津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■K家文書から・1 「入江右近のその後」

2014-11-09 10:38:05 | 歴史

 熊本市のK家に残された貴重な資料を拝見し、コピーを頂戴できないかと御願して快くお受けいただいた。
内容も大変貴重なのだが、これは今月の史談会で御披露しようと思っているのでここでは控えることにする。
K家から、元和元年九月卅日付、ある願書が長岡内膳正に提出され、松井右近太夫・志水九左衛門両名宛てにあげられ、加納曲齋を経て忠興の決済を得ている。
決済印として貴重な忠興のローマ字印が押されている。

それぞれの登場人物も大変興味深いのだが、特に目を引いたのが松井右近太夫である。
松井右近と称する人物は細川興秋の側近とされ、父忠興の命により興秋が自刃するとき介錯役を務めたとされる。
綿考輯録によると次のように紹介されている。
     「初五郎作 後松井右近と改、但馬国主前野但馬守高麗陳之時取来られしもの也、御息出雲守禿童にして御つかひ候しが、秀次公叛逆御一味の
     由にて前野氏中村式部少輔ニ御預之時出雲守殿より異国者ニ而候可愛からせ給へと忠興君へ被仰進候者也」

興秋の介錯後行方知れずになったとか、病死したとか伝えられていたが、前者の説を覆すのがこの文書である。
興秋の死は元和元年六月六日である。この文書は同年九月卅日であり行方知れずは該当しないことに成る。
「肥後御入国宿割帳・全」では右近の名前は確認できない。熊本には入国していないので豊前代に離国したのか、病死したのか・・・・・ 

右近の息・孫作は三齋(忠興)の御供をして八代に入ったが、三齋の死後離国している。
               http://blog.goo.ne.jp/shinshindoh/e/3e5cda394478a30d2724622e70ad3261

しかし娘の縁談に関する消息も存在しており、右近の動きはいま一つつかみきれない。
               http://blog.goo.ne.jp/shinshindoh/e/4b060c2c76d6487f0926c0c4af75034c 

こんな文書に出くわすと誠にわくわくする想いである。


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■熊本県立図書館蔵資料「雑撰録」--5(巻22~30)

2014-11-09 07:15:34 | 史料

     「雑撰録 巻22」

1 幽斎公二百五十回忌御追善の御歌 (九條尚忠ら)
2 幽斎公御詠歌
3 護久公護美公御歌
4 光尚公田中宗白へ御渡しの御書付
5 斎護公御家中へ御直書
6 斎護公監物殿へ御直書
7 佐渡殿上書に付御答之御直書
8 濬川催比簿
9 潜溪先生中村先生えの書
10 吉村文右衛門上書
11 旧古新知御知行取人数并に御知行高
12 御蔵米御擬作俵取寸志の人数
13 宝暦年中より地方被下又は先知御返し或は寸志にて地方被下人数
14 右同断御地行差上又は差上候人数并員数
15 右同断地方増減之員数
16 歩御使番以下代々相続之家筋名前并討死筋殉死筋
17 両御寺初段格取分の事
18 秀頼公回文
19 鷹丸殿より筑後殿へ詠歌之事被仰書付
20 貧福弁
21 島田嘉津次殿行状
22 加藤右馬允正方辞世
23 亀井一太郎紙面
24 雑事紛冗解抜書
25 小野武次郎家譜取調之節之覚書
26 斎藤先生天地否之弁
27 景清紙面
28 自戒之事
29 出世の銭独楽 (岩間正豊)
30 堀田稲葉刀場之事
31 北条泰時消息
32 大久保彦左衛門直言の事
33 鍋島直茂諷諌之事
34 板倉伊賀守戒語
35 船場紺屋長左衛門先祖之事
36 侍屋敷坪数之覚
37 吉田家行司之由来
38 小松重盛潜に頼朝公に被寄一封事
39 斎藤道三末子新五郎之被贈紙面
40 ともへ妹のかたへ遣す文
41 義経会津百姓惣平へ遣す書付
42 荒木山城守馬験
43 肥後八代郡五箇庄緒方氏系
44 頼朝公佐々木へ感状
45 武田信玄歌并辞世
46 上杉謙信歌并辞世
47 大石良雄小刀銘
48 真田信仍の事
49 小代下総守禄高之事
50 日連上人由来ノ事
51 吉田善左衛門先祖附

     「雑撰録 巻23」

1 堀太夫行諸略記
2 松浦仁一郎筆記
3 天正之比丹後国城持并国侍
4 家康公喜多村出羽守へ被遣候御紙面
5 高橋重次郎先祖之事
6 大坂町御奉行町人共へ被仰渡候書付
7 永田少助宿元へ遣候書付
8 狂夫五郎左衛門の事
9 衣替仏の事
10 江戸町御奉行商人共へ御申渡しの写并落書
11 大石氏手簡
12 大塚退野先生よめの志るべ
13 御番頭揚弓参会之儀ニ付御達之書付
14 有吉大蔵殿左近殿より鶴崎道中の儀に付被相贈候書付
15 藤生紀伊守諌書并兵法論議
16 秀吉公御禁法
17 磯貝冨森両筆ニ而吉良殿討取候始末之大略相認候書付
18 下総国一月寺之掟
19 一休筆
20 林大学頭様上疏
21 白川侯より林家并柴野岡田へ御渡しの御書付
22 塚田多門上疏

     「雑撰録 巻24」

1 三斎公御懐中の御書付
2 堀太夫行状
3 幾田又助事
4 平野権九郎遺書
5 藪子女姪江教戒書
6 諦了院様御尋に付境野嘉十郎三ヶ条申上に相成候書付
7 境野拝借御ゆるめ被仰付候御達書
8 藪久左衛門手翰
9 大塚丹右衛門手翰
10 片山藤蔵手翰
11 御直書并監物殿演述書
12 監物殿和文
13 草雲先生紙面七通
14 国持大名ノ事
15 徳崎九八郎上書
16 毛利隆元奏状

