鹿島春平太チャーチ

「唯一の真の神である創造主と御子イエスキリスト」この言葉を“知っていれば”「天国での永生」は保証です。

Vol.186『やめてください!もったいない・・』(13章)

2007年03月08日 | ヨハネ伝解読





~~有名な、弟子の足を洗う場面に入ります。
本日の聖句は、弟子ペテロのセリフです。

                    

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=聖句=
「シモン・ペテロはイエスに言った『主よ、でしたら足だけでなく、どうぞ私の手も頭も洗ってください』」(9節)
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 いわゆる「最後の晩餐」のとき、イエスは弟子たち一人一人の足を洗い始めました。弟子たちは、従順になされるままにしています。ところが、ペテロの番になると彼は叫び出しました~~

 「先生。先生が私の足を洗うんですか!?」(6節)

 イエスは答えます~~

 「今わたしのしていることは、君にはわからないよ。だけど後でわかるからね」(7節)。

 ペテロは納得できません。先生が、この私めの足を洗うなんて・・・。他の連中は、なされるままにしている。一体何を考えているんだ!

 「いや、先生、私に関しては、やめてください」(8節)

                    


<可愛いキャラクター>

 それなら・・・とイエスは言います。

 「もし私が君の足を洗わなかったら、私と君とは何の関わりもなくなるんだよ」(8節)。

 ペテロは動転しました。理由はわからないけれど、とにかく、先生と関係が無くなるなんて、考えることも出来ない。ペテロはイエスを心底愛しているのです。とても人間的な愛ですが、愛している。

 イエスと離れたら、生きていかれない。ペテロは可愛い人なのです。

 そこで、こんなことを言い始めます~~

 「だったら、先生。私には、足だけでなく、手も頭も洗ってください!」(9節)。

 可愛いでしょう。こういう人物が可愛くないはずがありません。とても人間的・・・。人間的ということは、暖かい雰囲気に充ちている、ということでもあります。

                    

<ペテロとヨハネの人格タイプ>

 だがこれを書いているヨハネはそうではありません。彼はすでに、この世での人間的な思いを超えて、天の論理を理解しつつありました。そしてそれこそが、イエスが「従え」と教えた論理であることを悟りつつありました。

 イエスの両脇を固めた、助さんヨハネと、格さんペテロですが、二人はかくも対照的な人物だったのですね。

                    



コメント
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