ジャカルタからの帰途、チャウ・シンチー+デレク・クォック『西遊降魔篇』(2013年)を観る。
妖怪ハンターが、戦いを通じて愛や平和についての悟りを開いてゆき、ついには三蔵法師となり、戦った相手の沙悟浄、猪八戒、孫悟空を引き連れて天竺へと旅立つ。つまり、『西遊記』に至るまでの物語である。
残念ながらチャウ・シンチー自身は監督に専念しており画面に登場しないが、それでも、ひたすら愉快。やはり、『少林サッカー』や『カンフーハッスル』のノリそのままであり、極端な顔の俳優たちが、そこまでやるかというような極端な活動を展開する。片脚が何百倍にも肥大する妖怪ハンターの老人とか、もう、わけがわからない。映画館で観たら爆笑必至か。
それから、スー・チーの余裕綽々のアクションが特筆もの。この人は名女優であるね。
●参照
○チャウ・シンチー主演『0061北京より愛をこめて!?』、『ハッスル・キング』、『ラッキー・ガイ』
○キャロル・ライ『情謎/The Second Woman』(スー・チー主演)
○侯孝賢『ミレニアム・マンボ』(スー・チー主演)
○アンドリュー・ラウ『Look for a Star』(スー・チー主演)
○ジョニー・トー製作『スー・チー in ミスター・パーフェクト』