     「雑撰録 巻25」

1 米田家臣中山宗俊覚書
2 阿部茶事談
3 佐藤伝三郎書置并林外記家来共書式
4 北野関始末実記
5 中瀬家伝略并系図并僧南谷伝

     「雑撰録 巻26」

1 牧丞太夫覚書
2 沢村大学吉重覚書

     「雑撰録 巻27」

1 沼田家記
2 志水家記

     「雑撰録 巻28」・・不明

     「雑撰録 巻29」

1 松井帯刀殿家記

     「雑撰録 巻30」

1 三斎様御詠歌
2 秀林院様御返歌
3 三斎様血走に呪の御歌
4 三斎様御辞世
5 忠利様御歌
6 光尚様御歌
7 重賢様御歌
8 幽斎公御歌
9 秀林院様御うけ事
10 三斎公御隠居ノ節御歌
11 忠利公肥後御入国
12 御発駕御行列次第
13 細川之御称号
14 護美様御建言
15 丹後国之事
16 嶋田嘉津次殿へ中山市之進より書翰
17 佐藤敬助上書
18 益田一翁上書
19 中村新助先祖以来申伝之覚
20 士席寸志と討果の節の心得
21 幽斎公忠興公へ古歌にて御諌之事
22 親房卿被贈結城状
23 吉野御事書案
24 太閣を或人諌む
25 阿蘇大宮司惟澄申状
26 菊池武朝申状
27 世ノ中不思儀
28 天草嶋始元
29 くまわう翁心の事
30 池田光政侯壁書
31 松田壱岐諌言
32 山田道悦諌言
33 平手中務諌書并付紙
34 井上周防諌言
35 板垣信形諌言
36 中山備前守遺言
37 根津権現之由来
38 久武兄弟御長柄之者討果候事
39 天海僧正川中嶋合戦物語
40 本多作左衛門宿状并制札三條
41 真田信幸遺言
42 大塩騒動に付石本平兵衛方への書翰
43 以心術諌君
44 沢村大学覚書に洩れ候分
45 那波道園諌言

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■「旦夕覺書」--風・21

2014-11-09 07:09:08 | 史料

                        一、老父拙者共に若き時咄聞せ被申候 昔備前か周防か兎角新太郎様相模守様両御家中の儀に候 侍の子と
                          も六七人夜咄仕候て夜更歸候時分路地口ゟ歸申候 先に立申候者踏石際にて小用仕石にかゝり候所を跡
                          より段々参候者扨々たれかしたるか小用か仕かけ置たはけたる男と如斯申候へは先に参候者おれか
                          したたはけとは覺ておれと申皆々何のかのと互に申々々々歸り候 其内一人心付是は今夜にも埒明候
                          哉と参候處に頓て近所にて小用仕候男宿の門にはいり候刻さらは々々々と申くゝりのかきかね懸け
                          不申其儘にてはいり申候 右の内に心かけ申候男扨は今夜と存何も致同道銘々宿へはいり申候 心かけ
                          居申候男にて候へはあなたこなたと心を付申候内に両人とも互に出合候故心かけの男も中に入喧嘩
                          そ出合々々と高聲に申候へとも近邊の者共夜更寝入たる時分なれは壹人も出合不申候 佐分利軍兵
                          と島原にて能武道心かけたる男夜うかと寝る男にてなく聲は三十丁程にて聞へ道は五六丁の所を
                          かけ付参候 然とも切合一人は即座に果心かけたる男もおさへ申候とて深手負尤相手も深手負軍兵衛
                          近所にしらせ双方へ人を遣候て手負死骸片付させ其後吟味被成心かけたる男は被召出尤軍兵衛に
                          御褒美被下相手も養生不叶相果申候 扨右の同道仕候親子共被仰出候は今度の儀子供若きと乍申侍た
                          る者の左様に詞とかめ仕候に心をつけ申さぬ儀は不及是非思召就夫今度心懸の何某儀は被召出候 又
                          右の子供の親々に被仰出候は世忰共にも兼々武藝執行仕内にも若き子供には夫々に應し語り聞せ申
                          事は定りたる事に思召候 しかれは父子共に御暇被下候由名も神以夫々被申候へとも唯今覺不申候 両
                          人の内即座に果候 伯父江戸御使に参り手負養生被仰付候にいか様何とそ御納の可被成候思召たる事
                          果たる者の伯父即座に相手に切腹不被仰付候故腹立家老中へ節々参存分を申たるなとゝ被申候へ共
                          覺不申先如斯覺申候 軍兵衛は此方の佐分利にて再兒には咄申候承及たると被申候 先年江戸より御使
                          に京へ参候時か小田原入口にて荷馬に軍兵衛札有之に心かけ見候へは駕てて寝入り居申候 色黒くもか
                          さ類此方の道家角左衛門と申同姓文左衛門所にて逢申候 能く似たると存其時分道家も廿挺文左衛門
                          同役にて候 右の通の咄承置候故おのつから心に覺申候 何事も親の恩ならぬと申事なく各為と書置候
                          松村貞右衛門方へ伊藤梶右衛門構有る奉公人居申候断申候へとも其儘にて召置候哉伊藤参り呼出し
                          討果候故松村も出何角申内に猪之助承候て門内にはいり私は各様とて双方事無なく慎め申と江戸にて承候
                          猪之助は無程物頭に被仰付候 猪之助親五助は拙者に少増可申候前髪有之時分より心安く語り申候 親
                          猪之助は昔し御奉行目附佐分利吉左衛門今の十左衛門親志水金右衛門今の次兵衛親上村理右衛門は
                          今の理右衛門祖父にて右四人にて勤申候 今は十人と覺申候 中にも牧は左馬允甥かと老父被申候 左
                          馬之允は牧親五と申 三齋公被召仕六千石に御城代後澤村大學相役に被仰付候由承申候 如斯の同名
                          故武功の昔咄親代々承傳被申候と存候 唯今牧猪之助と申候哉平井貞之丞小しふとか小野権兵衛なと
                          縁者覺申候
                           

