヨロヨロと何度か立ち止まりながらゴールし、同時に崩れ落ちました。4区までは優勝間違いなしの磐石の展開でしたが、やはり山は何が起こるか分かりません。

 

トップの青学大と64年ぶりに2位につけた明治大までが4分59秒差3位東洋大とは6分49秒差、優勝大本命だった駒澤大とは7分25秒差です。

 

もちろん何が起こるかわかりませんが、2位と5分近い差は、ものすごいアドバンテージです。復路のメンバーや各校の戦略はよく知りませんが、青学大が優位に立ったのは間違いないでしょうね。そして、選手層が厚く、優勝候補の大本命だった駒澤はさすがに厳しそうですが、箱根駅伝は何が起こるか分かりません。明日が楽しみです(が、残念ながら、午前中はちょっと仕事があって見られません。残念)。

 

今日のジョグ

浅川沿いを16号まで走り、今度は城山川をさかのぼり、工学院に向かう楢原の道に出て、秋川街道、市役所通り、また浅川沿いともどりました。

 11.8km  1時間11分10秒

 


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015年ニューイヤー駅伝!

2015年01月01日 11時43分09秒 | Jog&Walk,Health

昨年の王者コニカミノルタ、2位のトヨタ自動車九州、日清食品グループ、トヨタ自動車が4強との前評判でしたが、前評判にたがわぬレースでした。そして、箱根駅伝で名をあげた選手たちが活躍したので、観る側も面白かったですね。

 

1区は、ルーキーながら日清食品の大迫傑を軸にした展開です。誰もが大迫を意識し、大迫を中心に集団を形成です。実力は抜きん出ているはずですが、突っ込んで1区からレースを壊してはいけないと、大迫は最後までスパートしない冷静なレース運び。そして、そのプラン通り、しっかりスパートして1位でたすきをつなぎました。コニカミノルタ、トヨタ自動車は僅差で続きましたが、トヨタ自動車九州は出遅れました。

2区は、外国人の出場が認められるインターナショナル区間。黒人ランナーが弾丸のように8km強をかっ飛ばす中、日清食品の20歳レオナルドが区間賞タイで首位を守りました。

 

3区は、12km強ですが、エース級のランナーが投入されています。トップの日清食品・佐藤悠基、コニカミノルタ・菊池、トヨタ自動車・宮脇とも好走しましたが、後続チームが少し詰めたので、上位は大混戦。そして、上位のエース級のしのぐ走りを見せたのが、旭化成・鎧塚。昨年に続く2年連続区間賞で、ごぼう抜きを演じました。

 

4区は、22kmのエース区間。実力者が集まるとけん制し合うことが多いですが、これでもかという突っ込んだ走りが見られ、最大の見どころの区間でした。突っ込んだのは、当然遅れをとるチームです。トップ日清・村澤に4秒差のコニカミノルタ・設楽啓太があっという間に追い付き併走、そこへ30秒近く離れていたトヨタ・窪田が3km強で追い付く無謀とも思える突っ込んだ走り!さらに、10位で襷をうけた設楽啓太の双子の弟の設楽悠太も窪田同様序盤で30秒くらいを詰める快走。また、24位まで沈んだ優勝候補のトヨタ自動車九州の「元祖山の神」今井正人も同じように突っ込み、13人ごぼう抜きの快走を演じました。トップ争いは、窪田は追いつき併走するかと思いきや前へ出る、これまた無謀とも思える走り。しかし、日清・村澤は一人額に汗をかき遅れ始まました。すると、同級生対決の設楽啓太と窪田忍の併走で、設楽啓太は後ろからたびたび窪田を観察し、何度か突き放しますが、そのたびに窪田は追いつく。終盤高林の交差点を左折すると、激しい北風と上りでランナーを苦しめます。余裕があるように見えた設楽の左足に異変が発生し、今度は窪田が前に出ます。しかし、設楽も足を押さえながらつく。そうこうして併走するうちに、今度は10数秒の差を付けられていた村澤の姿が見る見るうちに大きくなります。体格がしっかりしている村澤は風に強いようで、風に苦しむトップにどんどん追いすがります。残りわずかとなったところで、足を痛めていた設楽啓太がスパート、トップで中継所に滑り込みました。しかし、上位3人はわずか数秒の僅差。区間記録は、突っ込んでいった設楽悠太(ホンダ)、今井正人(トヨタ自動車九州)、窪田忍(トヨタ自動車)の順で続き、その後の設楽啓太(コニカミノルタ)、村澤明伸(日清食品G)も好タイムでした。設楽悠太は区間新、設楽啓太までの記録も現行区間ではベスト10に入るタイムでした。

 

強風と上りの5区の16km弱は、コニカミノルタ、日清食品、トヨタ自動車の三つ巴が続きました。コニカミノルタの宇賀地は日本トップランナーであるものの、日清・小野、トヨタ・大石も実力者であるため、なかなか三つ巴が崩れず。そのうち、日体大の下級生キャプテンで有名になったホンダ・服部翔太が追い上げる。社会人入り後故障に苦しんだ柏原竜二は復活をかけ、得意な強風と上りの5区にエントリーしましたが、他を寄せ付けずグイグイ前に押していく箱根の山の神の面影はありませんでした。結局、トップの3チームは、中継所までわずかの差しかつかず、トヨタ、日清、コニカミノルタが10秒以内で襷を渡すデッドヒートでした。

 

6区は、スタート直後に三つ巴が崩れ、トヨタ田中が抜け出し、少し離れて日清・佐々木・コニカミノルタのベテラン松宮が併走する展開。しかし、その差はさらに広がり、松宮が併走をやめて、田中を追いますが、なかなか差は縮まりません。結局、1分30秒以上の差をつけて、7区への襷リレー。それまでの激闘が嘘のように、ここで呆気なく勝負がついた感ありです。

 

最終7区は、ゴール手前までデッドヒードが繰り広げられたことが何度かありましたが、今年はまったく無風の一人旅で、トヨタ自動車がゴールを切りました。上位3チームも、スター選手ではなかったため、見どころが少なかったです。各チームとも前半からリードを奪うつもりで5区までに有力選手を投入したのでしょうが、逆に5区までは激しいデッドヒートを繰り広げ、素人には無名選手が登場した6区で勝負が決したのも皮肉なものです。

 

今日のジョグ

 7.9km  42分21秒

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする