津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

家紋

2005-12-03 13:24:19 | 徒然
 肥後細川藩には、家紋が書き込まれた「肥陽諸士鑑」「家紋入り侍帳」と
いう二つの侍帳が存在する。出自を辿る上で貴重な史料である。
わが「新・肥後細川藩侍帳」に於ても、家紋を表示しようと試みたが、紋帳
に記載無いものが沢山あり、一部表示してお茶を濁している。
当方の家紋にしてからが紋帳には記載がない。隅入り角紋に立鼓(りゅうこ)
が合わされている、「隅入り角・立鼓紋」とでも言うのだろうか。
かって、妻が三つ紋の着物を作るとき呉服屋さんから家紋を聞かれたが、紋
帳にないので、方眼紙に書いて手渡した。簡単な紋だから出来たことだが、
複雑な家紋であればそうはいかない。古い木製の家紋印判が残されていた
のが幸いした。しかし妻がその着物に袖を通した事をしらない。祝儀、不祝
儀が洋式化してしまって、着付けを必要とする着物は敬遠されてしまった。
家紋はお墓だけのものになってしまうのだろうか。
お墓に於ても、「格好がいいから」とご先祖には全く関係ない家紋を依頼す
る人が多くなったと聞く。           嘆かわしいことだ。
しかし「肥陽諸士鑑」や「家紋入り侍帳」を見ても、本家を慮ってか本家紋
にいろいろ手を加えたものが多いのに気がつく。それを思うと現代に於ては
仕方ないことかもしれない。そのうちには西欧のエンブレムがお墓に登場す
るかもしれないなー。

今度の正月には着物を引っ張り出して、袖を通してみようか。
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