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■御恵贈御礼・図録「赤穂大石神社特別展・大石内蔵助とその一族」

2014-11-08 14:06:41 | 書籍・読書

 近世史家にして赤穂義士の研究家である畏友・佐藤誠氏から赤穂大石神社で行われている特別展「大石内蔵助とその一族」展の図録をお贈りいただいた。
氏は赤穂大石神社の学芸員も勤めて居られるようで、今回も多大のご努力があって特別展の開催に至ったと推察される。
「堀内傳右衛門覚書」写本や、交流のあった津軽藩大石良麿から堀内傳右衛門に宛てた書状など、熊本との深い交わりが感じられる品も見れる。
氏の御厚情に厚く御礼申し上げる。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■熊本県立図書館蔵資料「雑撰録」--4(巻16~21)

2014-11-08 08:20:00 | 史料

     「雑撰録 巻16」

1 聞ままの記 (清成房魍)
2 集録
3 肥藩落穂集 (高瀬文平)

     「雑撰録 巻17」

1 長久手合戦之覚并或説
2 辛島若狭大坂物語
3 むかし物語 (一名冬夏難波深秘録)
4 大坂一乱起之條々山本日記
5 大和国の様子聞書
6 水野清久覚書
7 武辺咄
8 三斎公御好御鍔之図
9 疋田豊五郎入道栖雲斎廻国心覚
10 松平越後守様家士訴論席場所図
11 三斎様陣脇差長短の儀に付御紙面
12 御当家追々御領地
13 丹後国御領分之時御城代之次第
14 肥後国石高之事
15 御入国之時三老屋敷前代名前
16 肥後国古府在庁屋敷旦ン過瀬無漏小路国造社祇園社之事
17 左義長之由来 (総見記)
18 三毬打由来 (本願寺本)
19 御当家火事羽織之初り (御家略集)
20 築山家記
21 信長公へ佐々木義秀よりの紙面
22 信長公より佐々木へ返翰
23 明智系図 (中瀬家伝来本)
24 明智家譜 (中瀬家伝来本)
25 喜多村系図 (中瀬家伝来本)
26 小西系図并指物之事 (豊公逸事録)
27 熊谷大膳直之小姓忠烈之事 (魔釈記)
28 大友殿まで立花道雪言上書
29 金之段天守之権輿 (中古正説砕玉話)
30 熊本と名付し訳之事 (藩譜便覧附録)
31 三浦介義明教訓 (源平盛衰記)

     「雑撰録 巻18」・・欠

     「雑撰録 巻19」

1 朝山斎之助覚書 (見聞雑記ト云)
2 隨聞録

     「雑撰録 巻20」

1 東照宮御遺教
2 水戸黄門光国卿の御教語
3 神君戦場一の覚悟を上意有し事
4 家康公加藤清正公江三ヶ条之御異見被仰候事
5 菊池武政御家中に申出す七ヶ条
6 楠正成掟
7 天神観念御詞言
8 黒田如水翁定書
9 退屈之弁
10 武家諸法度
11 桜町院御即位之時御製
12 君臣有義
13 家光公御辞世
14 水戸光国卿中納言に任じられし時の御歌
15 玄旨公御歌
16 三斎公御歌
17 忠利公肥後御拝領之節
18 寛永年九月三日公方様
19 三斎公御茶之湯
20 三斎公或夜秀林院様之御殿に入らせられて
21 秀林院様御辞世
22 興秋公御系図
23 宮本次郎太夫事
24 森崎玄幸発句
25 摂津国長柄山宗禅寺天琴和尚もの語
26 伊藤十之允島原に於て討死の事
27 有吉家の事
28 三家共亥猪歳暮御鏡差上に相成り候
29 代々の家督被仰付候御究之事
30 撫手子鞁の謂水
31 寺尾求馬の事
32 知足寺開山泰岩の事
33 於白金御屋敷義士切腹之始末書
34 或人僧に座禅之事を尋ねし事
35 異国船渡来の節儀ニ付弘化二年御達しの書付
36 御用人中へ平太左衛門殿口達
37 大木舎人殿より被渡書付 嘉永2年
38 妙解院様惶窩先生御賜答御歌
39 葛西彦四郎へ武蔵殿奥方より文
40 惶窩先生母へおくられし文
41 江戸詰之面々心得方御達之書付
42 頂麻寺桜
43 御行列立心得方書付
44 堀部安兵衛於高田馬場介太刀之事
45 細川家御家紋
46 熊本洪水之事 寛政8年6月11日
47 飢饉之事付打崩し之事 天明7年
48 小倉騒動之事 文化11年
49 中山大納言殿関東に下向之節御老中方之問答之事
50 宿賃御定書 寛永3年

     「雑撰録 巻21」

1 有名内臣伝右之内四名は六巻に有也
2 古藤安次書付
3 清正侯平目御箱之事 (徳川吉宗述)
4 鞍作之四家
5 柳営夜話 (渋谷隠岐守)
6 鷹丸殿より三条殿息女への御文
7 世に逢ふ歌
8 老人教訓の歌
9 詠柿原八景和歌
10 蓮台寺八景之歌 (白龍)
11 監物殿より嘉津次殿へ贈書
12 嘉津次殿鹿子木父子への贈書
13 服部多門西村角左衛門へ贈書
14 筑前博多八景和歌
15 水道橋喧嘩聞書
16 堀部弥兵衛養子の事
17 御老中水野越前守様御渡之書付
18 白川侯求龍説 (松平定信)
19 公義より松平肥前守殿御家老之御申渡之書付
20 石川丈山掟書
21 北条時宗ノ文
22 芝泉岳寺四十七人墓碑銘
23 足利義昭公文状
24 日記抜書 宝暦2年5月より宝暦4年3月迄
25 生田又助覚書
26 摂州天王寺諸堂修覆に付日本諸宗より寄進
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■熊本県立図書館蔵資料「雑撰録」--3(巻11~15)

