日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
お気軽にコメント下さい。

【本】丸山健二著 「ときめきに死す」(文春文庫)

2014-08-19 21:09:17 | 本・映画・展覧会
表題作ほか4編を収録した作品集。読むきっかけは、何となく。

「ときめきに死す」…タイトル作はミステリーっぽいがそうではなく、人生いかに生きるか、を読者に問うているように感じた。50絡みの主人公の男は「一年発起」して会社を辞めるが他に何を成し得るでもなく、妻子には愛想を付かされ、(それまではそこそこの地位に居てそれなりの収入も得ていたのに)自分の無力さを嘆く。うーん、一歩間違えた自分を見ているようだ…そこへ現れた昔の友人、以降の展開は興味深くはあるものの、そこに至る主人公の境遇が妙に他人事でないため、言い方は悪いが「他はどうでも良い」感じになってしまった。

「雪折れ」「口笛吹いて」「アルペン・ツーリング」と短編が続く。最後の作は分別あるはずの男二人が、時折日頃のストレスを発散させるかの如く危険なほどのスピードでバイクをかっ飛ばす。周囲の非難の視線もお構いなし、一歩間違えばクラッシュのスリルに刹那的な悦びを見出すほどつまらない日常なのか。バイクをストレス発散の道具にして暴走してはいけません。

 現在、70歳を越えていまだ新作を発表し続ける著者の、最近の作品を読んでみたらどんな感想を抱くかな。

 2014年8月12日 自宅にて読了
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014年8月11日 【旅行】繁忙期の新幹線の指定席の取り方

2014-08-19 07:06:24 | 旅行・ハイク&ウォーク
 極めて一部で好評だったので、調子に乗ってブログで書きます。本稿の対象者(適用可能者)は、

・JRグループの新幹線指定席を利用し、
・車内の移動や列車の乗換を厭わず
・新幹線乗車駅から新幹線降車駅までの途中で所用で改札を出たりしない

方々です。

・自由席にならぶ時間のある方は、どうぞそちらへ
・車内の移動や列車乗換が面倒な方は自由席または指定席の立席(りっせき)利用を

 GWやお盆、年末年始など、連休を絡めた期間の新幹線は、多くの列車が10数両も連ねて走っているのに満席!諸事情により自由席に並ぶ時間がとれなかったり、途中駅から乗車のため自由席の確保は絶望的だったり…そんな時、この指定席確保を試してみて下さい。

 たぶん東海道新幹線で「ひかり」⇔「こだま」の乗り継ぎ利用を想定してと思われるのですが、各新幹線では大雑把に言えば「改札を出たり逆戻りしない限り、列車の乗り継ぎは可能」と言う規定があります。例えば東京から博多へ行くのに、東京→博多の特急券を買って、東京→新大阪はJR東海のN700系に乗って、新大阪→博多はJR西日本の懐かしや500系で行く、なんてことが可能…なはずです(本当にそういう列車が来るか、保障はしません。あくまで理論上のお話)。そして実は、可能なのは「列車の乗り継ぎ」だけでなく「列車内の移動」もなのです。はい、ここがポイントです。

 例えば岡山→東京を乗るとします。岡山→東京で指定席を買おうとしたら満席です。ではどうするか?まずは同じ列車で「岡山→A駅」「A駅→東京」で2分割して調べて下さい。A駅は新大阪、京都、名古屋どこでもOK、その違いで料金が変わることはありません。自動券売機でも手間はかかりますが調べられますし、駅員氏もやってくれます。後ろが行列だと、ちょと気が引けますけどね。

 ここで注意することは選ぶ列車で、なるべく遠く(山陽新幹線なら博多、東北新幹線なら新青森)とを行き来する列車を選ぶことです。広島や岡山始発に乗る人の多くは名古屋か東京まで乗るので、空席が出る確率が低いです。一方、博多からの列車なら新大阪や京都で降りる人も少なからずおり、それらの駅から乗車する人は新大阪始発を選ぶ傾向にあるからです。東北新幹線ですと福島、仙台が相当します。ここが2つめのポントですよ♪

 このようにした実例が写真、近日のお出かけの帰りですが、連休でもない週末なのに新潟→東京の指定席が満席でした。なので高崎で分割してみましたがダメ、越後湯沢で分割したら取れました。多少のトライ&エラーは、指定席確保のための労力と割り切って下さいね。私は以前、2列車3席を乗り継いで連休最終日の新幹線に座って帰京したこともあります。

 この乗り継ぎの回数には制限がありませんので、例えば「東京→新大阪を、総ての駅に降り立ちながらゆく」なんて芸当もできちゃうかも(ダイヤ未検証)なわけです。もっとも「こだま」は自由席主体で、座るだけなら大抵どこか空席はあるのですが。しかし同じ事を山陽新幹線の新大阪→博多でやると、自由席車と指定席車とで大きく設備が違ったりするので、確実にメリットがあると言えましょう。

 いかがでしたか?長文になってしまいましたが、ちょっと盲点的な「きっぷのルール活用」のお話でした。


 ところで今日は、大韓航空機撃墜の日です。さすがにその後、こんな大きな飛行機は事故で墜落でもなければ打ち墜とされるなんてないよなーと思っていたら先日、マレーシア航空機が(たぶん)撃墜されてビックリです。離着陸前後ならともかく、通常の巡航高度で地上からの攻撃で撃墜されるなんて、まさかねぇ。何はともあれ合掌。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする