写真・図版
                        描いたふすま絵の説明をする細川護熙元首相(左)=21日午後、京都市東山区の建仁寺、筋野健太撮影     

 

 京都最古の禅寺・建仁寺京都市東山区)で21日、元首相の細川護熙(もりひろ)さん(76)が描いた襖絵(ふすまえ)などを展示する特別展「細川護熙 美の世界」の開会式が開かれた。京都の春夏秋冬を描いた水墨画「四季山水図」全24面が並んだ。

 臨済宗を日本に伝え、建仁寺を開いた高僧・栄西の没後「800年大遠諱(だいおんき)」にあたる今年、記念事業の一環で5月4日まで公開する。

 寺の塔頭(たっちゅう)、正伝永源院(しょうでんえいげんいん)が細川家の菩提(ぼだい)寺のため、依頼を受けた細川さんが3年以上前から制作してきた。夏に北山杉の木立の間を霧が流れる情景を描いた「渓聲(けいせい)」など8面は今年3月に完成したばかり。細川さんは「800年大遠諱の大変おめでたい節目に奉納させていただき、ありがたいことです」と話した。

 午前10時~午後4時半受け付け。大人500円。問い合わせは建仁寺(075・561・6363)へ。(久保智祥)