2014-11-07 16:21:46 | 史料

     「雑撰録 巻11」

1 越前慶永様御行状
2 龍宮夢物語
3 告志篇
4 弘道館記
5 殊遇記坂本鉱之助筆記
6 水戸千束加原ニ而追鳥狩之時御歌
7 水戸侯被賞シ御書付
8 水戸侯御隠居被仰出候書付

     「雑撰録 巻12」

1 密話聞書町野監物諌言
2 薩州諸役人数之覚
3 利光鶴ヶ城合戦之覚
4 家康公御文
5 山下幸内上書 右山下上書ニ付井澤先生評を被入候書付推破妾説ト云
6 松平出羽守御直書
7 但馬守様御請書
8 白川侯御書付

     「雑撰録 巻13」

1 幽斎公御詠歌
2 幽斎公御文言
3 義理之弁
4 清光院様興長殿への御文
5 興長殿へ寄之殿遺書
6 葛西惣右衛門に大学殿書簡
7 忠利公へ大学殿上書二通
8 光尚公へ大学殿上書
9 稲津弥右衛門御奉公之事
10 藪先生明徳之弁
11 高本先生明徳の弁
12 高本和文
13 中山市之進書翰
14 幽斎公御詠歌
15 三斎公御詠歌
16 仲光小内膳紙面
17 中瀬翁筆道書付
18 退野先生語録
19 朱陵先生紙面

     「雑撰録 巻14」

1 朱陵先生書翰
2 雪山子供手本
3 代頌編
4 加来先生華木花

     「雑撰録 巻15」

1 雑録
2 三種神器
3 妙解院様御紙面
4 同御制度御條目
5 御家中申談 天和4年
6 綿貫家守護神
7 日輪寺鐘銘
8 備前児島藤戸物語
9 休無様御事
10 太閣御代壁書
11 幽霊評諸将 (伽婢子)
12 村田五郎貞道 (武上訓)
13 金子建立石碑 (未詳)
14 新納武蔵紙面 (菊池佐々伝記)
15 大石夢物語 (介石記)
16 可児才蔵笹の名字 (常山記談)
17 道成寺鐘
18 風方角 (未詳)
19 肥後田毎の月 (肥後国名勝私記)
20 玉虫寺跡 (肥後国名勝私記)
21 鳥井元忠嫡子新太郎忠政に与る書
22 秀吉公千生瓢単由来 (絵本太閣記)
23 髪結職由来
24 徳川氏制札
25 山田右衛門作申上覚
26 新免武蔵好刀寸
27 三斎公忠利公御陣足袋
28 山鹿城村篭城之覚
29 老のこころ
30 三斎公御遺言
31 勝元公御上書
32 伊達津軽家督に立ざる訳 (続武家閑談記)
33 二位法印諌書
34 志水隼太孫に遺書付
35 勝時首実験 (本朝武家評林)
36 鐘巻謡
37 白菊渕 (又衛門の渕) (肥後名勝私記)
38 世安無漏寺并謡

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■十五夜

2014-11-07 06:57:03 | 徒然

 一昨日の月は171年振りの「ミラクルムーン」だったそうだが、残念ながら見ることが出来なかった。
旧暦によると今年は閏年で、九月と閏九月の二回の十三夜が見れたという訳だが、いわゆる「後の月の十三夜である。

前回は天保十四年だったそうだが、そういわれると残念にも思うが、特段な現象でもでもないし「マいいか・・・」と云う感じではある。 

今朝の散歩で家を出て歩き始め、西の方角の屋並みの途切れた処から山の端に沈む月が見えた。
まだ太陽がが登る前だが、黄金色のまん丸の見事な月である。私の散歩道は高低差が17~18メートルあり下りはじめたらすぐに見えなくなった。
一度下ってまた高台にコースを変えて眺めて見ようと思ったが、残念ながらすでに沈んでしまっていた。
今晩改めて眺める事にしよう。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■「旦夕覺書」--風・20

