ジェレミー・ペルト『#Jiveculture』(HighNote、2015年)を聴く。
Jeremy Pelt (tp)
Ron Carter (b)
Billy Drummond (ds)
Danny Grissett (p, Fender Rhodes)
Lisette Santiago (perc) (track 6 only)
拍子抜けしてしまうほど普通のフォーマット、しかも御大ロン・カーターを迎えるなんて、かつてのSomethin' Elseなどの商業路線を思い出さざるを得ない。実際に、ロン・カーターがユルユルの弦でべよーんべよーんと変な音を撒いていることも同じような。ペルトは何がやりたかったのだろう・・・?(カーターが参加してなんとも言えない作品になった、ゴンサロ・ルバルカバ『Diz』なんかを思い出したりして。)
それはそれとして、堂々とした体躯から放たれるからこその、艶やかでどっしりしたペルトの音はとても良い。まるで勢いだけで叩くことを拒否するかのように呻吟しながら、リズムをさまざまに変えていく、ビリー・ドラモンドも好きである。
●参照
ジェレミー・ペルト『Tales, Musings and other Reveries』(2014年)
ジェレミー・ペルト@SMOKE(2014年)
ジェレミー・ペルト『Men of Honor』(2009年)
ジャズ・インコーポレイテッド『Live at Smalls』(2010年)(ペルト参加)
ルイ・ヘイズ『Dreamin' of Cannonball』(2001年)(ペルト参加)