鹿島春平太チャーチ

「唯一の真の神である創造主と御子イエスキリスト」この言葉を“知っていれば”「天国での永生」は保証です。

Vol.18 『バプテスマのヨハネ、イエスを証しする(1章)』

2004年11月27日 | ヨハネ伝解読
ヨハネ伝1章には、「バプテスマのヨハネ」という人も出てきます。この人は預言者で、預言者とは霊感の豊かな人です。彼はイエスを見て「創主の子羊」と預言しています。

 そしてこの人物はヨハネ伝の著者ヨハネとは別の人です。春平太が、単にヨハネと書くときには、著者ヨハネの方を指しています。

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 バプテスマのヨハネは、イエスが宣教活動をする少し前に登場します。この人の教えは多くの人々を納得させたのでしょう、自然にヨハネ教団とでも言うべき教団が形成されてきていました。この集団は、相当に多人数だったように推測されます。

 聖書では彼の教えの内容は詳しくは記されていません。

「創主の国がこの世に近づいてきている。罪を悔い改めて、それを受け入れる準備をせよ」

 との主旨を述べたこと、それを容認した人にバプテスマを授けたこと等が記されているだけです。

 バプテスマとは、日本語では洗礼です。形としてはこれは、人を水の中にズボンと沈めて、そして、すぐに浮かび上がらせる行為です。だが、その意味するところからすると、それは3種類あります。

 第一は、このヨハネが民衆に行ったものです。これは、自らが罪ある存在と認めて、悔い改めの決意をした人に、授けるものです。

 第二は、このヨハネがイエスに授けたバプテスマです。これは、罪を悔い改めた者に授けるものではありません。イエスは、創主の子で、罪なき存在というのが聖書の鉄則だからです。

 では、どういうバプテスマか? この説明は長くなります。「春平太チャペル」の説教、『洗礼は不完全信仰での決断による』にかなり詳細に述べていますので、ご参照下さい。

 第三は、クリスチャンになる人が受けるバプテスマです。これは、イエスの教えを信じる前の旧い自分が死に、信じて新しく生まれ変わることを象徴するものです。

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 バプテスマのヨハネはこの時、「悔い改めよ!」と叫んで、どんどん第一のタイプのバプテスマを施していきました。彼の教えを信じ従う人が多数出て、ヨハネ教団は大きな教団となっていたようです。

 そこへ、イエスが現れます。するとバプテスマのヨハネは、

 「この人こそ、(悔い改めた)人の罪を相殺するいのちを持った方」

   ~~との旨の宣言をするのです。これは、「預言者ヨハネによる、イエスが救い主であるという証言」とも言われています。証言することを「あかし」するとも言います。
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Vol.17『全てのものは霊・イエスを通して出来たのに(1章)』

2004年11月27日 | ヨハネ伝解読
 そして、ヨハネは続けます。

「このロゴスははじめに創主と共にあった」(2節)

「すべてのものは、この方を通して創られた」(3節)

 ーーーと。すなわち、聖書の物語に出てくるすべてのものは、御子イエスを通して、創主が創られた、とヨハネは悟っていったのです。このばあいの「すべて」は、この世、宇宙の中にあるすべてのものです。

 (聖書には、この宇宙を超えた存在、天の王国、というのもあるという思想です。このあたりは、「KINGDAM原理からの聖書解読」のカテゴリーをご参照下さい)

 また、この場合のイエスは、身体を取ってこの世に来る前のイエス、すなわち、霊としてのイエスです。

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 御子(みこ)をとおして、というのは、イエスが父なる創主のエネルギーを受けて自ら創造していった、と解していいでしょう。子は父の財産を相続します。イエスは、

「あなた(父なる創主)のものは、みな、わたしのもの」(17章10節)

   ーーーといっています。。

 だから、この世も本来はまた、御子イエスのものなのです。そして、彼は、人の姿をとって、本来自分のものであるところの、この「世」に来た。ところが「世」はそのことを知らなかった。知らないだけではなく、本来の所有者であるイエスを人々は受け入れなかった、とヨハネは説くのです。

 「彼は世にきていた。そして、世は彼をとおして創られたにもかかわらず、彼を知らなかった」(10節)

 「彼は自分のところに来たのに、自分の民は彼を受け入れなかった」(11節)

                ーーーは、それを言っています。
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