2014-11-07 06:51:04 | 先祖附

                        一、江戸御立前稲葉左京様に朝の御振舞に御供仕候 腰懸に大勢居申候 拙者歩の御使番の時にて皆共は小
                          姓組新組知る人多く毎度一所に居申候 御先供より使番に成候者共は大形其類にて先供仕居申候處に
                          居申候 右の腰懸に御馳走にてたはこ盆なと御茶も出申候故腰懸に置不被申せまく候故土地に置候
                          大鹽彌五右衛門拙者左の方に居申候故其儘おり候てたは(こ)給申候跡に藤崎太右衛門御供代に参候て
                          彌五右衛門跡に明て居候故直に居申候處に彌五右衛門たはこ給仕廻候て爰はおれかおり所とて腰懸にき
                          わまりあるかと互に申合候内に拙者申候は太右衛門殿先合羽御ぬき候て緩々居被申候へ拙者に露か
                          ゝり迷惑仕候なとゝ申内に拙者右の方曲尺のてにて餘程四間斗有之内藤五郎左衛門居申候 彌五右衛門
                          其儘参候故に跡より太右衛門唯今のか心かゝりならは何時もあひてそと申候故彌五右衛門兎角の返答
                          なく候 其時太右衛門左の方に新組一人居候へとも何事も不申たまり居申候 尤其外一人も不申何も見
                          申斗にて候 此儀にてなく別儀にて後には彼新組も御暇被遣候 扨右京様(ママ)御立被成候て上御屋敷に成
                          御座候 其晩は水戸様へ御振舞にて御座候筈にて御供代に吉田傳兵衛・富田貞右衛門・真野半兵衛なと御鉄
                          炮頭小原勘右衛門小屋にて咄居申候 本より心安勘右衛門小屋に参候 右の通の咄申候て各八代にて心
                          安く咄被申たる事にて男振程なく僞咄多く出頭と自慢仕諸人にくみ候故多分は彌五右衛門返答さへ
                          なきと可存候 拙者は今朝の返答なきは心内に御供より戻候ての事と存候か又は耳少聞かね申候と先へ
                          御意承候にもかたふき承被申候て芝へ罷歸候夜九ツ過時分御歸候 大鹽小屋は御次方に居申所
                          は白銀小屋中小屋に居申藤崎小屋は目黒御門近邊小山宇左衛門其時分廿歳斗にて相小屋にて居申候
                          拙者共歩使番小屋者五六拾間餘何も相小屋並び目黒小屋の角辻番居申候後にて御歸の御供皆々歸り
                          候故少用有之とて罷出萬一大鹽か藤崎所へ参候事可有之哉と心懸しはらくあなたこなた仕御屋敷中
                          心懸候へ共無別儀小屋に歸申候 其後熊本へ御下着被成拙者も禮廻りに續彦太夫所へ参候處に藤崎古
                          作右衛門参咄居被申候 拙者と承其儘玄關に被出扨々能所に手逢申候先々江戸ニ而同名太右衛門と大鹽
                          彌五右衛門と御供先にて何か口論いたし候所に拙者居申双方事なく成候由此中咄承候 拙者直口承度
                          唯今も彦太と噂仕候何と々々被申候ゆえ右の通の事にて中々熊本迄聞へ可申とは神以不存扨々そ
                          れは熊本へ聞へ沙汰有之程之事にて無御座ケ様々々と咄申御同氏は少し過たる様に存候 しかし大鹽
                          か返答は耳か聞へぬ故かと存候へ共何れもは大鹽さん々々々々の様子と申候 いか様平生男ふり自慢
                          にて惣躰諸人しかり申ゆゑ今度の外にケ様々々の事もあるとて不承候前の事迄申候 拙者存候は最早
                          大鹽立候て太右衛門殿は此儘居られ候へは先其儘にて後々はいらぬ物と存候へ共何も々々太右衛門
                          殿能被申候由神以十人か十人左様申候間御心安く被思召候へと申候得は神以拙者申す通に候 先大鹽か
                          おれかおる所と申程の者にいやと何との申は太右衛門不調法に存候 少も言に成申事にてなくそな
                          たのおり所か極りたるかなと申立退可申儀に存候 何も如御存惣躰太右衛門律儀一編の男にて働不申
                          右の通と存候と作右心に不叶被申分にて候故に拙者申候はいや左様成事貴様の年ならては成間敷候
                          今度何も々々太右衛門殿事神そ々々譽大鹽はさん々々申候間先々御安堵拙者も神以太右衛門殿は少
                          過たると存候へ共おとりたると申よりは過たる方能と存候と申候 ケ様成事早熊本へ聞へ傳右衛門居
                          申抔と沙汰有之候 神以きもつふし申候 是にて各能く兼々物の吟味可被仕候
                          
                 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■御恵贈御礼「明智光秀の乱」

2014-11-06 11:33:34 | 書籍・読書

                                          明智光秀の乱―天正十年六月政変 織田政権の成立と崩壊

 この著については2014-09-16  のブログでご紹介したのだが、この度著者の小林正信様から御恵贈のお申し出をいただいた。
まことに図々しい次第だが我が身の誉れと思いお受けすることをご連絡しこの度拝受した。誠に有り難く感謝申し上げる。
その他いろいろな資料などもお送りいただき、恐縮している。謎に包まれた光秀の謀叛は、謎であるがゆえに多くの著作が世に満ちている。
妄想を逞しくして何ともいただけない著作も見受けられるが、本当に良い本に出会った時の感激は一入である。

        「織田・徳川同盟と王権--明智光秀の乱をめぐって--」
        「正親町帝時代史論--天正十年六月の歴史的意義--」
        「信長の大戦略 桶狭間の戦いと想定外の創出」 

先生には以上のような御著があるが、それぞれに感激を味あわせていただこうと思っている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■熊本県立図書館蔵資料「雑撰録」--2(巻6~10)

2014-11-06 06:58:44 | 史料

     「雑撰録 巻6」

1 堀殿行状并老女浅尾の伝付堀殿書簡之写
2 堀殿御仕法被改候荒増認候書付
3 高本慶蔵御銀札之儀ニ付書簡
4 犬追物御再興之覚
5 島田嘉津次殿列行状
6 有名内臣伝 (残りは21に書置)
7 島田氏以前居寮之節藪授先生之問に答へられし文章写
8 石寺可亭笑い草
9 不破万平八代殿へ封事
10 阿蘇大宮司達書付再達
11 井上弁次紙面
12 平野権九郎封事
13 志水隼太封事

     「雑撰録 巻7」

1 太守様江御実母様より之御文
2 中山先生上書
3 藤懸伝次へ中山先生より贈られし書付
4 中山先生被賞之書付并御内意之覚
5 松下久兵衛江島田嘉津次殿より贈書
6 国武弾助御勘定根に成御奉公の覚
7 井上久助平太左衛門殿江相達候書付
8 島田嘉津次殿私書上書四通
9 追々閑居筆記
10 今度御勝手向之御土台三拾五万石に被仰出候
11 再勤之上志らべに相達候書付 文化10年
12 松村英記上書
13 坂梨順左衛門上書
14 両御一門衆家司江直記殿宅ニ而被相渡候書付
15 志方半兵衛犬追物之儀に付書付差上候控
16 騎射惑乱一件ニ付御達二通
17 美濃殿御中老被仰付し節辛島先生賜られ候書付
18 平太左衛門殿より岩越惣兵衛江之賜書
19 草雲先生より中村忠亭江被送レ書簡
20 志水淳助御奉行辞職之節松野匡殿より被相渡候書付

     「雑撰録 巻8」

1 三斎様茶湯御指南御噺
2 久我大納言様真源院様え被進御書
3 佐渡殿上書二通
4 清正公江柳原式部大輔紙面
5 楠正成正行への紙面并書付
6 田中左兵衛より一條城之助への紙面
7 真田左衛門佐寒溪禅師への紙面
8 木村長門守藤井利右衛門への紙面
9 小原弾正討死の節同姓宗円新四郎へ送り紙面
10 平田権左衛門先祖の事
11 徂来先生紙面
12 真源院様え沢庵和尚より被差上書付
13 徂来先生上表
14 堀部安兵衛母への紙面
15 大石内蔵助泉岳寺住僧への返答
16 其角千鱗への紙面
17 梅原九兵衛酒井雅楽頭様にての始末并細川丹後守様御家来福地平左衛門御成敗
18 秀吉公信孝卿へ御紙面
19 渡辺推庵沢村大学への紙面
20 沢村大学より渡辺への返書
21 豊光寺ショウ兌直江山城守へ紙面
22 直江山城守より豊光寺へ返書
23 木村長門守猪飼左馬助へ紙面
24 沢庵和尚舎弟秋野半兵衛へ返翰
25 竹斎閑記
26 村井多治満上書
27 清正公御紙面
28 忠士霊凾記
29 馬場貞次郎討果の一件に付諸宗より相達候書付

     「雑撰録 巻9」

1 諌早領旧記之覚同百性訴申上覚
2 毛利安左衛門覚書
3 水戸百性駕訴并武田彦九郎上書
4 酒井若狭守様へ御直書
5 石寺可亭書付
6 武蔵殿より式部殿監物殿宇右衛門殿へ賜紙面
7 独行意
8 徂徠書付同書簡
9 成島図書上書
10 中條鉄之丞景福上書
11 井上因磧上書
12 遠山三右衛門筆記
13 細井先生樺島勇吉え米沢行之紙面
14 中井竹山書翰
15 酔余卮言
16 大塩平八郎落文

     「雑撰録 巻10」

1 霊感院様初而御入国の節被仰出御書付
2 御奉行所壁書
3 諦了院様初而御入国之節被仰出御書付
4 諦観院様初而御入国之後被仰出御書付
5 太詢院様御部屋住の節堀平太左衛門橋本源右衛門より申達に相成候書付
6 堀平太左衛門殿江戸出立前御郡代之被相渡候書付
7 諦観公初而御入国の節中山市之進より差上候書付 文化9年
8 紙鉄坐之事に付佐渡殿有吉頼母殿紙面の写二通
9 佐渡興長殿より清光院様御物入多きに付十三ケ篠の諌書御老女海津を以て進ら
10 境野先生犬追物之事に付達の書付
11 赤崎源助紙面
12 大原平左衛門紙面
13 坂倉頼母家来鈴木某書之内抜書
14 鄭芝龍援兵を乞しに加州之書付
15 雑書
16 仏原村庄屋源左衛門覚書

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

御恵贈御礼「11年度ベスト・エッセイ集 人間はすごいな」「さっぽろ市民文芸」

2014-11-05 10:49:44 | 書籍・読書

 札幌在住のサラリーマンエッセイスト近藤健氏から二冊の本をお贈りいただいた。深く感謝申し上げる。
氏のWEBエッセイ集「コーヒーブレイク」は長く当サイトでもご紹介してきた。また氏は「肥後藩参百石米良家 」を上梓された。

日本エッセイストクラブが29年間、珠玉のエッセイを集めて毎年「ベストエッセイ集」を発刊してきたが、2011年の単行本を最後に終刊となった。
近藤氏はプロの人達に伍して05年以来5回の掲載の栄に浴された。
お贈りいただいたものは今般発行された文庫版である。

今一冊は現在御住みに成って居られる札幌での成果が収められた文芸誌である。随筆「雪のにおい」で優秀賞をとられている。
「ベストエッセイ集」が終刊となったが、所を得て活躍されていることをうれしく感じている。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■熊本県立図書館蔵資料「雑撰録」--1(巻1~5)

2014-11-05 06:48:32 | 史料

     「雑撰録 巻1」

1 北村甚太郎覚書
2 続亀之助覚書 
3 竹内吉兵衛覚書
4 奥関助覚書
5 吉野甚五左衛門覚書
6 魚住道庵覚書
7 水野勝成覚書
8 竹内吉兵衛より沢村大学への紙面

     「雑撰録 巻2」

1 軍物語 [作者未詳]
2 宗茂侯朝鮮之次第御噺之覚
3 朝鮮軍物語
4 於肥後国高瀬小野和泉立花吉右衛門十時源兵衛三人江上表検之次第於御前申上
5 上月文右衛門覚書
6 井上宗安入道覚書
7 渡辺勘兵衛覚書
8 亀田大隅覚書
9 曲渕宗立斉管沼雲仙斎孕石備前馬場藤左衛門広瀬治部左衛門古主武田家之事

     「雑撰録 巻3」

1 別所長治記
2 細田系図
3 荒木略記
4 荒木系図
5 林家記
6 柳川家御家中騒動之覚
7 七将石田ニ恨ヲ含発端
8 森家軍功覚書之内蘭丸長定記
9 関ヶ原合戦前立花家評定之段
10 中山勘解由行状
11 真田武功実録
12 おあんむかし物語
13 小国文書
14 富士野御狩日記
15 諸家万石以上陪臣

     「雑撰録 巻4」

1 監物殿よりおしもえの文
2 おしも覚書
3 田中左兵衛封事
4 上杉治憲公より如来先生への御書簡
5 土岐侯家老月岡修理封事
6 堀殿大御奉行被仰付候ニ付誓之書付
7 堀殿退職之存寄ニ付藪氏存寄書
8 主膳殿え堀殿書簡
9 益田一翁封事并堀殿御返答書
10 弓削清左衛門御家老中えの手簡写

     「雑撰録 巻5」

1 幽斎様百五十回御忌之節宿元への文
2 幽斎様百五十回御忌御追善秋乃日詠歌月懐旧和歌
3 学校立候節玉山先生御筆之文字伺書
4 草雲先生帯刀殿手本
5 銀台御遺事之事ニ付高本先生関内殿えの書簡二通
6 朱陵先生書簡
7 薩州様川尻御茶屋御止宿之儀ニ付境野先生封事
8 境野先生白川侯江之封事
9 境野先生御手当之節仕舞達
10 斎藤先生中山市之進江之書簡
11 中山市之進より斎藤先生江之書簡二通
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■二冊目「肥後細川家分限帳」

2014-11-04 20:53:11 | オークション

                                       

                  「日本の古本屋」より安い物をオークションでゲット、二冊目です。まだ手元には届いていませんけど・・・・・・・      

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■「旦夕覺書」--風・19

2014-11-04 11:48:34 | 史料

                        一、在江戸の砌節齋被申聞兵助・源兵衛・拙者承申候 此比御側若き衆御叱被成候事御座候てケ様成事は外様
                          の侍共承たるか能く思召候 三人の者共數年被召候儀は何れも能く存たる事其上あれらは大勢咄申者
                          多きと被聞召候 段々咄聞せ候はゝ外様の者共心得にも可成事との御意扨々各は右の通に思召儀忝可
                          存候 惣躰御側方勤様銘々の志薄く或相役か何と存哉人か何と可存哉と傍輩に對おれへの志薄く思
                          召候抔との儀に御座候 拙者其儘申候 先以忝次第奉存候 皆共身の上に仕候て事の外難勤奉存候は見習
                          と御座候て平井・山川被仰付候 此頃は最早緩々御駕かけたて仕候 成程爰は私のあけ申か能く存候ても
                          相役の前衆控申事も多く御座候 源太も其通と存候 右の儀を承申候ては何時も相役に後に断申か唯今
                          より申聞く候か中々難成事に奉存候段申候へは必々御遠慮有間敷候 成程其通に勤候へと被申候 唯今存
                          候へは成程左様成義のみと存候 兎角何事にても御奉公實に勤候はゝ相役に申さすとも互に虚實は
                          存たる事相役挨拶も能く可有御座候 拙駕奉行勤申刻池邊宗川節齋に被申候は原田小右衛門・富田貞右
                          衛門相役にて中悪敷候段は無隠事御聞及被成候儀に御座候 就中互にはけみ申候哉數十年にて一日も
                          かゝし不申煩ひ申時も薬を用なから勤候様に承候 源太・傳右は前々より心安く相役に成り被申候はゝ
                          多分互に申合少の風にも互に養生召れ自分の用事も互に申合御門外にも折々出可被申候 脇よりは小
                          右衛門・貞右衛門とは替りたると可申候 併行衛永く申合被勤候はゝ却て一日もかゝし申さぬ衆同前に
                          可成と被申候由其時分迄は知人迄にて心安く咄申事無之候つる本より拙者心にたしなみ村井におと
                          らぬとの心は何その時の事常勤は年も拙者より増新参にて 御代々の事拙者の様に存申間敷候 随分
                          申合勤可申と存三十一歳より六十年迄同し様に勤候へともあひさつ能く勤申候心には是はと存候事
                          互に可有事に候へ共同し兄弟にても思ふ様になく候 侍たる者のさもしく相役よりは能く見申様に
                          上にも能く思召様にとは近比々々心の内に人はしるましく存ても 天明らかに候へは皆々扨も心安き
                          相役と申候 村井は直くなる者に候 人を何とも不存候て人に憎まれたる者に候 或時水戸様へ御供に参腰
                          懸に大勢咄申内に相聟の事不存候て男振申出笑候へはそなたは拙者縁者の事知りてか知らぬかなと
                          ゝ少迷惑仕たる事有之候 其後富田貞右衛門拙者に咄申候は御相役ケ様々々咄申に付拙者申候は曾て
                          不承候 又そなたは其儘たまりて居被申候哉御供の時にて双方所から悪敷候 左様の事は昔より有之事
                          にて少も互に武道の疵にならぬ事神以初て承候と存候はゝ其時堪忍仕たる不苦儀と思ふて其分に
                          て通り申候か拙者にも咄不申候 必々御沙汰御無用源兵衛承候はゝそなたを恨可申候 前々は相役にて
                          師道と存ても時事によりたるを却て宜く御咄候様にと存候 又御咄承候ても神以源兵衛に申聞候 拙
                          者にてなく候由申候 行當りたる様子にて其後拙者に一人も右の咄申たるは無御座候 原田小右衛門と
                          中あしく勤たる故心に拙者もぬしかことく拙者承悦可申と思ふて咄たる儀と存候 各心に可成調置申
                          候 相役の能は申聞悪敷事は控度存候 かけ事と申別て古人嫌ひ申候 同苗中寄合咄申事夫々の身為に成
                          候様にと存如此大形は我身にたしなみ不申人事はかり申候儀世の常にて候 如形咄申事數寄にてむさ
                          としたる咄も仕候へ共心の内に吟味いたしとかられたる事なく候 たとへ咎められても御番所か御
                          供先か或は大勢居候處にては尚以咎め申候はゝいや不存候由申候 迷惑いたし候 拙者も人か咄承候て
                          申候 扨々致迷惑候と申又返して申さは爰は所悪敷候重ての事と申心をしつめて少もせき申さぬ人は
                          大勇と可申候 扨堪忍成らぬと存候はゝいつにても成る事にても一座にて大勢にても其内少し心ある
                          者は扨々むさと仕候 せり合にて候 互に重て御吟味可有候 爰は御供先御番所又は大勢居候へは少御遠
                          慮可有之互に思召まゝは成申間敷と申候はゝ一座の内にて早大勇と可申候 何事にても是は事に可成
                          と心付候はゝ早く知る人にてなく共其時未得御意候へ共何も左様に被仰候處にて無御座と存候なと
                          ゝ早く挨拶仕候へは脇よりも申物にて候 度々見申候 拾人か九人はたまり見聞て跡にて何のかのと批
                          判仕たかり候 夫は能き侍の事なと承申さぬ男にてかけ事と申以の外嫌ひ候事に候
                           

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■熊本県立図書館蔵資料「盤桓随筆」--5(巻36~42) 了

2014-11-04 06:59:17 | 史料

     「盤桓隨筆 巻36」・・欠

     「盤桓隨筆 巻37」

1 吉備烈公遣事

     「盤桓隨筆 巻38」

1 斎藤高寿白川侯江上書
2 高寿高楼ニ登テ論語ヲ読ム
3 源公鎮西八郎伝
4 御伽厚化粧
5 からす夢ものがたり
6 肥後州山本郡鎧田杵築大明神縁記
7 東京麻布飯倉片町敵打之書付
8 阿豆麻のかへさ

     「盤桓隨筆 巻39」・・欠

     「盤桓隨筆 巻40」
1 諸雑記

     「盤桓隨筆 巻41」

1 天憂記
2 御納戸日記
3 護国大平記
4 遠州相良城破却之一件

     「盤桓隨筆 巻42」

1 神武権術録
2 大宰弥右衛門弁道書并西湖学弁之道書
3 泣笑談
4 狂哥
5 春夏秋冬
6 誨蒙近言
7 諸国之名後改文字説
8 郡ノ名後ニ改文字説
9 津軽家由緒附南部と代々不通之事 (諸家大秘録)
10 蒲生家断絶附宝物品々 (諸家大秘録)
11 喜連川高信乱心家老三人遠流 (諸家大秘録)
12 謡惣目録
13 嶋津龍伯侯誓紙
14 宝暦五年六月球摩川洪水八代洪水ニ付公儀江御達書 (銀台遺事)
15 陣羽織のはじまり (錦芥抄.賎が折柴)
16 女の翫ふはこ板 (雑花錦語集)
17 陣幕 (雑花錦語集)
18 能狂言 (賎の折柴)
19 ぼふし眉白化粧 (賎の折柴)
20 からいもの事挟箱竹弁当木綿袋 (続武家閑談記)
21 徳川代出陣旅行諸道具用意持参之覚帳
22 奴僕古主ニ忠を盡す話 (勤善夜話)
23 太田持資の哥 (野路のむらさめ)
24 歳旦之詩歌 (残管道)
25 細川公御四代之御歌 (歴代秘鑑)
26 幽斎様御姉前川様より御妹君江の御歌 (歴代秘鑑)
27 玄旨公より松下民部へ之御哥 (歴代秘鑑)
28 休斎様御子様肥後江御呼下 (歴代秘鑑)
29 興津弥五右衛門殉死之事 (歴代秘鑑)
30 小崎忠次事 (歴代秘鑑)
31 金津兄弟事 (歴代秘鑑)
32 御家中御侍十五才巳上之跡目 (歴代秘鑑)
33 長崎江黒船来り時鍋島殿家中之事 (歴代秘鑑)
34 長崎江黒船来り時監物殿之事公義ニテ御老中の噂
35 妙応院様御意
36 阿蘇鳥居ニくちなわ出シ事
37 細川家御紋 (歴代秘鑑)
38 三斎公御具足御下着の覚 (歴代秘鑑)
39 幽斎公御意 (歴代秘鑑)
40 福嶋家之番具足
41 豊前小倉江飛鳥井殿御下向并御歌
42 三斎公竹原玄可江被下候御歌并玄可御請 (歴代秘鑑)
43 木村主計頭重郷并荒川熊蔵事 (厭蝕太平楽記)
44 清正公敵の手負を討取らざらし御意
45 秀頼公熊本城へ御居住之御間之事
46 真田打之事
47 速水出来丸 (厭蝕太平記)
48 三斎公酒井侯江大熊七蔵を御所望 (巷談雑事)
49 蜷川山城守 (巷談雑事)
50 志土群太夫 (大平將士美談)
51 左甚五郎 (歌俳百人撰)
52 浮世又平 (歌俳百人撰)
53 斎藤実盛を論 (鎌倉実記)
54 刀剣長短 (本邦刀剣考)
55 中古刀之寸尺 (本邦刀剣考)
56 剣術ノ歌其外太田道潅、蜷川新石衛門、武田信玄、大久保彦左衛門狂哥
57 細川五兵衛夜雨物語 (奥平報讐録)
58 伴団右衛門 (奥平報讐録)
59 板倉彦右衛門武者修行中の物語 (奥平報讐録)
60 肥後飽田郡岩戸 (佐々伝記附録)
61 羽柴下総守諌言 (良將達徳抄)
62 嶋左近 (黒田家旧記)
63 熊本市長六橋
64 冨田大鳳歌
65 筑前筥崎之説 (広益俗説弁)
66 軍之着到
67 牛島彦五郎改名願

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする